ブログの活用法を記事にしました。

II-4. 【新人】通訳ガイドの動線ナビ:秋葉原、日本橋、銀座【主にフリー散策】

動線Navi

秋葉原

浅草や上野から南下して立ち寄る、
銀座や皇居あたりから北上して立ち寄るなど、
2か所の訪問箇所の間に立ち寄るることが多い場所です。
団体ツアーでの秋葉原散策の目安は30分から45分程度です。
公共交通機関利用の場合は、1時間必要になるでしょう。

バス乗降場所

基本は、バスは万世橋の上で乗降になることが多くなりますが、
必ずしも、ずっと停まっていられるとは限りません。
交通状況によっては、回送になります。
中央通りにバスを停めてくれるドライバー様も沢山いますが、
そうなったらラッキーで、丁寧にお礼を申しあげましょう。

これは、万世橋に観光バスが1代だけ停まっている写真ですが、
繁忙期は込み合い、停め置きできないので回送になります。

散策方法

ガイドと一緒に歩いて行って戻るパターンが理想的ですが、
お店が沢山ある場所では、フリー散策希望者が続出します。
「ガイドと一緒にいる」と言っても、お店に吸い込まれる人は必ず出ますし、
途中から、自由に行動したいと言い出す人も出ますので、
最終集合場所はバスにします。
状況によっては、バスが移動していなくなる可能性があることをお伝えします。
バスがいなくても、バスから降り場場所に何時何分に集合、と決めます

道路状況次第では、万世橋ではなく、中央通りに停車し、
そのまま30分~40分、停まっていられることあります。
その場合は、橋までの往復時間を節約でき、たいへん助かりますが、
デフォルトではありません、状況次第でラッキーならば、と心得てください。
必ず、集合時間を告知してから、
ガイドと一緒にくる人、自由に歩く人と分けます
最初はガイドに付いて来ても、ほぼほぼ自由に散っていきます。

ガイドがお買物に付き添う可能性が高い場所

秋葉原では、ガイドがお買物に付き添う必要が出やすい場所です。
特定のゲストの依怙贔屓ではなく、
電池が切れた、SDカードのメモリが足りない、
カメラ関係の付属部品で忘れてきたものを買いたいという希望に関しては、
観光旅行の必需品は補充が必要ですから、お付合いします。
ガイドが一緒に行ってあげないと、時間内に戻ることができません

ゲストが訪問場所を嫌がる場合【稀ですが】

運良くバスが中央通りに停車でき、30~40分停めおきできそうと聞いて安心し、
皆でバスを降りた瞬間、あまりの騒々しさにゲストが驚いてしまい、
こんな煩い場所を歩くなんて信じられないのでバスに残っている、
という人が出るだけではなく、むしろ気分が悪くなるので、
ここには居たくない、別なところでもっと時間を取ってほしい、
そのように、ゲストからほぼ却下されてしまうことがありました。
それでも、行程に入っているので、少しでもフィギア店の様子などを
見ましょうと促しても、全然興味ないので要らない、
全員から一刻も早くこの地区から抜け出したいと、言われたことがありました。

対応

行程にある場所は、必ず行かなければなりません。
1人の例外もなく、全員一致で同じ意見になる場合は、変更が可能ですが、
再三お話しておりますように、行程変更は厳しくなっていますし、
後になってから、一か所外された、などとクレームになるとやってられません。

秋葉原に限らず、全員がある場所の見学を希望しない場合の対応について、
念のため、ツアーの事前打合せ時に、担当者と確認をしておいてください。

一方で、ここまでゲストから「気持ち悪い」とまで言われて却下され、
全員一致で「こんなところを歩くのは嫌だ」と言われた場合、
最終決定する前に、本当に全員一致なのか、同調圧力がないかを検証します。

さいわい、欧米人は、日本人ほどヘンな同調圧力はありませんので、
不要に空気を読むことなく、自分の意見をきちんと表明されます。
それでも、周りの空気に負けてる人がいないか、注意して観察しましょう!
ここで、1人でも「見たい」という人がいたら、行程変更は不可能です。

本当に全員一致で「行きたくない」と言った場合は、変更可能です。
その場合は、すぐにツアー担当者に報告してください。
このようなことは、滅多に起こりませんが、時々発生します。
そうしたら、さっさと次へ行って、そこで多めに時間をとるとか、
ちょっと早くホテルへ戻って、夕食時間までのお休み時間を多めにするとか、
ゲストと話し合いながら進めることができます。

次の訪問地はどこか?

この場合、次の訪問地が銀座なら、早めに銀座へ移動すれば、
少し長めにフリータイムを取ることができます。
秋葉原が嫌いなゲストは、銀座の雰囲気は好きな傾向があります。

次の訪問地が、上野や国立博物館なら、
秋葉原散策を短めにして、さっさと移動するほうが得策です。
国立博物館は、駐車場からの往復とチケット購入だけでも30分かかるからです。

その事情については、毎度報告書を提出していますが、一向に改善されません。
ゲストが国立博物館内を最低でも1時間は見学できるようにするためには、
行程に設定される時間が短すぎるのです。

【重要】注意事項

メイドさんなどのコスプレした若い女性の写真撮影は厳禁
色々なお店がありますが、店内の撮影も禁止
ダメといっても隠れて撮影する人がいて困ります。

こっそり撮影したことがバレて、ガイドを追いかけてきて、
「困る、必ずデータを消去するように」訴えてくる人もいます。
人の弱みに付け込まないよう、言って聞かせます。

彼女達は、そういう仕事をしていることがばれると困るのです。
経済的理由等、やむを得ない事情があるので配慮が必要なので、
撮影した人がいるようだと思ったら、全員に対して、
「コスプレ女性の写真を撮った人は、必ず削除してください。
撮影は厳禁だとお伝えしたはずです」と、言うのは問題ないと思います。

筆者の体験

コスプレの女性が私を追いかけてきて、訴えられたとき、
間違いなく、私のグループの人かどうか聞いたところ、
その人物を特定しました。しかも複数回撮影したそうです。
わたしは、再三注意はしたことをお話し、謝罪し、
データを消去するよう伝えるとお伝えしました。

バスの中で、その写真データを消去するよう、全員に対してお伝えしました。
いかんせん、証拠を示せるわけでもなく、一歩間違えると、
名誉棄損とかいう問題にもなりかねないので難しい問題です。
私がお話した内容は、だいたいこんな感じでした。

コスプレ女性の写真撮影は厳禁だと繰り返しお伝えしましたが、
1人の女性が私に、自分の写真を撮られたと訴えてきました。
彼女によると、確かにこのブループの中の人で、その人の特徴も聞いています。
ただ、わたしには、その証拠がありません。
それがどこまで本当かどうか、確認のしようがありませんが、
もしも、この中に、彼女の写真を撮影した人がいるのならば、
即刻、その写真データをすべて消去してください。
そのくらいのモラルはあると信じます。
以上。

コスプレ女性が私に特定してきたゲストは、ルール破りの常習犯でしたので、
おそらくクロで、消去などせず、あとで皆に見せびらかすだろうと予測できますが、
それ以上は、どうにもできません。

公共交通機関で行く場合

団体ツアーでも、たいてい公共交通機関利用日が1日入っています。

JRと地下鉄と乗り放題のフリー切符、
地下鉄フリー切符、
個別に切符を買う場合、

ツアーによって条件が異なりますので、決められた交通手段で効率的に回ります。
詳細は、ツアー前打合せ時に確認しますが、
順番は、入れ替わっても問題ありません。
最初から、順番を変える予定があれば、ツアー担当者に報告しておきます。

JR秋葉原駅を利用するか、地下鉄の利用になるかで、動線が異なりますので、
慣れないうちは、ツアー前に実際に行程で動く時間帯に歩いてみます。

公共交通機関利用の最大の難関は、朝と夕方のラッシュ時です。
数人でも大変なのに、時には30人以上を、迷子を出さず引率する必要があります。

地下鉄銀座線の末広町駅を利用する場合、上りと下りで出口が異なり、
駅の中で繋がっておらず、地上に出ないといけないこともあるため、
無駄な動きが出ないよう確認します。
公共交通機関利用日が雨降りの場合、できるだけ無駄な動きを少なく
早めに地下など濡れない場所に入れるルートにします。

移動手段が地下鉄利用に限られている場合、ツアー前打合せで交渉すれば、
場合によっては、担当者が1区間だけJR乗車を認めてくれる場合もあります。
地下鉄利用だけなら、せっかく観光に来ているのに外の景色が全然見られず
東京でいちばん有名な山手線にも乗れないのは、あんまりだと思います
秋葉原―上野、秋葉原―有楽町、あたりなら最低料金区間です。
行程によって、1区間をJR利用すれば時間が大幅に節約できるなどの状況ならば、
担当者に交渉してみることを、強くお薦めします

注意事項
地下鉄のみ利用の場合、地下鉄フリー切符で移動することが多いので、
切符を買う手間暇はありませんが、
別途JRを利用する場合、切符を買うのに少し余計な時間がかかります。
大人数ならば、回数券を最大限に利用すること。
関連記事:31. 共交通機関利用【電車・地下鉄・路線バス】

散策は、自由に歩きたい希望者が多いので、集合場所と時間を決めます。
バス移動日と異なり、全員が確実に分かる場所を集合場所にします。
もちろん、ガイドと一緒に歩きたい人のグループも募ります。
これをしないと、業務放棄などと言われかねません。
それでも、途中からお店に吸い込まれる人も出てきますが、
そのためにも、最終集合場所と集合時間の確認は大事です。

地下鉄フリー切符での移動日で、
その後の移動にJR切符が必要な場合は、
散策中ゲストが散らばってガイドが1人になれたら、
秋葉原駅へ行って、事前に切符を買っておきます。
お天気がよければ問題ありませんが、大雨、土砂降りの場合は、
ラジオ会館に入ってしまうなど、オプションを考えておきましょう。

ヲタク・カルチャー系

秋葉原については、若者は、ガイドよりも具体的な詳しい情報を知っていたり、
そこでないと入手できないものを買いたがる人がいます。
「え、ガイドなのに知らないのぉ?」と言われても卑屈になることはありません。
ガイドの知識は、一般的なスタンダードを基準としており、
マイナーなヲタク文化のカバーまでは保障できませんから、
「あら、あなた、スゴイわね!」とヨイショして、オープンに話せばいいと思いますよ。
秋葉原到着後に行きたいところをリサーチしても無理ですから、
そのような希望がある方は、事前に言ってもらうといいのです。
特定のお客様に同行するのは不公平になるので、基本的にはいたしません。

最近は、中国人経営のお店も多く、日本語が通じずに驚くこともあります。
フィギアのお店は、細かい手作業の作品として、見せたいところです。
実際にお買物をしても、店内撮影は厳禁であることは、重ねて注意喚起します。

ゲームセンターに行ってしまう人もいます。
実際に電化製品を買いたいという方もいますが、
各々の国での保障が不透明なので、基本的にはお薦めしていません。

日本橋

日本橋は、行程に含まれる場所でも、降りる場所でもありませんが、
銀座から秋葉原、あるいは秋葉原から銀座へ抜ける途中に通ります。

日本橋の歴史を簡単に

色々話すと、あっ!と言う間に通ってしまいますので、
江戸に幕府が移ってからの経済の中心地だったことや、
魚市場があったこと、今は金融街と製薬会社が多いこと、
1673年開業の三越、橋の上を通る首都高、あたりでOKです。
【参考】江戸東京博物館(江戸博)【常設展】には、
江戸時代の日本橋と三越(三井越後屋江戸本店)の模型の展示があります。

中央通り走行を確認

銀座~秋葉原、あるいは、秋葉原~銀座という行程の場合、
道路混雑を理由に昭和通りを通りたがるドライバー様がいます。
当日朝に、基本的には、中央通り走行と打合せをしておきます。
そうしないと、日本橋を通らないからです。

道路元標

日本橋地区についてのガイディングをしつつ、
タイミングを逃さずに、道路元標をご案内をします。
道路の起点となるゼロ地点は、みんな大好き
とはいえ、徳川幕府が定めた東海道、中山道、日光街道、奥州街道、甲州街道の
五街道の起点を明治政府が踏襲したもの、などまで言う必要はありません。
わたしは、京都、大阪、までのキロ数を言うにとどめています。

実際の道路元標は、日本橋の中央の両方の車線の間部分に埋め込まれていますので、
本物を見ることはできませんが、橋のたもとにあるレプリカは、
スローダウンしていただければ、見つけられるゲストもいるでしょう、
もちろん、ガイドのヘルプが必要です。

銀座

専用バス利用でも、公共交通機関利用でも、1時間程度のフリータイムになります。

バス乗降場所

バスの停車場所について、当日朝、ドライバー様と打合せしますが、
どこに停められるかどうかは何とも言えません、その時の運次第です。

バスは、ずっと同じ場所に停めていられるとは限りませんので、
先に、集合場所と集合時間を設定します。
ドライバー様とは、回送になった場合のピックアップ場所を確認。
但し、道路状況次第で、ピックアップ場所が変わる場合は、
集合場所からみんなで一緒に移動します。

【注意】
銀座訪問が日曜日で歩行者天国にあたる場合、中央通りは通行できません。
バスの乗降場所も銀座中心部から離れますので、
その往復に余計な時間がかかることと、
歩行者天国の混雑で迷子が出ないよう注意が必要です。

集合場所は、アップルストアや、日産ギャラリーなど、
目立つ建物の前、分かりやすい場所にします。
念のため、写真に撮れば、迷った時に便利ですね。

ここに限りませんが、ガイドブックや絵葉書にある有名な場所や
ランドマークは、忘れずにご案内します。
銀座の場合は、銀座四丁目の交差点、和光、日産ギャラリーなどです。

ガイドの行動

秋葉原と違い、ここは、ほぼ完全にフリーにしている場所です。
「上等なお茶を買いたい」「抹茶を買いたい」「茶道の茶筅を買いたい」
「上等な日本のお菓子を買いたい」という希望は、フリータイム制限時間内に、
デパ地下のお茶売場や有名メーカーの和菓子店にお連れして通訳をすることになります。

煎茶、玉露などのお茶になりますと、色々なランクがあり、
香りをかいだり、スムーズにお買物をしても時間がかかるものです。

フリーに歩きたいゲストに向けた人気のお店は、
和紙(鳩居堂)、文房具の伊東屋、ユニクロは、いつも人気。
買わなくても、人気スポットとして、デパ地下。

デパ地下へ行けば、日本人が好んで食べるものを一通り知ることができますし、
比較的、他国の人にも親しみやすい日本のお菓子を買うこともできます。

FITのゲストは、意外とパン屋さんにハマります。
パン屋さん自体の多さと、パンの種類の多さに喜んでしまうのです。
お客様の服装があまりにも残念な場合は、デパ地下はご案内しないこともあります。
それでも、ゲストが自発的に行ってしまう分にはどうにもなりません。

買物に興味ない場合

お買物にも、ウインドウショッピングにすら興味ない人も中にはいます。
四丁目付近では、日産ギャラリーは入場無料、上の階にはソニーのショールーム
などをご案内し、銀座の建築に注目してもらいます。

少し離れますが、方向音痴でないゲストなら、歌舞伎座をご案内すると喜ばれます。
銀座は、電線がない珍しい地区であること、
中央通りの信号は一斉に変わる特徴があります。

公共交通機関利用で、有楽町から銀座四丁目まで歩くときは、
数寄屋橋交差点のエルメスビルは説明します。
関西空港設計者と同じレンゾ・ピアノ氏の作品で、
すべてガラスブロックでできている珍しい建築です。

欧米のゲストは、建築好きが多いので、
どの地区についても、珍しい建物については、
建築年代、建築家、特徴などについて少しは説明できるようにします。

次回は、上野、国立博物館(東博)についてレビューします。

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