ブログの活用法を記事にしました。

II-32. 【新人】通訳ガイドの動線ナビ:岡山から高松へ【岡山~瀬戸大橋~高松~栗林公園】

動線Navi

瀬戸大橋

岡山観光の一環として、瀬戸大橋を通行する行程があります。
瀬戸大橋
与島パーキングエリア

専用車利用

瀬戸大橋自体をそこそこ楽しんでいただくために、
専用バスで途中の与島PAまで行って陸地へ戻る行程があります。
 与島パーキングエリア
瀬戸大橋は、バスで通行するほうが、素晴らしさを満喫できます。
瀬戸大橋ができるに至った経緯、成り立ち、建築上の特徴を、
具体的な数字をあげてお伝えしましょう。

悪天候の場合、風速次第で通行止めになることがあります。
その場合は、早めにツアー担当者に連絡をします。
瀬戸大橋を通って与島PAまでの往復分については、
何ら費用がかかるわけではありませんので、
—車両の通行料はかかるとしても—
どこかで、無料で行ける場所を加えるかもしれませんし、
あるいは、自然のことだから不可抗力適用で何も無し、
ということになるかもしれませんが、
行程変更は、担当者も把握しておく必要があります。

暴風雨の中の瀬戸大橋通行と与島PA

バスで与島PAまで行って戻る行程が入っていたツアーのとき、
台風で、瀬戸大橋を通行できるかどうかギリギリまで不明でした。
行ってみると、ギリギリのところで通行可能でしたが、
横風が強すぎてバスがひっくり返らないか心配で、
いたたまれないほどでした。ドライバー様も、
「これだけの風なのに、よく通行を許可しているね。。。」と
驚かれていました。

与島PAに到着したものの、横殴りの暴風雨で前も見えない。
バスから降りようとしましたが、これはダメと思い、
「これはひどすぎる。ここで風邪ひいてるわけにはいかないので、
申し訳ないが、ガイドは降りません」と宣言⇒大正解!

雨カッパなどは常に携行していますが、
もはやそのような状況を越えていました。
ガイドが風邪引いて業務に支障が出る方が問題です。

せっかく来たのに写真の一枚も撮らないわけにはいかないと、
ド根性で降りた人達も、すぐさま引き返してきましたが、
ものの数十秒でびしょぬれ、バスの中で着替えを始める始末。

あの状況は、通行止めにすべきだったのではなかったのか、
と思われた出来事でした。
前が見えないほどの暴風雨の中、横風に揺らされながら、
通行してくださったドライバー様も怖かったと思います。
この場を借りて、改めて感謝申し上げます。

与島PAで景色を見たら戻る行程で、
児島近辺で昼食の場合は、レストラン様の指定通り、
現在の状況と、到着予定時刻の連絡を入れます。

JRマリンライナーで高松へ

私が、岡山から列車で瀬戸大橋を渡ったのは、
JR瀬戸大橋線マリンライナーを利用する行程だけで、
いつも、マリンライナーのグリーン車指定でした。

岡山駅のマリンライナーの発着ホームは、
すこし分かりにくい場所にあります。
表示通りにホームに降りると、Uターンのような記号があるので、
その矢印にしたがって行くと到着します。

マリンライナーのグリーン車は、端っこの1両の2階席と、
運転士さんの真後の4席のパノラマ席のみです。
同じ車両でも1階席は、普通車指定席なのでグレードが違います。

岡山を出発して20分ほど立つと海が見えてきます。
島がいっぱいあって、どれが何なのか、全然分かりません。
とにかく、瀬戸大橋についてご案内はしますが、
バスに比べるとあまり景色がよく見えません。

200メートル近くある迫力満点の主塔も見えませんが、
瀬戸内海特有の景色を楽しんでいただきます。
50分ちょっとの乗車で高松駅到着。

高松駅は終着駅なので、ゆっくり降りても大丈夫。
もう、進行方向へ歩けば自動的に改札へ向かいます。

栗林公園

高松到着後の行程次第ですが、
駅近くのホテルから栗林公園へ向かうことにします。

団体でも人数が少ないとバスを付けてもらえず、
栗林公園まで、路線バスで往復したこともありました。
それほど本数があるわけではないので不便でしたね。
栗林公園

バスの駐車場から栗林公園の入口はすぐ。
路線バスの停留所も近くなので問題ありません。

バス駐車場から公園入口へ向かう途中に売店があり、
様々な工芸品やお土産が販売されています。
栗林庵 香川物産館

窓口で入場券を買い、担当言語のパンフレットをいただきます。

掬月亭に寄る場合

もし、掬月亭(きくげつてい)でお抹茶をいただく行程なら、
必ず事前に営業時間を確認し、行程と人数をお伝えします。
掬月亭に団体で行く場合、
「何時までに入ってほしい」と時間を指定されることがあります。
掬月亭は、かなり奥まった場所にありますので、
バスを降りてから、15分かかると計算しましょう。
さらに当然、靴を脱ぐにもモタつきます。

「先にお抹茶にしないと閉館してしまうので、写真はあとで撮ってください」
などという言い方はできません。
最初に見た感動を記録したいと思うのは至極当然ですし、
そこを急がせたりすると興醒めし、印象も悪くなります。
そこそこ、写真も撮りながら掬月亭まで行くとなると、
15~20分かかると計算します。

掬月亭での注意事項

ゲストがお抹茶をたてるところを見たいと希望しても、
各種説明を始めたり、何かと理屈をつけて阻止しましょう。
とにかく、お茶をたてる場面に注意を向けられないよう全力を尽くす!
ここでは、機械で淹れているからです。
このことも、友人のベテランガイドに教えていただきました。
悪いことではないのですが、ゲスト的には幻滅するでしょうから。

ここ以外にも、機械を利用しているところがあります。
そのようなところで、お茶をたてるところを見たいと
実際にゲストが希望することがありますが、
衛生上、部外者立入禁止などと言って阻止していますよ。

栗林公園園内

広大な公園ですが、メインは全体の南側、
入口の門を背にして商工奨励館から左側になります。
園内の見所
園内の見所の赤い点線に沿ったルートが標準。
それ以外は、時間に余裕があれば行きますが、
レアケースと言えるでしょう。

入場券を購入したら、商工奨励館前を通って直進すると、
王室・皇室の方がお手植えされた松の区画があります。
日本の皇族についてお話しても、ピンと来ないでしょうから、
1922年に、エドワード・アルバード王太子殿下、
後のあのエドワード8世が来日してここへ来たときに
お手植えした松といえば、分かりやすいでしょう。

 ⇒栗林公園の中でも見所の鶴亀松
吉兆・おめでたい系のものは必ずご案内しましょう。

高松は盆栽の本場で、主力は松。
日本の盆栽の松のほとんどは、高松から出荷されるようです。
園内にも赤松と黒松がふんだんにあります。

いつ、どこから、どのように見ても絵になる美しい庭園ですが、
大名が贅沢三昧をするために造営したものではありません。
凶作で生活に困った民衆の生活のために行った公共事業であり、
藩としては、その人件費が莫大な出費となったが、
餓死者は1人も出なかったと伝わっているようです。

散策には、足元を注意していただくこと。
・吹上亭前の沢を渡るときは、石が濡れていて滑ります。
・飛来峰や芙蓉峰への昇り降りは、
ゆっくりと、足元に注意するよう。
また、飛来峰も芙蓉峰も「頂上」は狭いので、
順番に譲り合って鑑賞するようお伝えします。

高松

栗林公園以外の見所のひとつは、玉藻公園。
行程に入ることは、まぁ、ありません。
栗林公園散策が終わってホテルに戻り、
時間があれば覗いてみるのに良い程度。

アーケードの総延長2.7キロで日本一の
丸亀街のアーケード街がありますが、
ゲストだけで散策していただくのは、無理、
TLがいて連れて行ってくれるなら、
アーケード散策も可能。

屋島、金比羅山へ行くツアーもありますが、
あまり多くないので、割愛します。

夕食までに時間があるなら、
そして、直島までのフェリーに乗ったことがないなら、
その時間を利用して、フェリー乗り場を下見に行きましょう。

朝にホテルを出発して直島へ行くツアーなら、
ホテルからフェリー乗り場までの「団体の」移動所要時間、
遅れてくる人がいる可能性を計算し、
朝、どこに何時に集合するかを決めます。

地方のホテルは朝食の開始時間が遅いので、
行程の時間次第では、部屋までの往復時間を節約するため、
チェックアウトしてから朝食という手配も時には必要。
その場合は、荷物置き場を設けていただけるよう
ホテルにお願いをし、貼出用の団体名を書いた紙を渡します。

その場合、ゲストには、朝食開始時間前に来て、
自分達がいちばん先に入店して時間を
効率的に使えるよう呼びかけます。

***
高松をこのシリーズに入れた理由:
・瀬戸大橋を通行することが、時々あること。
・栗林公園は素晴らしいので入れておきたかった。
・このあと直島を入れようとした
⇒直島:新人が引率することはあまりなさそうですが、
欧米人に大変人気なのです。
また、下見は大事とはいえ、なかなか行きにくいので、
「ぶっつけ本番」で肝試しをする可能性もあります。
それを、全力でサポートしたいのです、自分もそうでしたから。

もし、高松や金刀比羅あたりに出掛けることがあるなら、
ぜひ、直島へも下見を兼ねて足を延ばしてみましょう。
わざわざ行くのは大変ですから、ついでに行くのです。

高松へ来ても、栗林公園散策だけなら、
夕方に少し時間が余る感じです。
ここで、今後のためにエネルギーを溜めるのです。

次回は、高松からフェリーに乗って直島へ行き、
よくある団体行程をレビューし、
今度は、バスのまま舟にのって陸地へ戻り、
倉敷へ向かいます。

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