レインボーブリッジとお台場
専用車(貸切バス)
行程確認の際に、エージェント担当者に確認します。
レインボーブリッジの上は高速道路で有料ですが、景色がよく見え、
お客様にはとても喜ばれます。
一方、下は一般道路で、景色は全くよく見えず文句が出ます。
レインボーブリッジの高速道路料金をケチって、下を通るツアーもあります。
手配担当者が何も考えず、経費だけで指示しているかもしれませんが、
上を通るか下を通るかで、お客様の満足度には、雲泥の差が出ます!!!
お客様から、
なぜガイドが上を通れるように指示できないのか?と言われると、
やりきれません。
時には、その通行料は一体いくらなのか、はるばる遠くから来たのに、
その通行料をケチるか?と言い出されることもあります。
それが、数百円の話なのだとは、とてもじゃないがお伝えできません。
そのような事態に陥り、もしも通行料金を聞かれたら上手に逃げましょう。
お客様はシビアです。
ガイドの評価がグっと下げられるリスクもありますので、適宜ご対応ください。
いったん、旅行社からバス会社へ詳細な指示が出されると、
直前の変更は難しいので、早めに行程を検討・確認する必要があるのです。
もし下ならば、上を通れるよう強くお願いしましょう!
この件は、絶対に変革を推進しないとダメです。
たとえFITでゲスト1人でも、通行料をケチる場所ではありません!!
橋を渡りはじめる前に、説明を終えるくらいがちょうどいいと思います。
橋を渡りはじめると、写真撮影で精一杯で、説明など耳に届きません。
数字を多めにお伝えするとゲストの満足度が高まります。
ゆりかもめ利用の場合
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お台場
台場が見えるあたりからガイディングをします。
時間に余裕があれば、ペリー来航からのことを時系列にお話します。
「いま見えている目立つ建物」は、バスの中からガイディングします。
丹下健三氏の設計:フジテレビ本社ビルのサイト
状況や客層に応じて、松竹梅と使い分けると便利です。
フルレングスが松、中間が竹、マスト情報のみが梅ですね。
レインボーブリッジのベストショット
真中に東京タワーが来るようにレインボーブリッジが見える景色が
ベストショットで、今のヒルトンホテルのテラスから見えますが、
団体ツアーでは、そんなところへは行きません。
フジテレビの上の食堂からも、レインボーブリッジの真中に東京タワーが
見える景色を堪能できますが、そこへも行けません。
それでも、自由の女神像がある手前のデッキからは、
かなりいいショットの写真が撮れます。
デッキから階段を降りて浜に降りてしまう人もいます。
バスを降りる前に、必ず、集合場所と集合時間を確認しましょう。
自由の女神像
お台場の見学といえば、アクアシティかヒルトンホテル近くにバスを停め、
同じ場所に戻ることがほとんどです。
バスを降りる前に、必ず、集合時間と集合場所を確認します。
バスの停車位置によりますが、ヒルトンホテルの横か、
アクアシティへ通じる階段を上り、
レインボーブリッジを見渡す広場に出ます。
自由の女神前のデッキをそのまま進んでしまうと、海岸へ行ってしまいます。
行程として問題なければいいのですが、バスに戻る場合は、
「自由の女神」像から引き返すとお知らせしておかないと迷子が出ます。
それでも、まぁ聞いていないので、毎度ガイドが先回りして、
折返し地点から迷子を出さないように誘導します。
お台場が最終訪問地となる場合
東京で終わるツアーでは、最終日に羽田空港へ向かう途中に、
最後の訪問地としてお台場が入ることがあり、
その場合は、絶対に時間に遅れたり、迷子を出すわけにはいきません。
春はいいのですが、秋は日没が早く、時間の割には暗くなるのが早いので、
お客様を見失わないよう、絶対に迷子を出さないよう、
バスを降りる前に全員で動線確認を行います。
羽田空港から出発する場合
お台場から羽田へ行くときは、海底トンネルを通りますので、
ご案内をお忘れなく。
羽田空港には、早めに着いても問題ありません。
同じフライトに複数の団体が乗り込むことになることも多く、
チェックインのカウンターがロープで入れない状態でも、
多少早めなら並んで早めにチェックインできるようにしておくほうが得策です。
チェックイン機がうまく作動しない場合は、カウンターでしかできません。
お客様には、早めに到着するけれど、あとに複数の団体が来ることが多いので、
自分達が先頭集団のほうが有利なのだと説明します。
座席指定のリクエストがあるお客様がいる場合、先頭集団にいればが圧倒的に有利です。
そういう場合、後ろのほうにいって、お客様の希望が叶わなければ、
ガイドが遅く連れてきたから思い通りにならない、と言われてしまいます。
東京から鎌倉方面へ移動する場合
東京から鎌倉へ移動するときも、この記事の一番最初に書いたことを、
旅行会社ツアー担当者と確認、場合によってはお願いをしましょう。
東京から鎌倉へ移動する際、山側ルートを通ることがあります。
まだ慣れていなかった頃、
「え?…なんで、こっち通る?」と思った時にはもう手遅れで、
ドライバー様に聞くと、山側ルート指定だったということがありました。
山側ルートだと、たしかに横浜は通りますが、遠くに海が見えるだけで、
ハイライト的景色は一切見ずに移動することになり、
ガイドとしては、ルート選択による落差に愕然とします。
みなとみらい地区、ランドマークタワー、
これから船積みされるであろう大量の車両、
時によっては、大型クルーズ船などを見ながら横浜を通るのがデフォルトです。
お天気に恵まれると、みなとみらい地区の向こうに富士山も見えます。
つばさ橋、ベイブリッジなどを通る時は、シャッターチャンスを逃さないよう、
あからじめ時間的余裕をみて、お知らせをします。
つばさ橋、ベイブリッジは、ほとんど連続していますから、
各々の橋の特徴、主に建築年と長さをお伝えし、
「ここからつばさ橋にはいります」
「ここからが横浜ベイブリッジです」とお伝えします。
同時に、東京から南下すると、右手にみなとみらい地区がありますので、
見える建物を順番に簡単に説明。
これらの建物の説明は簡単で充分ですし、早くしないと通り過ぎてしまいますし、
左手に大型クルーズ船や沢山の貨物船が見え、
お客様にとっては、写真撮影がとりわけ忙しいひとときとなります。
富士山が見えているかどうかは、常に氣にかけてください。
横浜ベイブリッジが過ぎ、横浜の港沿いを走り続け、
港の景色が見えなくなり、朝比奈へ向かう頃になったら、
鎌倉についてのガイディングを開始します。
ガイディング途中でも、面白いもの、珍しいものが見えたら、
ガイディングをいったん中止して、そちらをご案内し、
また、元の話題に戻ります。
朝比奈を過ぎ、金沢街道を進むと、左手に墓地が見えますので、
ここで、すこしお墓についてお話してもいいと思います。
お墓にはみんなとても興味深々です。
日本では、99%が火葬であること、
土地が狭いという事情もあるかもしれないが、
そもそもは衛生観念から火葬が義務化されたこと、
お寺様のお墓、自治体経営のお墓、
お値段、建て方、お盆・お正月・お墓参りなど、
お墓系トピックはたくさんあります。
日本在住の外国人が、色とりどりのお花がアレンジされていて、
お値段手頃で綺麗だからと、何も知らずに仏花を買い求め、
人様のお宅訪問のお土産にして、ドン引きされる、という話があります。
そんなことも身近な話題としてイイかもしれません。
次は、鶴岡八幡宮へ行きたいと思います。
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