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II-13. 【新人】通訳ガイドの動線ナビ:高徳院・長谷寺

動線Navi

鶴岡八幡宮から高徳院or長谷寺方面へ

若宮大路沿いに海岸方面へ向かい、
鶴岡八幡宮二の鳥居を過ぎ、JRガード下をくぐってすぐ、
下馬から右折するルートが一般的。

そこから先は、渋滞に差し掛かると、ひたすら待つほかありません。
この道の突き当りに、鎌倉の長谷寺があります。
鎌倉観光では、高徳院はほぼ必ず行きます。
それに比べて、長谷寺へ行くツアーは少なめです。

下馬交差点から右折したら、高徳院の説明を始めましょう。

高徳院

駐車場

繁忙期は駐車場の予約が必要な場合が増えました。
旅行社がどの駐車場を予約したか、事前打合せで確認すること。

駐車場が予約されている場合は、必ず指定された駐車場に行くこと
手前が開いているからなどといって勝手に変更しないこと。
違反すると、旅行社様に大変なご迷惑がかかります
渋滞などで予定時間が変更になりそうな場合は、早めに連絡を入れること。

予約が必要なく、空いていれば、
高徳院の向かい側、【大仏前観光バス駐車場】に停められます。

予約が必要な駐車場は、高徳院前の道路(鎌倉藤沢線)を
さらに進んだところの左右にありますが、どちらも狭い駐車場で、
大仏有料駐車場、あるいは、大仏前有料駐車場です。

大仏前観光駐車場は、道を渡せば目的地なので移動距離が僅かですが、
それ以外の駐車場で乗降する場合は、移動距離が少し長くなります。

高徳院参拝

高徳院の見学時間の目安は40分程度、最大45分
旅行社が作成する行程では、1時間設定されていても、
鶴岡八幡宮や長谷寺では、どうしても見学時間が不足しがちなので、
高徳院ではシンプルに切り上げ、その分を他に回すのです。

バス降車~徒歩移動~入場券購入+配布~大仏様見学+お手洗い(必須)、
~バスに戻って出発するまで、40~45分です。

降車前に、参拝後は直接バスに集合、集合時刻を繰り返しご案内
お手洗いは、大仏様の左奥にあり、寄っておくようお薦めします。
追加料金で大仏様の内部に入れるが、列が長いと無理なので、
時間厳守を優先するようお話しますが、希望者は少数派です。

高徳院のサイト

大仏前観光バス駐車場から出発するときは、
必ず青信号を確かめて道路を渡るよう注意喚起します。
ここに限らず、信号があるところは、特にツアー最初のうちは毎回注意します。

押しボタン式信号は、知らない人が多いのでお知らせします。

高徳院境内

山門から入ると前方左手にチケット売場。
わたしは、誰かにお願いしてガイド印を持っていただき、
チケットを買いに行きます。

そうすれば、遅めに到着した人も自分達のブループの場所が分かります。
こういうちょっとしたことのお手伝いをお願いすれば、
複数の方が、こぞって協力を申し出てくれます。

チケットを買ったら一人一人に配ります。
入口と出口が分かれていますので、入口から1列で入場。
なんとなく、係員がチェックしています。

境内に入るとすぐ手水舎がありますが、私はパス。。。
神社仏閣では、本来は必ずお清めをするものですが、
新しい水も流れていないのと時間節約のためです。

大仏様がお姿を現わし、ゲストが一斉に写真を撮りはじめます。
階段付近では、写真撮影をする人達で混みあいます。
このあとは、てんでバラバラ、好き放題にしておいてOK。

面白いもの、珍しい物などを見ると夢中になってしまい、
ガイドの声など、もはや耳に届かなくなりますので、
事前に集合場所と集合時刻を確実にお伝えする必要があるのです。

写真撮影に夢中になる余り、後ろに段があるのに氣が付かない人を
見かけたら、お声かけしましょう、事前の怪我防止です。

稀ですが、御朱印をお願いしたい方がいたら、お連れします。
ここ高徳院の売店には、様々な大きさの仏像がありますので、
希望者がいたらご案内できます。

いつも混雑していますが、ここでは時間はかかりません。
自分のグループのお客様達に目を配りながら、
近くにいる人達には、質問に答えたり、
バスの中で話した説明のうち大事なことを繰り返したり、
集合時刻をリマインドします。

集合時間10分前には、全員が高徳院を出てバスに向かうよう
誘導しないと、目的の時間には出発できません。

長谷寺

長谷寺のサイト

駐車場はチケット売場の隣なので、分かりやすく便利、
集合時間を決め、バスに直接集合、人数確認とご案内。
お手洗いも売店も駐車場にあります。
長谷寺の見学時間の目安は、1時間。
お天気が良く、経蔵前のテラスからの見晴らしがよく、
沢山のお花が綺麗に咲いている時期だと、1時間では足りません。
 写真の手前左手が駐車場と切符売場。

降車前の伝達事項

花のお寺様でとても美しいが、階段が多い
濡れていると特に滑りやすいので、ゆっくりと上り降りする
池や沢を渡り歩ける場所は、もちろん濡れているので、足元に注意。
行き・帰りと、真中で分かれているので従うこと。
分からなければ前後の人を見ればよい。
洞窟は、狭いだけでなく、頭をぶつけないよう注意
長谷寺境内

長谷寺境内

境内に入ると、豊かな日本庭園となっており、
植物好きなゲストは、それだけで夢中になります。

ガイドと一緒に行動するほうが効率的とお伝えしています。
境内に入ったところの庭の写真など後にすればいいようなものですが、
最初に見たときのゲストの感動を優先すると、印象up。
写真を撮りはじめたら、少しお付合いし、徐々に移動します。

ここに限らず、そのあたりの感覚は、徐々に分かってきます。
階段を登りながらも見所いっぱいですが、
まずは、観音堂へ向かいます。

観音堂

観音堂内は写真撮影禁止、脱帽
堂内では、お話できないので、御堂に入る前に外で説明し、
内では静かにするようご案内。
ガイドは、必要に応じてジェスチャーで誘導するなど工夫します。

御堂内に入ると空気が変わるのがはっきりと分かります。
参拝が済んだら、観音様に向かって左手へ進み、
ミュージアム入口から出るほうが、まとまりやすいようです。

経蔵・見晴台

引続き、経蔵へ向かい内部を拝見、説明。
見晴台で眺望を楽しみ、一通り写真撮影が済んだら引き返す。
散策路のほうへ行く人がいないよう注意します。

境内見所の選択

長谷寺は見所満載ですが、残念ながらすべてに寄りご案内すると、
時間が足りなくなります。
ご案内方法はいろいろありますが、
わたしは、ここでしか見られない、
高さ9.18m、日本最大級の木彫仏である十一面観音像
弁天屈を、メインにご案内しています。
そもそも、数々の植物に大喜びするゲストが多いので、
全体として時間がかかることを念頭に動きましょう

地蔵堂

それでも、階段を降りる途中で、地蔵堂へは寄ります。
これほど沢山のお地蔵様が集まっていることは珍しく、
例外なくどのゲストも強く興味を持ち説明を待ち望む場所です。

お地蔵様の説明は必須事項
これほど存在感の強い場所で説明すれば、強い印象が残りそうです。
最近は、音声ガイドを使用できることも多くなりましたが、
ここは、外ですから多少声が大きくても問題ありません。

階段を降りたら左手に進み、池や沢を渡り、
実に可愛らしい良縁地蔵様の前を通り、弁天屈へ向かいます。
このあたりも絵になる風景のため、なかなか前に進みませんが、
急がせないでください。
そこそこ待てば、徐々にガイドのほうへやって来ます。

弁天屈

このあたりになると、もはや全員がバラバラで方々に散っています。
弁天屈のことなどすっかり忘れて、出口へ向かう人もいますので、
全員が同じ場所を見学できるよう、お声かけして誘導します。

弁天屈では頭をぶつけないよう、ゆっくりと歩くことと、
内部は一方通行であることをご案内し、少しづつ中にご案内。

ガイドが中に入ってしまうと、他のゲストを見逃してしまうので、
わたしは、八方を見渡せるあたりに立って、
できるだけ全員を弁天屈へご案内できるよう誘導しています。

鎌倉から出発

江の島方面へ

鎌倉から江の島までは、しばらく江ノ電と一緒に走ります。
左手に見える海岸、海水浴場についてもご案内。
首都圏内では貴重な海水浴場。
ロングドライブでもありませんし、しばらく変化もありませんが、
それでも、海を見て喜んだり、癒されているゲストも多いので、
真面目な話ではなく、リラックスして楽しめる話題がお薦めです。

この道は一車線なので、渋滞してもどうにもなりません。
特に渋滞していなくても混む不思議な道路です。

東京方面へ

前回も書いた通り、朝比奈は16時以降は通れませんので、
逗子から回ることになります。
この程度のことは現場主義でいいのですが、
事前打合せで確認しておくべき事項です。

鎌倉から東京方面へ行くルートは、
東京から鎌倉へ行くルートと逆になります。
関連記事:II-10. :鎌倉への移動

次回は、江の島へ行きます。

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