ブログの活用法を記事にしました。

17. 【新人】通訳ガイド:服装と荷物

オペレーション

服装

ガイドの服装

ツアーでは、毎日長い距離を歩きます。
初日は、緩い行程のことがほとんどですが、京都観光の日や、
都内を公共交通機関利用で移動する日は2万歩前後、10kmは歩きます
長く歩いても疲れにくい靴をスタンバイさせておきます。
服装は、お天気や温度によって、細かく調節できるようにします。

初日はビジネススーツ

お客様をお迎えする初日と、お見送りをする最終日は、
ビジネススーツをお薦めします。
目から入る情報が9割近くを占めると言われるほど、見た目は大事;
見た目が大事ならば、服装で良い印象を作ればいいのです。

自分達のツアーを引率するガイドが、清潔感いっぱいで、
ビジネス仕様の服装で現れれば、信頼感を持たれます。
スーツでなくても、ジャケット着用は必須と思います。
初日、空港での初対面し、ゲストと過ごす1日の印象が、
ガイドのイメージを強く決める要因になります。
一旦、固定されてしまったイメージは、簡単には変わりません。

ツアー初日の行程は、たいてい、歩行距離が短めに設定されています。
飛行機の遅延に対して余裕を持たせるためと、
長距離フライトで到着するゲストの疲れ具合を考え、
空港からすぐ観光を始めても、
夕方少し早めにホテルに入ることが多いので、
スーツ着用により、動きが制限されて不便ということは、
ふつうは、ほとんどありません。
もちろん、詳細は、各行程表を見てご判断ください。

服装を正すことは、お客様に対するだけでなく、
お仕事に対する礼儀でもあります。

旅行中も、スマートカジュアル路線が、あまり崩れないよう、
シンプルで清潔感のある服装を心掛けましょう。
高価なものを着る必要はありませんが、
TPOに合わせる必要はあります。
どんなに高価な一流ブランド品でも、セーターは普段着、
有名デザイナーの高価なものでもジーンズはジーンズ、論外です。
プロの通訳ガイドが業務中に着るものではありません。

昨今は、お手頃価格で、コスパの良いスーツが沢山あります。
混紡・シワ加工、乾きやすい生地のものは、たいへん便利。
ビジネススーツなら、高級ホテルでも問題なく出入りできます
高価なものである必要はないのです。

シャツ類もできるだけ、襟付きを選びます。
きちんとして見えるかどうか、これはとても大切です。
真夏の熱い時などは、汗だくでガイドを余技なくされることもあり、
Tシャツになるような場合は、お客様に一言お断りをしています。

ビジネスシューズに見えるウオーキングシューズが沢山あります。
長い距離を歩くとき、スニーカーの人もいますが、
スニーカーよりも、ウオーキング・シューズと言われるもののほうが、
結果的には疲れにくいこともあります。
普段から、いろいろな靴を履いて長距離歩いてみて、
実際にガイド業務い付くときに頼る靴を2足程度決めておくと便利です。
大丈夫…と思っていても、ツアー中に靴ズレができてしまうと辛すぎますから、
新しい靴は馴らしておきます。

2週間のツアーなら、靴を2足持てれば余裕ですが、
ウオーキングタイプの靴は大きめですから、
靴が1足増えると、荷物がかなり増えますので微妙です。

お天気と空調に応じた服装を準備

春先も、秋も、旅行シーズンは、お天気が不安定です。
欧米人は暑がりが多く、日本人は寒がりが多いので、
大多数を占める暑がりに空調を合わせると寒いので、
脱ぎ着しやすい服装、ショールなどの微調整可能な小物も役立ちます。
どのような天気や気温にも対応できるよう、荷物の準備をします。
途中で買物する時間的余裕はありません。

薬・サプリメントなど一式

ゲストが体調不良になれば、ガイドが付き添って、
薬局や病院に行くことはありますが、
ガイドには、そのような時間はありませんので、
想定される薬を持参します。

風邪(軽症~重症まで)、胃腸、切り傷、軽い怪我(捻挫など)、
喉スプレー、喉飴、うがい薬、バンドエイド、消毒薬、酔い止め、
傷用軟膏、初夏以降は、虫刺され薬、虫よけ剤、など。
ツアー日数と、起こり得る体調不良を考慮した日数分を用意すると、
けっこうかさ張りますが、私は必ず持参します。
邪魔でも用意しておくと、まぁ使わないものですが、
結局使わないから要らないと思って持たないと、必要になるものです。
人生、だいたい、そういうものですよね。

都内、京都、大阪なら、夜でも薬局に行けますが、
地方の温泉地などで具合が悪くなったりすれば、
薬局など、夢のまた夢です。

繰り返しますが、薬を、ゲストにあげてはいけません。
医師・薬剤師以外の人が、薬の処方をしてはいけません。
たとえ、ゲストが同じ薬を知っているから大丈夫と所望されてもダメです。
その場合は、事情を説明して、薬局へお連れすることです。

小物

ガイド棒・・・団体旅行を引率するガイドや添乗員が持っているアレです。
団体旅行の引率者がどんなガイド棒を持っているのかよく観察し、
オリジナルの印をつけましょう。
多言語ガイドで、フランス、ドイツ、イタリア、など、
それぞれの国旗を使っている人が沢山いますが、
同じ旗が複数あると、自分がどのグループなのか分からなくなります。
遠くからも目立ち、コンパクトで軽く、
分かりやすいものがお薦め
です。
ぬいぐるみを下げてる人がいますが、
雨に濡れると可哀想ですし、乾きにくいでしょう。
鯉のぼりは、使っている人が既にいっぱいいます。

帽子・・・飛ばないようにしておきます。
5月になると、もう日差しは強いので、帽子はあったほうがいいですよ。

サングラス・・・強い日光に晒されると目が辛くなります。
バスのガイド席は、強力な強い日差しの真っ只中にありますので、
バスの中でもサングラスを付けないと目が辛いことも多々あります。
5月でも日焼けしてしまうほど。

折畳傘・雨具
コンビニや100円ショップで買える使い捨ての雨合羽、
ズボンの上から着用できるズボンカバー、
底に滑り止めが付いた靴カバーなど、
Amazonにもいろいろあります。
大雨の場合で、持参の折畳傘では厳しいと思う場合は、
コンビニで大きな傘を買うこともあります。
雨に濡れると風邪をひきますから、
そのようなことは自己防衛です。

新聞紙
雨などで靴が濡れてた場合、
新聞紙をくしゃくしゃに揉んで中に入れ、
残りの新聞紙の上に靴を置いて湿気を取ります。
靴の湿気取剤と併用すると効果的です。

スーツケース

スーツケースには、様々な大きさやタイプのものがあります。
ハードかソフトか、
フレームタイプからファスナータイプか、
両開きタイプから、片開きタイプか、
こればかりは、各々の好みと使い勝手次第です。
これからスーツケースを購入予定の方は、
最初は、レンタルで試してみるのもお勧めです。

筆者も、最初は、レンタルを利用しました。
購入前に、実際に利用できるととても便利です。
まだお仕事が安定しているわけでもないとか、
大型スーツケースの置き場所に困るときにも助かります。

Wifi、ポケットWifi

ツアー報告書も、スマホで少しづつ作成できるようになり、
ツアー中は、何かと検索することが多く、
土地感のない場所では、スマホやタブレットに地図を出して、
それを見ながらガイディングの目安にすることも多々ありますので、
ネット環境は重要です。

観光バスには、フリーwifiが完備されていますし、
どこへ行っても、フリーwifiがあって当たり前の世の中ですが、
筆者は、フリーwifiを利用したことはありません。
2年or3年の縛りがあるタイプを通年で契約していましたが、
コロナ禍で「縛り」が邪魔になり、解約しました。
業務が復活したら、自分のwifiを契約します。
出張中だけ必要な方は、レンタルでいいと思います。

いずれにしても、WiMAX回線がオススメです。
検索すれば、その理由は簡単に分かります。
本体を破損したり紛失すると実費費用がかかりますので要注意です。
また、どの契約でも、通信が100%保証されるわけではありません。
高野山などでは、受付近辺はwifiが繋がるが、
お部屋に行けば圏外になることもありますし、
3日間で10GB以上使用すると制限がかかりますので、
繋ぎっぱなしにせず、必要な時だけ使うようにします。

携帯電話:通話品質の確認

1週間程度のゴールデンルートのツアーで、
東京~鎌倉~箱根~京都/奈良/大阪~姫路~大阪、
あたりを回るだけなら、どのスマホでも問題ないでしょう。
しかし、高野山や白川郷など辺境の地へも行く場合は、
常時、携帯電話の通話品質が確保されるか確認が必要です。
SIMフリータイプの契約では、あまり通話を使うことなく、
メールやLINEがメインという方も増えている昨今ですが、
通訳ガイドにとっては、通話品質が大変重要です。

通訳ガイド業務では、wifiがつながらない環境にいても、
常に、クリアな音質で電話連絡がとれることが、必須条件です。
緊急事態が発生した際、電波状況が悪くて、
相手の音声がよく聞こえないとなると、お話になりません。

携帯電話の契約を変えたら、雑音が増えたとか、
ビルの中に入ったら繋がらないことが増えたというお話を、
複数聞いていますので、念のため注意喚起いたしました。

ゲストの服装に注意

空港でミートしたとき、お客様の足元をご注意ください。
「この旅行行程では、かなり歩きます。歩きやすい靴でご参加ください」と
パンフレットに書かれていても、
素足にサンダル靴で来てしまう人もいます。
そのような方には、その日の行先、歩く距離や時間をお伝えし、
バスに荷物を載せる前に、歩きやすい靴に履き替えてもらいます。

昨今は、突拍子もない服装で来るゲストが増えました。
社寺仏閣へ、ノースリーブ、ミニスカート、
ショートパンツなどで行くことはできません。
男性も、バーミューダバンツに、スネ毛の脚を露出したままツッカケ、
という人まで現れるようになりました。
社寺仏閣への服装としては、アウトです。

その恰好で、皆様は教会のミサに行きますか?
と、立場を置き換えれば、すぐわかることですが、
その程度の常識もない人が増えた昨今、初日にご案内します。

多くのゲストにとって、社寺仏閣も遊園地感覚ですから、
訪問前日に、服装に関する注意を、繰り返してご案内します。

春や秋は問題ないのですが、暖かくなると、
かなり肌を露出したがる人が増えます。
実際に社寺仏閣へ行くと、
タンクトップにミニスカートの人がいることもあり、
「ああいう服装をしている人がいるのに、なぜ自分達はダメなのか」と
不満を言う人もでてきます:その場合は、私は次のようにお話します:
≪最低限の常識もない情けない可哀想な人ですね。お里が知れます。
私達は恥かしいことのないようにしましょう。≫
ふつう、これでおとなしくなります。

暖かい服装の用意

寒い場所に行く場合は、前もってお知らせします。
ツアー中は毎日、1日の終わりに、翌日の予定と併せて、天気予報、
予想最高気温と最低気温、服装の注意、雨具などの持物も、併せてご案内します。

お客様は、行程を細かくチェックしている人もいる一方で、
行程などまったく氣にせず、全面的にガイド任せの人もいます。
「今日は、これから、どこへ行くの?」
「これから、ナニするの?」と、毎回聞いてくる人も珍しくありません。
聞かれたら、その都度、丁寧に行程をお知らせします。

箱根も、夏以外は、いざ到着すると寒く感じます。
駒ヶ岳ロープウェイで山頂まで行くと、風は強く、
気温はかなり低く、普通の服装で行くと震え上がり、
簡単に風邪をひいてしまいます。
箱根へ行く前日には、箱根の標高やお天気を説明し、
暖かい服装を用意すること、いつ雨が降るか分からないので、
雨具の用意も忘れないようご案内します。

他に、高野山、高山、白川郷もかなり寒い場所になります。
高野山は、4月初めでも雪が降り、朝は零下まで冷え込みます。
高山は、よく雨が降ります、雨の高山は底冷えし、
やはり、4月頭でも零度近くなることもあります。
金沢~白川郷~高山は、服装対策もセットで対策をします。

荷物の別送

新幹線など長距離列車で移動するとき、大きなスーツケースを、
1日後か2日後に泊まるホテルに宅急便か荷物便で送り、
1泊分か2泊分の小型荷物だけを持って移動することがよくあります。

その場合の注意事項:
朝に熱海から出発して、到着地が高山になる場合や、
京都や大阪から、高野山へ移動して宿泊する場合など、
暖かな場所から寒い場所へ行く場合、
あるいは、途中に寒い場所が含まれている場合、
暖かい服を持って来たのに、
大きなスーツケースに入れて発送してしまって手元にない……
とならないよう、繰り返し、注意喚起して、

必要な服装を手元に残すようご案内します。
当然、ガイド自身も同じ。

姫路から金沢へ行く場合も、到着するとかなり寒く感じます。
金沢から白川郷へ行くと、さらに冷えます。

また、大きなスーツケースをバスの貨物室に乗せて移動する場合でも、
暖かい服は貨物室の中、到着してみたら寒いから、
バスの貨物室にあるスーツケースから服を取り出したい、
ということになりますと、かなり時間のロスが生じます。
そのような場合も、服装調節に関しては、事前によくご案内し、
バスの車内に持ち込んでもらいます、雨具などについても同様です。

誰か風邪ひきさんが出ると、感染しますから、
全員が、うまく体調管理をするよう氣を付けます。

次回は、お客様とガイドの関係について。
18. 【新人】通訳ガイド:通訳ガイドとゲストの関係

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