スマホ画面用レイアウト変更・加筆訂正中です。当サイトではアフィリエイトプログラムを利用して商品を紹介しています。

II-5. 【新人】通訳ガイドの動線ナビ:上野公園、国立博物館

動線Navi

上野公園、国立博物館

専用車で行く場合

上野公園と国立博物館の両方が行程に入っている場合、先に博物館へ行きましょう。
この行程が午後遅めの時間帯の場合、博物館の閉館時間が最優先事項です。
公園散策時間を削ることができますが、博物館見学時間を削るのは、まあ無理です。

団体バスの駐車場

JR上野駅公園口を出て、上野公園通りを右に直進した場所にある駐車場と、
その駐車場の向こうの角の2つの駐車場がよく使われる団体バス駐車場で、
これらの観光バス駐車場は、お花見時期は、事前予約が必要なこともあります
旅行会社の手配担当者が新人だと、知らない人もいますので、
ツアー前の打合せの際に担当者と確認のうえ、必要に応じて予約をお願いします。
上野恩賜公園第二駐車場
   事務所は橋から続く道路を渡って上野駅寄り側

国立科学博物館のシロナガスクジラ模型

上野恩賜公園第二駐車場は交差点にあり、そこから東博へ向かいます。
 上野恩賜公園第二駐車場から東博方面。左は国立科学博物館
 寛永寺旧本坊前を通り越すと、道路反対側に見える大きなオブジェ
 国立科学博物館正面側から見たシロナガスクジラの模型
国立科学博物館;常設展示:屋外展示のページ
鯨は絶滅危惧種なのに、日本人は捕鯨をする残酷な人種だと言い出す人がいるものです。
時には、グリーンピースの回し者かと思うほど、攻撃的な発言をする人すらいます。
日本人は、鯨をとったら、歯やヒゲ1本に至るまで捨てることなく全てを利用した、
という正論を話しても、まぁ通じませんし、そもそも耳を貸しません。

ガイドとしては、ツアーの雰囲気が悪くなることは避けるべきですから、
捕鯨をする日本人=悪人という方程式が固定している人達の発言には、
一度は真面目な回答をしますが、クドクド攻撃を重ねる人には、           言わせておく、聞こえないふりをする、
シツコク同意を求められたら「あら、そう?」という程度にとどめています。

 

この場所ではなく、別な機会に、たとえば、ペリーの黒船の話をする時に、
当時のアメリカが、さかんに捕鯨をしていたこと、
そのための水と食料補給の必要性もあって、日本に開国を迫ったこと、
彼等は、油だけ取ったらあとはすべて海に捨てていたことなど、
鯨の扱いに対する欧米諸国と日本の違いを説明できます。

もっとも、ゲストがアメリカ人だと、この説明もビミョウかもしれません。
アヤシイと思うことからは、距離をおくほうが無難でしょう。

歩道に並ぶブルーシート

その道の歩道に並ぶブルーシートで囲われたモノが何なのか聞かれます。
嘘を言ったり、ヘンに取り繕う必要はありません。
日本経済について、世界でどのように伝えられているかはともかく、
現実をありのまま話せばいいのです。

国立博物館(東博)到着

東博に到着したら、入口の邪魔にならない場所にお客様をまとめます。
トップの写真に「入口」と見える奥にチケット売場があります。
この写真の左側に見える扉が、団体入口です。

東博のチケット購入方法が変わりました。
現時点では、予約制度になっています。
2020年は、インバウンドが催行されませんでしたから、
今後、団体入場がどのような手順となるかは、事前打合せで要確認です。

東京国立博物館(トーハク)
ガイドはゲストの人数分の入場券を買います。
全国通訳案内士がお客様に同行する場合、入場券は不要ですが、
ガイド証は分かるように係員に提示します。
料金システムが変更となり、高校生以下および満18歳未満,満70歳以上の方は、
総合文化展について無料になったようです。

無料入場券の扱い【ビミョウ】

昨年までは、お客様のルーミングリストに生年月日が記載されていれば、
それを見せるだけで、該当する方は無料にしていただけていました。
無料になるゲストがいる場合でも、
個別チケットを発行してもらえることを確認してからにします。

「無料になる人のチケットは発行しない」と言われれば、
私は、正規料金で全員分を購入します。
この点も、ツアー前の旅行社との打合せ時に、担当者と確認しておきます。

一定の年齢以上のお客様に、
「貴方はナン歳以上で無料になるので入場券は発行されません」などとは言えません。
入場券が無料になる条件にあてはまっても、シニア料金が設定されていても、
ツアーの販売価格は同じはずですが、余計な料金を払うことはありません。
かといって、こちらからパスポート提示をお願いしてまで、
無料適用に協力していただくのも、どうかと思いますし、
わざわざ、そこまでする時間の余裕はありません。

「無料券」と記載があるチケットを、当該のお客様に渡すのですが、
大多数の西洋人ゲストは、日本語が分かりませんから問題ないと思いますが、
分かってしまう人には、聞かれたら、
あくまでも、聞かれたら、その事情をお話するほかありません。
日本語が分からなくても、他の人との違いを指摘する人も中にはいますので、
チケット配りは、上手にドサクサに紛れて上手に行いましょう。

2019年迄は、1人1枚ずつチケットを持たせるように指示されます。

お客様によっては、「何歳以上無料」という英語の表記を見て、
ご親切にもパスポートまで出してくれて、
「余分なお金を払う必要ないよ」と申し出てくれる方もいます。
その場合は、感謝して、ご厚意に甘えてさせていただいて良いと思います。
但し、差額をお返しすることはできないとお伝えしましょう。
そのような方々は、「いいの。無駄なお金は払うことないと思うだけだから。」
と言ってくれます。
日本の博物館の入場券は、作品の絵柄がついていて、
デザインが綺麗なものが多いので、お客様が喜ばれますから、
やはり入場券の発行があることは、確認することにしています。

無料になる方がいても、お客様に差額をお返しすることはできません。

東博の入場料金体系が変更になり、オンライン予約になって以降、
まだ団体ツアーは実施されていないので、
シニアについては、生年月日付のルーミングリストで対応可能かどうか、
ツアー催行前に、ガイド自身も直接、施設に確認しましょう。

東博の入場券

東博の入場券は、絵柄が数種類かあります。
平等を期して、私は、チケットを裏返し、絵柄が分からないようにして、
お客様に取っていただくことにしています、つまりくじ引き方式です。
人数が揃ったら、係の方に、団体入口をあけていれてもらいます。
人数によっては団体入口ではなく、一般入口から入ることもあります。
その場合は、1列に並び1人づつチケットを係員に見せながら入ります。

本館

常設展のチケットで複数館の見学が可能ですが、行程の時間上、
見学自体は、だいたい1時間が目安となります。
行程では、東博に1時間半~2時間弱が割り当てられます。
駐車場との往復、集合時の遅刻者待ちなどの時間を差し引くと、
ほとんどの場合、見学時間は1時間になってしまうのです。

法隆寺宝物館、表慶館、東洋館、については軽く触れる程度か、
あるいは全く触れる必要さえないかもしれません。
日本の歴史的展示を見るのが目的ですから、
基本は、本館へ行くと言ってしまって問題ありません。
ツアー前打合せで、担当者と確認してください。

どうしても、日本以外のアジアの仏像を徹底的に見たい人は東洋館、
仏像マニアなら法隆寺館へ行っても問題ありませんが、レアケースでしょう。

本館の常設展の一部が平成館にもありますが、触れないことにしています。
そちらへ行かれて迷子が出るのも困りますし、
平成館の常設展示は先史時代なので、興味を持たれる分野ではありません。
特に、先史時代に興味のある人がいる場合は別です。

本館玄関

雨降の日は、玄関前の傘立てに傘を入れて鍵をかけ、その鍵を各々が持ちます。
そのような傘立てを初めて見る人も沢山いますので、
やり方を教え、「鍵を無くさないこと!」複数回注意します。

本館に入ったら、正面左手で各言語別のパンフを人数分いただき、全員に配布。
入館料に含まれている資料は必ず配りましょう、お客様が安心します。

見ない人も沢山いますが、いただけるものは、必ず配布します。
ゲストは、とてもゲンキンです。
自分達が持っていないものを、別な団体の人達が何かを持っていると、
「なぜか?」と必ず聞いてきます。
それは、ツアーによって独自に配布しているものなら問題ないのですが、
施設の無料パンフレットを配布し忘れたら、大事になります。

大きめの荷物を持っている人、見学中要らないものを預けたい人は
コインロッカーに預けるよう言われることがありますし、お客様が希望することもあります。

荷物を回収するとき、コインが戻ります。
お金を取り忘れないよう、注意してあげてください。

見学順路の説明

他の見学者の邪魔にならない場所に集め、パンフの館内図を使って概要を説明します。

  • 建物は横長・長方形で2階建。
  • 見学順路の基本ルート:階段を上り2回中央から、反時計回りに巡る。
  • 最後に2回中央部分に、根付のコレクションがあることをご案内。
  • 1階も反時計回り、最後が売店、売店から出ると正面玄関。
  • 基本、写真撮影OKだが、フラッシュは禁止。
  • カメラに斜線がある印の物は撮影禁止。
  • 写真撮影禁止マークが目立たないので注意をお願いする。
  • 中央階段に向かって左手にエレベーターがあります:足腰の悪い人にご案内。
  • 外国人客に人気のある展示場所をご案内。
  • 見学後の集合時刻と集合場所を、複数回確認。
  • トイレを済ませてから集合することを確認。
  • 売店ではお会計にかかる時間も計算するよう注意喚起。

グループ分け

ガイドと一緒にくる人、
自由に見たい人とグループを分けます。
自由に見たい人達には、主な展示ジャンルの場所をお知らせします。

ガイドに一緒にくる人達も、結局は途中からバラバラになってしまいますが、
それでも、最初はガイドと一緒に出発するグループを作らないと、
業務放棄としてクレーム対象になりかねません。

写真撮影OKと禁止場所

現地では、写真撮影禁止のマークがあるかどうか見るように言えば分かりますが、
皆様、自分に都合よく、写真撮影禁止マークが見えない人が多いので、
「写真撮影禁止マーク」をいちいち確認するよう注意喚起します。
係員は注意深く見ており、問題ゲストのガイドとバレると叱られます。(-“-)
パンフレットにも、写真撮影禁止エリアは記載されていますので、
見学前に、ゲストに具体的にお伝えします。
ゲストが違反をした際、「説明しましたよね!」と言えるよう体制を整える。
撮影OKでも、フラッシュは禁止です。お手洗いの場所

正面の中央階段下の地下トイレは混雑して時間がかかります。
建物奥のお手洗いをご案内し、見学途中に済ませるようオススメします。
なお、トイレ内に段差があるので注意喚起もお忘れなく。

人気の展示と難しい説明

人気展示は、刀剣、鎧兜、お茶道具、屏風、陶器、蒔絵、
着物系、浮世絵、アイヌに関する展示など。

1階の仏像展示から見はじめて、細かく見はじめてしまうと、
他を見る時間がなくなってしまいます。

【ポイント】国宝はチェックしておきます。
現代日本人にも読めない書などは、通過します。
絵巻物などの前で、「何と書いてあるのか訳してほしい」と言われますが、
時代が古すぎて現代日本人には分からないのよ、とそのままお話しましょう。

もし、それらが読める方は、フツウーの日本人は読めないんだけど、
ワタシはこの方面に明るいから読めるのよ~などと、アピールをどうぞ。
日本人なら誰でも読めると思われると、困りますから ($・・)/~~~

絵巻物は、漫画の原点だと説明した人がいました。
絵が綺麗なので人気があります。

国宝室

国宝室は、頻繁に展示替えされています。
毎度確認する必要はなく、行き当たりバッタリで大丈夫です。
そもそも、いちいち細かく説明する時間的余裕はありませんから、
日本人としての常識範囲内で説明すれば何とかなります。

刀剣の展示では、名刀の展示に人が集中していることがありますが、
まぁ、素人向けにはどれもたいして変わりません。
混雑している場所は通過して、効率を優先しましょう。

静粛に

美術館や博物館では、静かにするのは基本です。
オーディオガイドを利用できれば説明するにも便利ですが、
利用できない場合は、ガイドに付いてくる人達をできるだけ近くに集めて、
手短に、大声にならないようにポイントを説明します。
少しでも煩いと、係員さんから注意されます(あたりまえ)。

TL(現地から付いてくる添乗員)が、自分の知識を披露したくて、
説明会をやってしまうヒトがいます。
通訳ガイドが代わりにお叱りを受け、静かにさせるよう指示されます

ガイドと一緒のグループ

重要作品をピックアップして手短に説明しながら進みます。
個々の作品の前に立ち止まり、ジックリ眺める方が多いのですが、
それでは時間内に終わらず、後で走ることになります。
あまり時間を気にして急かせても雰囲気がよくありませんから、
ガイドが速足で歩き、見えないプレッシャーのリズムで引率します。

「大丈夫ですよ~」と笑いながら、頻繁に時計を見る。
時計を見ながら電話するフリなどする。

売店

売店は、ほぼ全員が立寄ります。
それも計算に入れると、本当に時間との闘いになります。
東博関係の参考書はもちろん、日本文化・歴史・芸術に関する書籍が、
沢山揃っていますので、下見の時に見ておくと役立ちます。

ガイドからゲストが全員離れたあと

全員がバラバラになって、ガイドが1人になったら、
オーディオガイドのスイッチを切り、先にお手洗いを済ませ、
お客様の様子をチェックし、自分の団体のゲストを見つけ次第、
短くても展示品のコメントをします。

間違っても、オーディオガイドのスイッチを入れたまま、トイレに入らないように!

ハイライト展示へ誘導

2階中央に、根付のコレクション室。
東博のホームページは、かなり充実しています。
YouTubeで見られるバーチャル展示のほか、
展示物を検索できます。
東博のコレクション
スマホ用のアプリ

NHK Worldで東博の展示解説をする番組
言語は右上で選べます。
有名な作品があれば、少し事前に勉強しておくと心強いですね。
団体をご案内する場合は、正直、詳しい説明までは要らないと思います。
それよりも、国宝や人気展示品を効率よくご案内するほうが、はるかに喜ばれます。

平成館への通路をブロック

本館1階の平成館に通じる場所に早めに行き、平成館へ行かないよう、
本館の最後の展示室から売店へ通じる通路へ誘導します。
集合時間15~10分前には売店に移動し、自分のお客様がいたらサポートし、
集合場所と時間を確認するなどして、全体を見渡しチェック体制にはいります。

集合

東博見学後に、集合時間に全員が揃うことは、めったにありません。
コインロッカーに荷物を預けた人は、取り忘れがないか確認します。

東博に限りませんが、集合場所を「ここ!」と指示しても、
必ず、あちこち外れた場所に散らばっているものです。
東博では建物中の正面玄関といっても、外に出てしまう人も大勢います。
晴れていれば、最初から正面玄関外のどこかに決めるのも、一つの方法でしょう。

既に集まっている人、売店にいる人達をチェック、
全員揃ったら、ドライバー様に電話をして、
東博を出発して駐車場へ向かう旨をお伝えします。

集合時間は、5~10分早めに設定したいところですが、
そもそも、見学時間がギリギリに設定されていますので、
わたしは、ここでは時間いっぱいの設定をしています。

東博はお客様からの評判がよく、
もっとゆっくりと見たかったと言われます。
可能なギリギリの時間を設定し、
他の場所で時間を少し短めにするなどして調整しています。

もし、時間に少しでも余裕があれば、こちらもぜひご案内を。
旧因州池田家表門

上野公園

上野公園が行程に含まれていない場合

東博だけが行程に記載されており、
上野公園が行程に入っていなくても、少し写真をとる程度の時間は設けます。

「上野公園散策」も行程に含まれている場合、時間との兼ね合いを見ながら散策。
中央噴水近くでイベントが開催されるいる場合は、迷子を出さないように注意。
時間があれば、西洋美術館前まで行き、それが世界遺産であること、
2か国同時の世界遺産になったこととその理由、
見えているロダンの彫刻について手短にお話します。

公共交通で行く場合

公共交通機関利用の場合は、専用車利用の場合よりも、時間の余裕を多めに見積もること。 JR上野駅上野公園口改札からでも、東博入口まで15分かかると心得ましょう。

JR

上野駅公園口から出ると、広場になっており、そのまま上野公園に繋がっています。
左手に東京文化会館、右手に国立西洋美術館、各々を手短に説明。
西洋美術館は、日仏2か国の世界遺産。

中央の広場まで出て、桜の名所であること、パンダがいる動物園があること、
などを説明しつつ、右手に進み東博をめざす。
「なんでパンダを見に行かないのか?」という質問には、満面の笑みで無視でOK。

広場でイベントが行われてれば、あっという間に散らばってしまいますから、
迷子を出さないよう、遠くからでもガイド印が見えるよう高めに持ちます。

春に、桜を見る目的も兼ねて上野公園へ行く時は、
迷子になったら巡り合えないとの覚悟が必要です。

スマホが繋がったとしても、周囲が煩くて声が聞こえません。
また、迷子になった人は、自分がどこにいるのか説明できません。
大勢の人がいる場所に行く前には、重ねて注意喚起し、
ガイドは、旗などのガイド印を、いつもより高めに掲げて引率します。

地下鉄から

銀座線から、JR上野駅中央改札口がある広場へ出て、
アトレの中を通り抜けて、上野公園通りに出ます。
横断歩道を渡り、歩道橋を上ります。
すぐ近くに、エレベーターがあるので、足腰の悪い人をそちらに誘導し、
歩道橋の上で全員集合して、再出発。
少し歩くと、JR上野駅公園口の向かいに到達します。

御徒町方面から

西郷隆盛の銅像があるあたりから入る。
蓮が綺麗な時期なら、下町風俗資料館近辺から不忍池を見ながら進み、
公園に進むコースも考えられます。
ただし、弁天堂もご案内すればいいのでしょうが、時間次第です。

上にも書きました通り、東博の見学時間はギリギリです。
弁天堂へ立ち寄る10分は、東博の見学に回すほうが確実です。

団体旅行の場合は、上野公園の詳細をいちいち説明していたら、
多分時間が足りなくなりますので、ガイドは少し早めに歩かないと間に合わなくなります。
すると、「もっとゆっくり歩いてよ~、写真が撮れないじゃない」と言われますので、
御徒町方面から上野公園へのアクセスは、お薦めいたしません。

たとえば、御徒町近辺でランチをし、そのあとに上野公園と東博という行程の場合でも、
バスがあるなら、たとえ無駄に時間がかかってもバスで移動し、
バス駐車場から移動するほうが確実です。

次回は、明治神宮、原宿・表参道、渋谷まで行きたいと思います。

コメント

error: Content is protected !!
タイトルとURLをコピーしました