ブログの活用法を記事にしました。

13. 【新人】通訳ガイド:バス乗降~訪問場所~アクセス

オペレーション

貸切バス駐車場

バスの駐車場情報

団体旅行で最も利用する貸切バスの駐車場について、
下見の記事と重複いたしますが、ポイントは次の通りです。

  • 駐車場はどこにあるのか?隣にあるとは限りません。
  • 駐車場から各訪問箇所へのアクセス動線はどうなっている?
    —訪問箇所の隣か、向かい側か、もっと離れたところか。
  • 駐車場がない場合、乗降場所はどこか?
  • 駐停車可能時間はどれくらいか?
  • バス駐車場にお手洗いはあるか?
    —お手洗いの状態、衛生レベルや設備も確かめる。
  • バス駐車場は予約が必要か?

旅行社様とのツアー前打合せの際、バス駐車場の予約関係の確認をすること。
最近は、事前予約が必要なバス駐車場が増えましたが、
ツアーの手配担当者が、バス駐車場の事前の予約について、
知らないこともあります。
通常は予約不要でも、桜の季節だけは予約が必要な地区や場所もあります。
ガイドが予約をするほうがスムーズにいくと判断される場合は、
ガイドがバス駐車場の予約まで手配することもあります。

ツアー途中に、ガイドが駐車場予約をする必要に迫られることあります。
メンドクサイことではありますが、特に、駆け出しのうちは、
訪問場所のバス駐車場についてもすべて事前調査して、
バス駐車場管理事務所の電話番号を、行程表にメモしておくと便利です。

訪問場所の敷地内に駐車場がない場合は、最寄りの駐車場に行きます。
団体旅行の貸切バスを停める駐車場は、だいたい決まっていますので、
詳細は、動線編の各訪問地の記事に書きます。

ゲストが30名以上いると、降車だけで10分ほどかかります。
やっと全員降りて人数が揃ったかと思えば、
「カメラ忘れた」「お財布がない」などといって、
バスの中に戻る人が出たりするものですが、
行程の時間には、このようなロスタイムも含まれているのです。

訪問場所へのアクセス

敷地内のバス駐車場から訪問箇所へ行ける場合がほとんどですが、
そうではない場合もあります。

バス乗降場所と訪問場所が離れているケース

事例:浅草寺【降車場所と乗車場所が異なる】

基本的には、言問通りで降車し、浅草寺の二天門から境内に入り、
見学後は、二天門駐車場からの出発になります。
二天門駐車場は予約が必要で、10分間しか猶予が認められていません。
その10分間に乗れないと、バスは強制的に移動させられますから、
もっと遠い場所へ移動して乗せてもらうことになり、大変です。
当然、その後の行程に支障が出てきます。

事例:伏見稲荷大社【最寄り駐車場が遠い】

伏見稲荷大社は、駐車場から7~8分歩きますが、
団体で移動すると、その倍、15分ほどかかります。
途中2か所の踏切を越えますので、
交通ルールを順守させ、安全確認の徹底をお願いします。

事例:祇園【最寄り駐車場が遠い+乗降場所が複数】

祇園に近い「駐車場」は、知恩院の駐車場ですが、
花見小路から雑踏の中を10分ほど歩くことになります。
これも、順調に行った場合の話です。
このケースでは、八坂神社に向かって右手を通るほうが安全;
こちら側には、主に食品関係のお店しかないからです。
反対側だと、伝統工芸品のお店が多いので、
立ち止まって動かなくなる人が出たり、
最悪、中に吸い込まれてしまうこともあるからです。

バス乗降場所から見学場所までのアクセスのまとめ

見学場所の近くに駐車場がなく、バス乗降場所から遠い場合は、
下見の際に、安全確認のための注意喚起ポイントもチェックします。

訪問場所へ到着前のアナウンス

訪問場所へ到着する前に、
バスを降りてから歩く予定の距離と時間、
バスに戻る予定時間を、お伝えします。
降車直前にも繰り返しご案内します、聞いてない人がいるからです。

ポイントは、その訪問地だけを見学したらバスに戻るのか、
見学のあとそのまま食事場所へ向かい、食後にバスに戻るのかもご案内
それによって、薬を持参する人もいるからです。

途中ではぐれたら、何時何分までに、どこに集まるのか?【超重要】
集合場所と時間は、見学場所に到着したらまずご案内、繰り返し確認。
バスの車番を伝達:実際は写真に撮ってもらうと便利。
(有名観光地では、途中でバラバラになってしまうものです)
併せて、これから行く場所は、
・平地だけか?
・坂道になっているか?
・階段があるか?
・段差が大きいかどうか、
・階段に手摺りはあるか?
・雨が降れば滑りやすいか?
これらの情報は、必ず事前にお伝えします

見学場所の物理的状況

坂道がある、沢山の階段を昇り降りする、
歩く距離が長くて厳しい行程である、
寒い場所へ行くなどの情報は、
前日までには必ずお伝えします。
それにより、足腰の悪い人や体調不良の人は、行動予定を立てやすくなります。

階段:可能ならば、階段数を数えておく。
ネットなどで表示されている階段数は、必ずしも正確とは限りません。
階段の数を正確に数えるお客様が時にはいるものです。
大体でもよいので階段数は把握しておきましょう。
鶴岡八幡宮の階段

ゲストの健康と安全の確保

はるばる日本まで来たからには、
すべてを見たい気持ちは、よく分かりますが、
持病が悪化したり、怪我をされては論外です。
それでも、どうしても、無理に強行したい人もいるものです。
何よりも、ゲストの安全と健康は、常に最優先事項ですから、
ガイドは、各見学場所の地理的物理的条件、
ツアーには厳しい時間制限があることをお伝えし、
ゲストの健康を優先するよう説得を試みます。

「ガイドに止められ、旅行代金をソンさせられた」
などと言われないようガイドの保身対策は最優先事項です。
判断に窮する場合は、早めにツアー担当者に相談するのが一番。

行程は、元氣な人が普通に歩ける前提で組まれていますから、
皆と同じペースで歩けない人がいると、
行程がどんどん遅れて全員に迷惑がかかりますから、
体調に問題がある人は、迷惑にならないよう遠慮するものですが、
そうでない我儘な人も、中にはいます。
体調から考えて明らかに無理なのに、ガイドの説明にも拘わらず、
見学を強行する人がいたら、ツアー担当者に連絡します。
あとで、無理に歩いたので体調が悪くなったと言われても、
ガイドは責任持てないということは、私はご本人にもお話します。
その場合、できるだけ他のゲストさんたちが聞いているところで、
話すようにしています。
自分でも嫌らしいと思いますが、ガイドの保身のためです。
そのような我儘な人は、話を作りますからね。
全員の前でさえ話を作る人に、これまで、何度も遭遇しました。

持病や障害がある方、高齢のため全行程を歩けないゲスト人が、
混じっていることは、頻繁にあります。
そのようなゲストには、
訪問箇所の有名度、特徴、距離などの物理的情報をお伝えし、
ゲストの体調を確認しつつ、好みを照らし合わせて、
一緒に見るところ、休んでいてもらうところなどを、話し合います。

有名度・優先順位を聞かれますので、概要をお伝えすると同時に、
物理的に難しいこともお伝えします。
たとえば、とても有名だが階段が多すぎる、
しかも一方通行で逆戻りができない、
という情報などを元に、具体的対策や可能性を話し合います。

天候と気温

1日の行程が終わって解散する前に、
必ず翌日のお天気、最高気温、最低気温、
傘などの必要な持物をお伝えします。

ガイドとしては、全訪問地に関して、雨天になった時の状況を考えておきます。
小雨の場合、大雨の場合、台風の場合まで、様々なケースを予想する。

土産物店と迷子対策

バス駐車場から見学場所が遠い場合(清水寺、銀閣寺、伏見稲荷大社、など)
到着するまでに、様々なお店が軒を連ねているものです。
お店に目がいって、氣がついたら入り込んでしまう人は少なくありません。
お店の多さと迷子の危険度は、ほぼ比例します

土産物店が軒を連ねる道を通って訪問場所へ行く場合は、
バスを降りる前に重要事項として説明をし、クギをさします。
まず、先に行程通りに見学をします。
予定通り見学が終われば、フリータイムを設けられますが、
スムーズにいかなければその時間は短くなりますし、
場合によっては、フリータイムは消滅します。
フリータイムが大事なら、皆で協力して、時間を最大限効果的に使いましょう≫

行く先々のお土産屋店の販売商品を把握しておとく便利です。
欲しい商品をどこで買えるか?と、ツアー中、頻繁に聞かれますよ。

絵葉書

絵葉書を送る人は激減しましたが、絵葉書を買う人は、まだいます。
絵葉書を販売していても、切手は売っていないところが多いので、
切手問題に要注意、切手を買えるところを予め調べておきます。

入場券窓口

個人用・団体用と窓口が分れている場合、個人とは何人までか、
団体とは何人以上かを、事前に確認しておきます。
混雑時は、行列待ちも長いので、少しでも時間を節約するためです。

外国のように、通訳案内士を優先的に
受け付けてくれるようになってほしいものです。
通訳案内士がお客様を引率している場合、
ガイドの入場料はかかりませんが、
稀に、通訳案内士からも入場料を徴収する施設様もあります。

入場券を買ったら、1枚づつお客様に配るのか、
二条城のように団体券なのか、
ガイドがまとめて提示するのかも、
下見のときに確認しておきましょう。

減員証明書【重要】

クーポンがある場合、人数変更がなければ、
そのまま人数分の入場券を受け取ります。
減員がある場合は、「減員証明書」を書いてもらいます。
帰りに引き取るよう言われたら、忘れずに受け取らなければなりませんが、
2分程度なら待って書いてもらうほうが忘れずに済み、確実です。
もちろん、ケースバイケース対応です。
この減員証明書は、精算書類と共に旅行社に送ります。

減員証明書の引取りを忘れてしまったら、
直ちに、ツアー担当者に連絡をします。
その旅行社のツアーで、次にその施設に行くツアーのガイドさんに、
頼んで、引き取ってきてもらうのです。
筆者は、他のガイドが忘れた減員証明書をピックアップしたことが2度あります。

施設内の見学ルート

見学ルートが一方通行なら、逆戻りしてはいけません。
【重要】見学前、バスを降りる前にお客様にご案内します。

団体ツアーでは、途中でバラバラになってしまいますが、
一方通行ならば、人の流れに沿って進めば出口に出られると事前にご案内できます。

【超重要】逆戻りすると、出入り禁止になる施設様もあります:厳重注意。
違反すると、ツアー名、日本側のエージェント企業名、通訳案内士名をすべて聞かれ、
出入り禁止にする・しないで大事になりかねません。
大変な事態になりますので、ゲストだけではなくTLにも注意喚起します。

多くの場合、入口付近に地図がありますので、
全員でだいたいの土地勘を確認します。

次回は、トラブルの元ともなるゲストの道徳観念についてです。
14. 【新人】通訳ガイド:道徳観念の違い

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