ブログの活用法を記事にしました。

32. 【新人】通訳ガイド:公共交通機関利用【長距離列車】

オペレーション

長距離列車

団体で長距離列車を利用する場合も、当たり前ですが、
集合時刻に集合場所にいない人は、別途自己負担で次まで移動してもらう、その場合、
すべての時間がずれるので、その日のホテルまで自力で来てもらうことになります。
指定席での移動では、いなくなった1人を待つことはできないのです。
こう説明すると、≪脅かさないで≫という人も中にはいますが、脅しではありません。

乗車券

新幹線や特急列車は、個札ではなく団体券(=団券)の場合がほとんどです。
ツアー前の打合せの際に、各移動日、時間、利用列車、人数などを確認します。
指定席は、必ずしも同じ号車にまとまっているとは限りません。
指定席は、念のため、行程表などにも書き写しておくと便利です。

【厳重注意】乗車券・団券とも、原本を紛失したら乗車できません。
ガイドが自費で購入しなければならなくなります!
大人数で何度も長距離列車移動すると、総額は莫大な金額になります。
絶対に紛失しないよう、他のクーポンや現金とともに厳重に管理します。

座席の決め方

TLが付いてくる場合は、列車の座席割はTLにお任せするとスムーズです。

ガイドが1人の場合は、出来る限り不公平感が出ないようにします。
ここでは、わたしがやっているくじ引き方式についてお話します。

団体旅行には、カップルやご夫婦で旅行に参加する方が多く、
欧米のお客様は、夫婦やカップルが別々になるのを大変嫌います。
まるで、この世の終わりかのように大騒ぎする人までいるんですよ。
たかが、列車の中で離れて座るからって、それが一体ナンだというのでしょうか。。。
ま、お客様がそう希望される以上、考えなければいけません。

長距離列車移動の筆頭は新幹線です。
グリーン車なら、2列+2列なのでカップルの配置に悩むことはありませんが、
インセンティブなどでもない限り、高額ツアーでも、ほとんど普通車利用です。
新幹線の普通車は3列と2列ですから、離れ離れになるカップルが出ます。

たとえば:7カップル14名+ガイド:以下のような座席指定の場合
5列目  A  B+C    D+E
6列目  A  B+C    D+E
7列目  A+B  C     D+E

AとEが窓側。富士山が一番よく見えるのがE席ですね。
この場合、5列目Aと6列目Aが、離れ離れのカップルです。
もちろん、A+B とC と分けてもいいのですが、
離れ離れのカップルが、通路側では悲壮感が漂います
A+Bにすれば、座席を変われば外の景色を見られます
ガイドは7列目のCに座る、このように座席割を考えています。

カップルやご夫婦=部屋単位、なので、
部屋ごとに、小さな千代紙の裏に、5列目B+C、とか、6列目D+E と書き、
もちろん、部屋ごとですから、御1人様なら1枚に1座席を書き、
千代紙の模様を上にして、部屋ごとに、くじ引きをします。

【長距離列車での移動が何度もある場合】
いちど別々に座った夫婦やカップルは、メモしておき、次のくじ引きには参加させず、
必ず、一緒に座れて条件の良い、D+E席を優先的に割り当てます。
このようにすれば、不公平がかなり軽減されると思うのです。
この考え方は、お客様にも説明しており、評価していただいております。

3人組ならば、それこそA+B+Cと並べればいいでしょう。
その場合、くじ引きから除外になるなら、不公平を払拭するため、
他のお客様に了解を得るなど、何か考えたほうがいいでしょう。

御1人様参加者は、割高の追加料金を払っているので、条件がよくなる設定をします。

このようなかんじで、ガイドは、最も条件が悪いところに座ります。
とはいえ、3列席の場合、ガイドは通路側にいないと何かと不便です。

3列席のAが一般客、2列席の残りが一般客、ということもあるなど、
号車が分かれることもあり、必ずしも、団体が固まって座れるとは限りません
利用する列車ごとの号車と座席と、ルーミングリストを照らし合わせて席割を作成し、
すべてのクジをツアー前に作成しています。

新幹線以外の普通の特急列車も、基本は同じです。
在来線の特急列車は、2列+2列なので、カップルが多くても席割プランは楽です。
紙がバラバラにならないようまとめ、かさばらない封筒に入れ、
〇月△日、品川~京都、9時20分発、のぞみ145号、と書いておきます。
皆様も、いろいろと良い方法を考えてみてください。

富士山

東京や小田原あるいは三島などから京都へ向かう場合は、
富士山を必ずご案内することが、ガイドの大事な任務です。お天気次第ですが。

ワゴンを押してくる車内販売の方が時刻表を持っていますので、
新富士通過時間を聞いておきます。自分で調べられれば手間ありません。
新富士通過よりも前から富士山が右手に見えますので、ご案内します。
ABC席の方は、DE側に寄るか、デッキの窓からカメラを構えることになります。

京都で降車の場合

京都駅では降車する人が多いのに、停車時間が特に長いわけではありません。
到着6分前には全員に声をかけ、寝ている人を起こし、忘れ物が無いようスタンバイさせ、
到着3分前には、出口に列を作り、できるだけ早めに降りるようにします。
ゴミは全部持って降り、ホームのゴミ箱に捨てるようご案内。
車内のゴミ箱も使ってもいいのですが、団体で一斉に使うと溢れそうになったりします。
降車の手順については、あらかじめお客様にも通知しておきます。
降車が終わらないと乗車できないので、降りる時は、それほど問題はありません。
降りたら人数を確認。
全員がいるのを確認したら歩き出し、途中のゴミ箱に不要なものを分別して捨てます。

京都駅から新幹線で出発する場合

  • ホームに移動する前に、お手洗いタイムを設ける。
  • 時間に充分余裕をもってホームへ移動する。
  • 指定車輌の号車近くで、座席のくじ引きをする。

新幹線ホームにて

安全のため、ホームでは絶対に黄色い線からはみ出さないことを徹底的に周知します。
ところが、発着する新幹線の写真を撮ろうと、
「手が出るくらいだから大丈夫」などと意味不明なことを言いながら、
かなり無謀なことをする人がいますので、危険は絶対に回避しなければいけません。
何度繰り返しても言うことをきかず、明らかに危ない方の手をひっこめたら、
「せっかくの写真が台無しになった」と文句を言われたことがありますが、
それどころではありません。
あなたの安全には代えられないのだと主張しても、しばらく怒っていた人がいました。
駅員さんから近くで、ハデに笛を吹かれても凝りない人もいるのです。

そのような場合は、見えないけれど監視カメラがあちこちに設置されていると言う。
それは安全のためなので規則は守るようにと言いますが、
「日本人みたいにマジメじゃないから」と、屁理屈をこね続ける人は絶えませんが、
本当に危ないことをする人がいますので、安全確保が最優先です。

新幹線に乗車

新幹線が到着し降車が終わったら、迅速に乗車するよう事前に繰り返し説明しておきます。
「迅速に」行動できる団体客は、まぁいないのですが、それでも言っておくのです。
実際に、乗り遅れてホームに置いてきぼりになった人がいるそうなので、要注意です。

車輌は南側が1号車、北(東京方面)が16号車。
座席番号も1列目は南、番号が増えるにしたがって北です。

団体の座席は、14号車あたりの不便な号車になることが多いので、
エスカレーターであがってからも、かなりの距離を移動します。

部屋ごとに引いたクジの紙を見て、利用する号車の乗車口に線に沿って並ばせる。
全員が同じ号車に乗れる場合は、その号車の前と後ろに人数を分ける。
「線に沿って並ぶ」ことができなくて、ダンゴ状態を維持しがちなので、
1人づつきちんと並ばせないと、一般客にも迷惑になります。

列の先頭に並んで一番に乗るのがベスト、一般客より先に並んでいれば大丈夫です。
そのためにも、早めの移動が肝心です。
時には、せっかく早く来て並んでいるのに、知らないうちに列から外れていなくなり、
探すとかなり離れたところで写真を撮ってる人などもいるものです。
「ったくもう・・・」で、後から来れば、一番最後に並ぶのがマナーですが、
このように勝手な行動をする人に限って、「妻があそこにいるからそこへ行く」などと、
当然のように主張する人が多いので、言われる前に、
マナーは守らないといけないから、ここにいますよ、などと言います。
もし、並んでいる一般の方が、「いえいえ、いいですよ、どうぞ」と言ってくれたら、
丁寧にお礼を申し上げ、お言葉に甘えさせていただきましょう。
その場合は、ゲストにその旨を諭さなければなりませんが、
困ったちゃんは、「当たり前だ」と開き直ったりするので本当に困ります。

この時点で、車内に乗り込んだら、まず、自分の座席を探すのは後回しにして、
中に移動するよう、そうしないとみんなが乗りこめないと、繰り返しお願いします。

最後の人が降りたら、迅速に乗車させる。
とかく、モタモタするので、ここは少し急いでもらう。
ガイドは、自分の団体のメンバーの様子を見ながら、
「とにかく中へ移動してください」と言いながら、
全員が乗車するのを見計らいながら最後に乗る。

【注意】ガイドが最初に乗る、と教える人もいます。
わたしは、自分の荷物を車内のデッキに置き、メンバーの乗車状況を見ながら、
全員が乗ったと確認できた時点で、車内の座席へ移動します。

徐々に各自座席を見つけて着席した頃、ガイドは全員いるかどうかを確認


各座席を見回りながら、降車駅と降車時間をお知らせします。
降車5分前には降りる準備をし、3分前には全員ドアの前にスタンバイするとご案内します。
10分前の用意だと早すぎて待ちすぎることになり、匙加減が微妙です。
もし、全員がテキパキと行動できる方々なら、1~2分遅めでもいいかもしれません。

新幹線に忘れ物をすると、取り戻すのに2~3日かかります。
それより前に帰国になる場合は、たぶん取り戻すことはできません。

降りる時、全員をドア近くに並ばせたら、ガイドは一度戻って、
ゲストが座っていた座席に忘れ物がないか見て回ります。
降りたら必ず全員揃っているか確認。

次回は、お客様とのお食事について、お話します。
食事制限のことではなく、何かと気を付けることがあります。

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