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II-52. 【新人】通訳ガイドの動線ナビ:京都-11【錦市場・周辺の繁華街】【関空へ】

動線Navi

錦市場

錦市場のサイト
錦市場は、ふつうは、フリータイムですが、
事前打合せの際に、ツアー担当者と確認してください
まさかとは思いますが、ガイドがずっと付き添って案内せよ、
という指示ならば、それに従わなければいけません。

バスは、烏丸通りで南向きに、錦小路通り近くに一時停車
反対側、北向きになってしまう場合は、
烏丸通りを横断しなければなりませんから、
少し時間がかかっても、南向きをお勧めします。
和菓子の鼓月さんを目印に、錦小路通りを東に直進。

錦市場は、約200m先から始まりますが、
少し手前の大丸の裏口の広場で立ち止まり、
そこを集合場所にして、集合時間を決めます。
錦市場の開始地点とお手洗いの場所を教える。
市場の長さは約300mと少しあり、
突き当りに錦天満宮があることなどをご案内し、
もう一度集合時刻を確認してフリーにします。
錦市場マップ
念のために、集合場所は写真に撮っておくと、
迷った時に誰かに見せればすぐ分かるので便利です。

【注意事項】
通路ギリギリにまで色々な食品を置いているお店が多いので、
触れないよう氣を付ける。
お買物もしないのに、写真だけバチバチ撮らないこと。
あくまでも遠くから風景として撮ること。

 魚の名前を聞かれます(-“-)
 野菜・果物の名前を聞かれます(-“-)

 どういうお惣菜なのか内容を聞かれます(-“-)
 錦八幡宮の提灯

錦市場フリータイムの目安時間は1時間ですが、
バス降車から大丸裏手までの徒歩移動まで
細かく計算すると、実質は若干短めになります。

錦市場へ行く日までに、多くのゲストが、
買いたいものを、どこで買えるか等、色々と聞いてきます。
関連情報は全員で共有、ゲストの好みを勘案しつつ、
分かりやすくお役立ち情報を伝えます。
錦市場で少し多めに時間をとるほうがよさそうならば、
フリータイムに実質1時間とったほうがいいかもしれません。
お買物をし損ねた人は、大きな不満を残すからです。

行程にフリータイムが入っていて、お店が沢山あるのに、
思うようにお買物ができないとなると、
ガイドに対するクレームにもなりかねません。

インバウンドゲストは、スパイス店とお茶屋さん以外、
食品関係のお店には入りません。
いかにも外国人客が入りそうなお店は限られています。
ゆっくり歩いてみれば一目瞭然です。

また、品質が良いと評判の包丁店も押さえておきます。
包丁店では、お買物に少し時間がかかります。

ゲストと行くときに見ることはできませんが、
錦市場のシャッターは、伊藤若冲の絵。
筆者も実際に見たことはありませぬ;贅沢ですね。

フリータイム中は、ざっくり全体を見ながら、
必要に応じてヘルプします。
商品に名入れをしてくれるお店にゲストがいて、
お買物をしていれば、サポートが必要。

錦市場へ行く時間

行程表を見て、錦市場に行く時間を確認すること。
16時過ぎると、閉店準備をするお店が出てきます。
ゲストはみんな市場が大好き。
もちろん、市場=活氣ある場所と楽しみにしているのに、
目の前で閉店準備をされると、雰囲気が壊れます。

遅くとも15時半には現地に到着することです。
もし、行程が16時以降になっていたら、
ツアー担当者と相談してください

あるんですよ、市場なのに夕方になっている行程が
事前に申し出ても「大丈夫」と突き放され、
新人の頃は、言い返せず、そのまま催行したところ、
やはり、次々と閉める店舗が続出して文句を言われました。
そもそも市場に夕方に来るのはおかしい
と言われたことがありました。(そりゃ、そうです)
すかさず、私は担当者に夕方に市場はダメでしょうと確認したが、
変更してくれなかったのよ、とお話したのでした。
いちいち嫌な話ですが、経緯を説明しないと、
その程度の常識もない無能な人だと思われます。
無用な勘違いの芽は、早めに摘んでおくに限ります。
それでも「ガイドが折れずに主張すべきだった」と言われました。

クレーム対策

お買物の時間が足りないと、ゲストの不満が噴出し、
それに関連付けてクレームが出やすくなります。
特に、格安ツアーの参加者は、些細なこと、
自分の不注意までガイドのせいにする人は沢山います。
いつも、何か文句を言われたときは、
皆の前で言い返すようにシツコクお話しているのは、
少なくとも、自分の不注意を区別させるためです。
もちろん、内容にもよりますよ。
特に、ゲストの個人情報に関わることは要注意です。

たとえば、
「集合時間を間違えたのは、ガイドの言い方が悪い」と言う人に対しては、
ゲストの皆様が、
「そう言ったじゃない。アナタが聞いてなかったんでしょ。
もし、ガイドがちゃんと言わなかったのなら、
なんで、みんな、約束した時間に全員揃ってるわけ?」
と、ガイドが言う前に反論してくれます。
これが、たいへん有り難い援護射撃になるからです。

三条~四条の繁華街に宿泊の場合

ツアー前に、全室に近辺地図の用意をお願いしておくと便利です。
たいていどのホテルも、近辺地図は英語版も用意しています。
それを、チェックインの際に鍵と一緒に渡していただく。

宿泊ホテルが錦市場近くで、行程に錦市場が入っていなければ、
地図でご案内することもありますし、
夕食に四条烏丸交差点あたりまで行く場合は、
ちょっとだけ歩いて覗くこともあります。

バスのアクセス

バスがホテル前に停められない場合もあります。
時間帯によって規制がかかることもあります。
大通りならば大丈夫というわけでもなく、
ホテルの前がバス停になっていることもあります。

ツアー前にホテルに確認電話をする時には、
バスのアクセスに関する制限があるかどうか、
もしあるならば、どうすればいいのか、
聞いておきましょう。

多くのツアーでは、ビジネスホテルを利用しますので、
バスが多少離れた場所に停まっても、
従業員さんが出てきて手を貸してくれることは、
まぁありません。
全部、自分達でやらなければなりません。
雨降りだと、ほんとに厄介です。

アーケード街

錦市場へ行く際にも、寺町・新京極もご案内が必要になりそうです。
錦市場・寺町・新京極はアーケード街で繋がっていますから、
特に雨降りにはたいへん重宝します。

錦市場を直進すれば、自動的に寺町・新京極へ繋がります。
問題は、ゲストが迷わずに、錦小路通りに戻って、
集合場所に戻ってくることが肝心。

宿泊ホテルが、四条烏丸近辺ならば、
ショッピング用に、寺町・新京極はご案内必須です。

木屋町・先斗町

河原町三条あたりのホテルに宿泊すれば、
夕食場所が木屋町や先斗町ということもあります。
昼間の明るいうちにいちど現場を見ておきましょう。
 高瀬川

 木屋町通り:左が高瀬川
 四条通り側:先斗町入口
 先斗町突き当りに、先斗町歌舞練場

 昼間の先斗町
 夜の先斗町

インバウンドツアーの宿泊ホテルは、だいたい、
京都駅周辺、四条烏丸周辺、市役所~河原町三条
になることが多い印象です。
その場合、お買物のご案内はやはり、
寺町・新京極と錦市場になります。
特に関東圏で、京都の町がよく分からない人は、
とにかく自分の足で歩いて徐々に覚えましょう。

繁華街に関しては、ゲストが欲しいものがどこで買えるか、
即座に応えられることが、いちばん求められることです。
それも、予算に応じてベストな提案ができれば、
あなたの評判は一気にあがります!

ゲストの買物の感心は多方面にわたります。
必ずしも日本の伝統工芸品関係だけではなく、
綺麗な写真の書籍(もちろん英語)や文房具、
ユニクロ、100円ショップ、東急ハンズも人気です。

筆者は、はじめ、【四条って何?】状態で、
若いドライバー様に呆れられたことがありました。
それ以降、道を見れば、ここにバスは停まれるだろうか、
一時停止は禁止かOKか、
大型ならダメなのか、中型はどうか、
どこかへ行けば、団体バスの駐車場はどこだろうか、
トイレはどこにあり、状態はどうか、など、
自動的に氣にかかるようになりました。

おわりに

京都は、インバウンドツアーのハイライトです。
今は、ネット情報もたくさんありますし、
どの施設もホームページに有り難いほど沢山の情報を掲載しており、
基本は、それでカバーできます。

それらの情報を直訳すればいいのではなく、
相手の身になって、分かりやすく伝えることが肝心です。
「室町時代」とか言っても、全然分かりませんからね。
そのような固有名詞は、一度は言ってもいいけれど、
必ず、具体的な時期を言わないと、ナゾが残るだけです。
ゲストは、日本の固有名詞は全く聞きなれないので、
質問をすることすら難しいのです。

ガイディング自体は、フルヴァージョンはバスの中で済ませ、
現地では、ポイントだけ言うようにしています。
効率よい動線を歩き、オペレーションをしながら、
全部の解説はとてもできないからです。

このシリーズは、京都を最後にしましたが、
団体を引率する場合の基本は、どこも同じです。
何度も繰り返し書いたこともありますので、
どうやって下見をすればいいか、
ガイド目線ポイントは共通していると、
お分かりいただけていると思います。

関西空港から出発・お見送り

関西空港へは、最終観光地である京都から向かう場合、
京都のあと大阪へ行って大阪から向かう場合、
あるいは、最後に奈良を観光して、
関西空港のホテルに宿泊し、翌朝出発の場合などがあります。

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関西空港の項の「ツアー終了」の部分

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関東圏のところで、日光をすっかり忘れました。
次回は、日光の歩き方をレビューして、
シリーズを終わりにしたいと思います。

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