ブログの活用法を記事にしました。

10. 【新人】通訳ガイド:下見【業務前必須】

オペレーション

下見

お仕事の前には、行程に入っている訪問箇所の下見をします。
予定業務がキャンセルになってしまうこともありますが、
下見は無駄にはなりません、必ず役に立つ時が来ます。

自分が知らない場所へゲストをお連れすることはできませんし、
綿密に下見をしていないと、円滑にツアーを催行できません。

下見に行く際には、より多くの情報を効率的に把握しましょう。

はじめのうちは、下見にかなり資本がかかりますが、
エージェント様は、ガイドが現地を熟知しており、
団体を問題なく引率できるという前提で、お仕事をアサインくださるのです。
基本的には、同じ場所へは1度行けばOKです。
アサインいただいた時点で知らない場所が含まれているなら、
業務前に必ず下見
をします。

自分でも何度も訪れていてよく知っていると思う場所であっても、
ガイド目線で見直すと、氣付いていなかったことも意外とあるものです。

訪問地があまりにも辺境にあり、通常の旅行での下見が極めて困難な場合、
特に、女性が1人で行くには考えてしまうような場所の場合は、
エージェント様と対策を講じる必要があります。

お仕事のアサインがまだでも、ホームベース近辺の有名な観光地は、
普段から、少しづつ、ガイド目線で下見をしておきましょう。
関東圏なら東京都内、鎌倉、箱根、日光など、
関西圏なら京都、奈良、大阪、姫路あたりが、必須観光地になります。
最初のうちは資本がかかります。
ホテル予約はこちらからどうぞ。

列車とホテルがセットになったお得なプランは、
利用する新幹線の時間帯などに制限がありますので、
適宜、状況に応じてプランをセットしましょう。

移動中も、ゲストを引率中の通訳ガイドとして、
どう動くのか、どこで何をどう話すのかも想定します。
但し、考えすぎてケガをしたり、列車に乗り遅れたり、
引ったくりにあったりしないよう、十分注意してください。
業務の際は、ゲスト全員に注意を払わなければいけません。

下見の際の入場料・拝観料

美術館や博物館、社寺仏閣などの入場料に関しては、
ゲストを引率している業務の時には、ガイドライセンスを提示すれば、
ガイドの入場料は無料になるところがほとんどです。
ところが、ガイドの【下見】となると、ほとんどが有料になりますが、
中には認めていただける場合もありますので、
ガイド登録証は常に携行しましょう。
有料ならば、領収書をお忘れなく:経費にできます。

業務がアサイン済みなら、会社名、ツアー名、日程を申告すれば、
無料にしていただけること、あります。

チェックポイント

下見をしていても、業務当日に、下見の時にはなかったものがあったり、
ルートが変更になっていたりしても、綿密に下見をしていれば対応できます。

団体旅行の参加者には、必ず高齢者がいます。
高額なツアーになればなるほど、全体の年齢層も高いので、
足腰が痛い人は多めになり、早く歩けない人も増えます

【バスの駐車場はどこか?】

バスの駐車場が必ずしも隣接しているとは限らないので、
バスから降り、どのような動線で、見学場所まで移動するか?

バスの駐車場がなければ、どこで乗降するか?
バス駐車場の料金と、駐車場の予約が必要かどうか?

バスから見学場所までのアクセスは、
平坦か、坂道か、石ころ道か、雨が降ったら滑りそうか、
段差の有無、階段の数などもチェック。

急な坂道、階段が多い場合、
足腰の悪い人をどのようにお連れするか?

お手洗いの場所と中の状態。
売店はどこにあり、何時から何時までか?

拝観券や入場券はどこで買うのか?
個人と団体と分かれているか?
何人までが個人、何人以上が団体扱いか?
現金で買う場合と、クーポンを持っている場合とでは、
同じ窓口で良いのか、違うなら、どこなのか?

金閣寺などでは、人数によって並ぶ列が異なりますから、要確認。

見学場所の動線については、オペレーション編が終わったら、
動線NAVI編で、訪問地ごとにお話します。

東京都内の下見の例

浅草、隅田川クルーズ、秋葉原、東京駅、皇居、銀座、
上野公園、国立博物館、江戸東京博物館、
明治神宮、原宿、表参道、渋谷、東京都庁、東京タワーなど。
東京スカイツリーは、浅草から見るだけがほとんどですが、
FITなら、高額な入場料を払っても行きたい人がいるかもしれません。

実際に見学する場所だけではなく、
【見えるもの】はすべて、ご案内できるようにします。

東京都内が終わったら、横浜、鎌倉、箱根、余裕があれば、日光。

最初は、たぶん、FITから始まることになるでしょう。
行程が決まっていればそれに従いますが、FITなら変更も可能です。
初来日の方は、たいていフリープランで、ガイド任せとなるので、
可能な限り効率よく、東京なら東京の代表的な場所へご案内します。

FITフリープラン、東京1日観光をシミュレーション

ゲストのホテルを、大手町、日比谷、新宿、上野、品川など色々な場所に想定し、
1日で東京都内を効率的に回るには、どうしたらよいか色々なパターンを考え、
シミュレーションしたうえで、実際に動いてみましょう。

沢山回ればいいというものでもありません。
早すぎず遅すぎず、適度なペースで、優先順位のスタンダードを決めておき、
ゲストのリクエストに適宜合わせられるように考えておきます。

想定として、8時半にゲストのホテルに到着してドライバー様と打合せ、
9時にミートしてご挨拶、本日の行程確認、交通費や食事条件の確認。
1日の行程が全部決まっていなくても、まず出発して、
最初の訪問地へ向かい、あとは歩きながら決めていきます。

実際のツアーの日程に合わせて情報を確認できればベストですが、
そのようなことは、稀です。
FIT業務は、「明日空いてますか?」などと急に依頼が来ることが多く、
その場合は、最大限にネットを活用することです。
ホームベースの有名観光地は、
いつオファーがあっても、スタンバイOKな状態にしておきましょう。

駅構内の工事も多く、通路や接続が変更されていたりしますので、
公共交通機関利用が含まれている場合は、各駅での動線確認も必須です。

東京都内も再開発工事がさかんに行われて、
少し見ないうちに、見知らぬ新しいビルができたり、
町の様子が変わっていますから、
通りそうな場所の町の様子の確認が必要です。

また、お祭と重なっている場合は、見学ルートの変更、
いつもは見られるところが閉まっている可能性、
想像を絶する混雑など、色々な事を想定しておき、
状況に応じて臨機応変な対応を考えておきます。

団体ツアーを想定

ラッシュアワーに、30人の外国人を引き連れて、
東京駅の山手線から東海道新幹線までの移動を考えてみましょう。

通勤時間帯は、1人で移動することすら大変です。
珍しい東京のラッシュアワーを見て写真を撮ったり、
思わぬ場所へ行ってしまいがちな30人の外国人を引き連れて、
迷子を出さず、何の問題も起こさずに、
目的の新幹線ホームまで行くには、至難の業といえます。

ゲストは、いちいち足元など見ていません
途中に段差や階段がある時は、事前に注意喚起しないと、
「なぜ、事前に教えてくれなかったのか?」とガイドを責めます。
でも、駅構内は煩いので聞こえないことのほうが多いのです。
ゲストは、文句をつける達人であることを、お忘れなく。

乗り換え移動中に、トイレに行きたいと言ってくる人も出るでしょう。
事前に、乗換移動にどのくらい時間がかかるのかを知らせておくこと、
また、たとえば新幹線改札内に移動してトイレに行きついても、
混雑時間帯には長蛇の列で、なかなか入れないことも事前にお伝えして、
実際は、【かなり】時間に余裕を持って動かないといけません。

そのうえで、ガイドが、トイレタイムを設けることも対策になります。

所持品にも十分注意するよう、繰り返しご案内する必要があります。
誰かが盗難にあえば、ガイドの注意喚起が足りなかったと言われます。

氣にいったお店を見つけて、勝手に入ってしまう人がいても、
けして怒ってはいけません。
なにしろ、珍しいものを見て舞い上がっているわけですから、
「いますぐ移動しないと、予定の列車に乗れないのよ」
などと諭して上手に誘導するほかありません。

東京駅のように、誰もがよく利用する駅でも、
団体を引率する場合は、ガイド目線で、
細かい下見が必要であることが分かります。

足腰の悪い人がいれば、できるだけ、
エスカレーターやエレベーターに乗せるため、
事前に場所を確認しておく必要があります。
頑張れば階段を昇り降りしてくれるとしても、
「あそこにエレベーターがあったのに、ガイドが知らなかった」
と言われると、基本オペレーションとしてアウトです。

エレベーターをお薦めしても、
ゲストが必要ないといって乗らないならいいのですが、
利用可能な手段をゲストには提案することが、基本です。

東京駅の乗換など、1人で歩く分には何の問題もなくても、
大勢の外国客を引き連れて歩くとなると、
課題山積であることが実感されるでしょう。

下見をするときは、考えられるあらゆる事態を想定し、
様々な状況や要因を考えながら、まわりをもう一度見渡してみましょう。

団体ツアーの場合は、お仕事をアサインいただき、
行程表が入手できたら、行程表の時間通りに、
各々の場所に行ってみるとベストです。
大人数で駅を利用するのは、かなりの難関です。

次回は、行程表についてお話します。
11. 【新人】通訳ガイド:行程の確認 【1】

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