ブログの活用法を記事にしました。

II-7. 【新人】通訳ガイドの動線ナビ:東京都庁・築地場外市場

動線Navi

東京都庁

東京都庁のオープンは、少し遅めで9時半です。
その時間にはエレベーターに乗るための行列ができています。
行程にもよりますが、できることなら、朝一番で乗り込み、
先に展望室見学を済ませることを、お薦めします。

北展望台、南展望台、見える景色も内部構成も違います。
ツアーが確定したら、旅行社との事前打合せまでに、
各々の展望室の開館情報を必ず確認してください。
めったに閉めませんが、訪問日が休館日ということもあるからです。

東京都庁:展望室のご案内

専用車で行く場合

ふれいあい通り沿いにバスを停められると理想的。
だいたい、見学終了まで停めおきできます。
都庁第一庁舎側になるか、第二庁舎側になるかは、その時の状況次第です。
ふれあい通りは、駐車場ではありませんが、事実上観光バス駐車場化しており、
そこに停められて当然という雰囲気になってしまっています。
当然、繁忙期には観光バスで混みあいますし、
たまに、テレビ局の取材車両が都庁を取り囲んでしまって、
バスを停めるスペースがない場合は、都庁通りにやっと停められることもあります。
その場合は、スペースを見つけ次第停めないといけませんから、
下見に行った時には、周辺の様子も確認してください。

展望室へ

ここでは、ふれいあい通りに停められるものと仮定して進めます。
まず、展望室へ。
北と南とどちらへ行くか事前に決めるのも手ですが、
どちらも入れるようなら、実際は行列が少ない方になりがちです。

繁忙期の午後などは、待ち時間だけで1時間かかることもあります !!!

そうなると、見学そのものが難しくなりかねませんので、
都庁は、早い時間のうちに、可能ならば朝1番に行くのがお薦めです。
南展望台より北展望台のほうが、景色も見応えあるように思いますが、
草間彌生さんのペイントによるドハデな黄色い想い出ピアノは、
南展望台にあります。

並んだら列から抜けないようゲストをまとめます。
徐々に進み、形式ばかりの手荷物検査があります。

エレベーター

大人数の団体だと、1基のエレベーターに全員は乗れません。
ガイドは先に乗りますが、ガイドが乗るエレベーターが出発する前に、
係員さんに、次のグループ分けをお願いします。
まぁうまく行かなくても、いずれ到着するのですが、
できるだけ時間ロスがないよう、まとまります。

「45階まで45秒で行きま~す♪」と係の方が言うのを真に受けて、
そのまま訳すと、ゲストは時計とにらめっこして、
3秒でも遅れると「3秒遅れた!」などと言って来ますから、
≪実際は、もうちょっとかかるかもよ~≫と言うなどして対策を講じます。
1基やりすごせば全員が乗れるようなら、一般の人を先に通して、
全員が一緒に乗る方がスムーズです。

45階到着

展望室の45階に到着したら、集合場所、集合時間を決めて周知します。
ここで、お手洗のご案内:階段を1階降りた44F

ここで一番大事なことは、「富士山はどこに見えるのか?」
窓の近くに、見える景色の説明がありますので、ご案内します。
富士山は見えないことのほうが多いのですが、
たとえ見えなくても、見えるものとして、写真を撮る人がほとんどです。

新宿副都心のビルでは、コクーンビルが際立って感心をひくらしく、
必ず「あれは、何か?」と聞かれます。
下見に行ったら、実際に見える景色が何か、確認してください。
オリンピック・スタジアム、自分達のホテルの場所も、よく聞かれます。

見学にそれほど長い時間は必要ありません。
だいたい景色を見たら終わりでOKですが、
売店でお土産を買う人達がいますので、様子を見てサポートします。

ゲストが景色を見はじめて、少し手が空いたら、
ガイドは、連絡しなければならないレストランやホテルに
電話をする時間として活用します。

全員揃ったら、下に降ります。
降りるフロアは2Fです。自動的に降ろされますので心配ご無用。
エレベーターが分かれた場合は、全員揃うのを待って1Fへ降ります。

郵便局
切手を買いたい人、現金を引き出したい人がいる場合は、
第1庁舎1Fに郵便局がありますので、ご案内します。
@第1庁舎1階の観光コーナー
外国人観光客向けの地図付き東京都案内ガイドが数カ国語versionで
用意されていますので、利用させていただいています。
団体で押しかけて人数分いただくのは悪いので、お部屋数分お願いします。

これまでのところ、快くご対応いただいており、
東京都民の皆様の税金のおかげであることも、忘れずにお伝えしています。
団体のゲストさん達次第では、いちど外へ出て、
正面の写真を撮らせることもありますが、ケースバイケースです。

議事堂広場へ移動

ここからだと、都庁の上までの写真が撮れます。
周囲にある銅像の意味とか、色々聞かれます。


わたしは、残念ながら、いつも上手く答えられません。
都庁設計者の丹下健三氏の主な業績として、団体客への説明としては、
代々木第一体育館(見ない場合もあります)、広島の平和記念資料館。
広島へ行って、平和記念公園では建物を見ながら、
東京都庁と同じ設計者だと言えば、記憶に残りやすくなります。

都知事の執務室が7階にあるのは、
それ以上高いと消防車のハシゴが届かないから。
都議会議事堂と陸橋でつながってることは必須。

Wikipediaで百合子さんのお写真をスマホで見せると、
お綺麗なので、みんな盛り上がります。
次が、普通のオジサンになってしまった場合でも、
都知事紹介が必要事項になるかどうかは、未知数です。
一通り撮影などが終わったら、バスに戻ります。

都庁見学:公共交通機関利用の場合

JR新宿駅から行く場合、大江戸線から出る場合など、複数の順路がありますが、
担当するツアー行程に照らして最も効率的なルートを確認します。
そのうえで、急遽、順番が入れ替わる場合や、
電車の人身事故などで予定の路線が使えない場合まで想定して、
第2、第3の可能性まで押さえておくと、何か発生しても慌てずに済みます。

1日フリー切符で都バスに乗れる場合は、路線バス体験も兼ねて、
新宿から都バスに乗ることもあります。

路線バスに乗るガイドの話は、ほとんど聞きません。
新宿駅から都庁までは、すぐとはいえ、歩くとそれなりにかかりますし、
バスがタイミングよく出ると、かなり時間の節約になりますし、ゲストは喜びます。
公共交通機関利用日は、立ちっぱなしですから少しでも座りたいし、
誰だって、いろんな乗物に乗りたいと思うでしょう。
路線バスは、かなり地元密着というイメージがあるので人気ですが、
大人数だと利用しませんし、ラッシュ時も避けます。

大江戸線から出た場合は、エレベーターで、バス停前に出ルートがお薦め。

新宿西口地区の大通りは、簡単に向こう側に渡れないところが沢山ありますので、
地下通路を利用するほうが確実です。
参考記事:オペレーション編:31. 公共交通機関利用【電車・地下鉄・路線バス】

築地場外市場

突然ですが、東京都管轄つながりで、築地へワープします。
築地場外市場情報

団体バス駐車場

地下鉄大江戸線の「築地市場駅」A1出口から出ると新大橋通りに出ます。
そこから築地市場へ向かう最初の交差点、
新大橋通りと波除通りの交差点左側に、団体バス駐車場があります。
下見の時に確認しておいてください。
この駐車場は狭いので、必ずしもここに停められるとは限りません。
その場合は、ドライバー様と相談をしながら降車場所を決めます。
駐車場が確保できないと、バスは回送になりますから、
降車前に、ピックアップしていただく場所を決めておきます。

公共交通機関利用の場合は、どの駅で降りるかによって動線が変わります。

競りの見学

築地市場の名前(ブランド)が世界的に有名になてしまったせいか、
今でも、築地で朝の競りが行われており、それを見たいと言う人がいます。
それについては、頭ごなしに見られないよ、というのではなく、
現状を説明します。
今は、抽選方式になったので、急に行きたいと言われても無理です。

まだ築地場内で競りが行われていたことは、諦めきれないゲストがいました。
朝何時までに現場へ行って受付で云々・・・・という説明をすれば、
ふつうは、諦めました。
それでも諦めない人には、そのあと遅刻しても誰も一切責任は負えないこと、
さらに、別な土地への移動になっている日に不測の事態が起これば云々と
説明すれば、諦めました。
それでもなお、翌朝、超早起きしてタクシーに乗って行く!!
と意気込む人もいましたが、私が受け持ったゲストの中で、
実行に移した人はいませんでした。

築地市場で販売されている商品

市場が豊洲に移転してしまった今も、築地場外市場は観光客に人気です。
魚だけではなく、肉、野菜、果物、乾物類、飲食店用の様々な食器や台所用品など、
実は、色々なお店があるので、ゲストはかなり楽しめるようです。
見たことない野菜やキノコについて、聞かれます。

当たり前ですが、その訳語だけ言っても通じません
ましてや、日本独自、各地方独自の野菜や山菜に、外国語訳はありません。
たとえ定訳があっても、それに頼ることなく、
それがどのようなもので、何の種類か、どうやって食べるものか、
食感や味などを説明してください。

散策するうえでの注意事項

私達は、ただ場外市場を歩きまわるだけで、お客様ではありませんから、
店舗や店員さん達の迷惑や気持ちも考えずに、
ひたすら写真だけを撮りまくるという態度は、問題だと思います。
仕事をしている場所なのですから、せめて邪魔にならないように、
通させていただくという気持ちが必要と思います。

とはいっても、ゲストは、そんなことにはおかまいなく、
写真を撮ったからといって減るもんじゃあるまいし、といった勢いですが、
節度を守ってもらうようお話しています。
最低でも、やみくもに間近から許可もなく写真を撮るなど失礼すぎます。
どうしても撮りたければ、遠くから風景として撮ること。

あまりにも態度が悪い人には、
自分が逆の立場ならどう感じるか、
何も買わないのに、写真ばかり撮りまくる人達が1日中来たらどう思うか、
とお話しますが、まぁダメですね。。。

海鮮焼きなどを歩きながら食べている人も多くいますので、
歩くときには、服や荷物を汚されないよう注意喚起します。

基本はガイドと一緒に散策

簡単な地図を渡しておいて、自由に歩きたい人達と、
ガイドと一緒に歩く人に分けてもいいのですが、
ここも、迷子が出ると探すのに大変すぎるので、
私は、自由行動グループは作らず、みんな一緒に歩くようにしています。

地図を見て歩けそうな人は自由にしてもOKかもしれませんが、
不安そうな人は、必ず近くに置いて一緒に歩きます。

築地魚河岸

ゲストは、いかにも卸売り的な店舗を見たがります。
築地魚河岸内は、専門店が並んでおり、色々な魚が見られますが、
実際にお仕事をしている場所であり、遊園地ではありませんので、
ここへお連れする場合は、以下の点を守るようお伝えします。

注意事項:
・写真撮影禁止(明確に書いてあるわけではありませんが、怒られます⇒当然)
・通り過ぎる程度にすること
・静かにすること
・ガイドは、ガイド棒は仕舞って目立たないこと
・ゲストと接近せずに通り過ぎるので心得ていただくこと

毎度のことながら、写真撮影禁止とわかるとブーイングが出ますが、
なにしろ、遊園地でもテーマパークでもなく
ビジネスの場所を邪魔しているわけですから、
立場をわきまえるべきです。

この建物内では、ただ歩きまわるだけの邪魔者集団が、
お手洗いまでお借りすることになるわけです。
さすがに、お手洗いだけ借りるというのも申し訳ないので、
せめてガイドが何かお買物できればいいのですが、
魚は無理なので、季節によっては、果物を少し買ったりします。

波除神社

波除神社まで行ければ、ガイディング的にも充実します。
何も買わないのにお手洗いだけみんなで借りて申し訳ないという点については、
こちらで、少し多めにお賽銭でお許しいただくという方法もあります。

築地から出発

専用車の場合なら、全員揃っていれば、ピックアップの10分前あたりに、
ドライバー様に電話して、お迎えをお願いします。

電車・地下鉄・都バス

公共交通機関利用の場合は、次の訪問地の場所次第で動線が変わります。
築地の次が銀座ならば、そのまま歩いたほうが確実です。

行程と時間次第ですが、時間的に問題がなさそうなら、
築地から都バスに乗って東京駅まで行き、JRに乗るというルートが私は好きです。
そうすると、歌舞伎座前、銀座を通り、
東京駅丸の内側に到着しますから、東京駅の写真も撮ることができます。

次の訪問地が皇居なら、東京国際フォーラム前で降りて歩きます。

次回は、レインボーブリッジとお台場へ行きます。

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