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II-29. 【新人】通訳ガイドの動線ナビ:宮島-1【広島~宮島観光~宮島/宮島口泊】

動線Navi

広島から移動

電車で移動

広島駅から在来線で宮島口へ行く場合。
朝の出発だと座れない可能性が高い。
広島から宮島口までは27分かかるのに、
ヘタすると立ちっぱなし。

専用バスがあれば車内でガイディングもできますが、
電車だとそれもできません。
これだから、公共交通機関利用は嫌です。

宮島口に到着後、桟橋まで行く道順は、
JR西日本フェリーのサイトに詳しくあります。
JR西日本フェリー
宮島口を出てすぐ地下に潜らないとけません。
階段でよければそのまま、
階段が嫌な人向けにエレベーターもあります。
地下通路を進み、突き当ったら、地上に出ます。

専用車で移動

広島市内から渋滞していなければ45分程度で到着しますので、
その間に、ガイディングをします。
途中から海が見えてくると、車内が騒がしくなります;
牡蠣筏ですよ~、とご案内します。

宮島口の駐車場

新しくでた宮島口旅客ターミナルのオープンと共に、
観光バス駐車場は、市営駐車場のみになったもようです。
いずれにしても、毎度同じオペレーションとしては、
ドライバー様に、宮島口へ戻る時間をお知らせし、
宮島から戻るときにも、船の出発時刻を連絡します。

宮島観光の重要性

宮島は、日本三景のひとつ、
厳島神社はユネスコ世界遺産で国宝、
ツアーのなかでも超ハイライト級の訪問場所です。

フランスの、モンサンミシェルと姉妹都市提携を結んでおり、
ミシュラン・グリーンガイドの表紙を飾った宮島観光は、
そのパフォーマンスが、ガイドの評価に大きく影響します。
より一層気持ちを引き締めたオペレーションを目指しましょう。

既にお話いたしましたように、何等かの事情で、
どこかの見学がカットされてしまうことも場合によっては発生します。
その場合は、どこか他に行ったり、
食事の時にワンドリンク・サービスをしたり、
何等かの別サービスを提供するわけですが、
もしも、行けない場所が宮島ということになれば、
大事件になるといっても過言ではありません。

宮島の見学時間は、それほど取られてはいませんが、
そういう問題ではないのです。

大鳥居の工事終了

オペレーション編にも記載しました通り、
現在、有名な朱の大鳥居が工事中です。
予定より早めに、2022年末迄には足場もすべて撤去の予定。
11月中旬時点で、若干の足場はあるものの、
ほとんど氣になりませんでした。

行程や訪問先についてクレームになりそうな場合

今回は、予定より早く工事が終わったので事なきを得ました。
予想に反して、有名な観光地が工事中などで見られないと、
大変なクレームになる可能性があります。
「誰が行程を決めたのか?」と詰め寄ってくる人もいます;
最終版は、ランド・オペレーターが決めるとはいうものの、
それは、現地旅行社のプランに沿って手配をするだけの話なので、
一般的には、「この行程は誰が決めたのか?」という質問に対しては、
ゲストが申し込みをした旅行社が決めた、ということになります。

もちろん、こんなことは、いちいちお話はしません。
そのようなことまでお話しなければならない事態は、
ゲストがかなり不愉快になっており、クレームに近い場合です。
ツアー前打合せの際に、もしも、そういうことを聞かれたら、
何と答えればよいのかについても、確認しておくと安心ですが、
これも、むやみにガイドからツアー担当者に聞いて、
不審感を持たれても困りますから、適宜・・・です。

現場で、実際にゲストが怒りだすなどしたら、
ツアー担当者に連絡をして問い合わせる方法もあります。

団体旅行の場合、行程はもちろん、ホテルもレストランも、
決めているのはガイドではないことは、お伝えします。
ガイドは、渡された行程を催行する中立の立場であることは、
お伝えしても問題ないはずです。

クレームが発生する可能性があると思ったら、
事前に対策を講じておかないと、ガイドが悪者になりかねません;
特に、初心者はそのターゲットにされがちです!
そのためにも、行程表を読み込む力を養うことが必要です。

宮島フェリー

ここからは、船に乗って宮島へ渡ります。
宮島口旅客ターミナル
宮島口からは2つの会社がフェリーを運航しています。
多くの場合、利用するフェリー会社が指定されており、
クーポンが発券されますので、そちらの窓口へ行きます。
ちなみに乗船料金は同じです。

広島市内から宮島まで運行されている観光船、
広島プリンスホテルから宮島まで運行されている船、
これらを利用される場合は、個別にお問い合わせください。

宮島松代汽船
JR西日本フェリー

最も大きな違いは、厳島神社の大鳥居に接近するか否かです。
JR西日本フェリーは、
宮島へ行く際にのみ大鳥居に接近します
ので、
どちらのフェリーに乗ってもいい場合は、
一般的には、迷わずJRを選ぶでしょう。

フェリー船内で、宮島と厳島神社について、
英語でも解説が流れますが、
後程、ガイドからも改めてガイディングしましょう。

宮島訪問税

廿日市市は、宮島訪問税を導入するにあたり、
フェリー乗船時に徴収する案も出ているようです。
宮島訪問税(廿日市市)
これにより、乗船前のオペレーションが、
変わる可能性がありあす。

フェリー乗船前

システムが変わっていなければ・・・の前提でお話します。
ガイドは窓口へ行って切符を買うか、
クーポンを提示して手続きをします。
これまでのJRフェリーの場合、
乗船前は、何事もなく船に乗り、
宮島到着後、人々の邪魔にならない所に全員集合してから、
ガイドが団券を提示して改札を通過するのでした。

JR西日本フェリーに乗船の場合

宮島に到着する前に、バスを降りる前に、
あからじめ、ゲストに再三お伝えをしておきます。
乗船前でも、対岸の厳島神社や大鳥居が見えます。

乗船後は2階か3階に上がりましょう。
船は大鳥居に接近しますので、右側に陣取ること。

ガイドは、基本的にはゲストが多くいそうなところに待機。
大鳥居の写真を撮ろうと、多くの人達は3階へ行くことが多いので、
それなら一緒に3階へ行き、何かとヘルプします。

宮島

宮島観光協会
厳島神社公式サイト
宮島に関するガイディング情報は沢山ありますので、
皆様もよくご存じでしょう。

宮島はフランスのモンサンミシェルと姉妹関係にあります。
観光地同士として、繋がっているだけではありません。
大雑把にまとめると、
ブルターニュの牡蠣が病気で激減したとき宮島周辺の牡蠣が送られ、
宮島周辺の牡蠣が病気で激減したとき、ブルターニュの牡蠣を
送ってもらったというわけで、牡蠣も親戚同士なのです。
フランス人ゲストには大変ウケる話題ですが、
この程度のことは、一般的情報としてお知らせしましょう。

モン・サン=ミシェルも世界的に有名な世界遺産ですから、
訪れたことのあるゲストも多いことでしょう。

なぜ、宮島とモン・サン=ミシェルが姉妹提携をしたのかは重要事項です。
自分なりにまとめて、ドライブ中にお話しましょう。

モン・サン=ミッシェルとの交流(by廿日市市)
宮島を語るうえで外せない人物とはいえ、
平清盛と言っても、ゲストの目はテンですが、
宮島に到着して歩きだすと、彼の銅像がありますので、
バッチリお伝えしておきます。

潮位情報

宮島観光特有の情報のひとつが、潮位です。
水の中に浮かんでいる建物を見たい、と皆が思っています。
とはいえ、多くの場合、選択の余地はありません。
宮島観光協会の年間潮位表
これを見て、事前に潮位をお知らせします。
水が干上がっていて、鳥居まで歩いていけるほどの時でも、
それなりの良さを頑張ってアピールするのも、
ガイドの大切な任務です。
 

TLが付いてくる場合で、宮島観光の時間が比較的長めの場合、
できるだけ潮位が高い時刻に厳島神社へ行けるよう、
行程の変更を求められる場合があります。
その場合は、特にバスが関係するわけでもなく、
すべて徒歩でのことですから、適宜調整を行います。

アホな添乗員が、「海に浮かんでいる神社を見に行く」などと、
言ってしまっている場合があるので、要注意です。

宮島到着

フェリーは10分で対岸の宮島に到着します。

船を降りてすぐの場所に、団体で集まってはいけません。
桟橋を渡りきった突き当たりの建物周辺で、
ガイド印を分かりやすく掲げてグループをまとめ、
全員揃ったら、1列でお行儀よく改札を通ります。
切符は団券をガイドが提示し、係員が人数確認します。

減員がある場合(宮島で依頼)

実際のツアー参加者が減って減員がある場合は、
「減員証明書は、帰りに引き取ってください」と言われますので、
絶対に忘れずに引き取りましょう。

帰りは、乗船前に、切符を渡し、
宮島口へ到着したら検札はないのでした。
これも、いまどうなっているか確認していません。
確認でき次第、更新いたします。

出発前調整

宮島のフェリーターミナルの様子も、google mapで見られます。
いい時代になりました!ぜひ参考にしてください。

お手洗い

出発してしまうと、お手洗いは、ほとんどありませんし、
見かけても寄る暇はないので、ターミナルで済ませていただきます。
もちろん、実際は、誰かが寄るといえば待ちますよ。

宮島とモン・サン=ミシェル姉妹提携記念展示

ターミナルの左手奥の出口近くにありますのでご案内。

地図とパンフレット

ゲストに以上のご案内をしつつ、
ガイドは、JR西日本フェリーの改札を出て直進した右側にある
観光窓口へ行き、ゲストの言語の地図とパンフレットをいただきます。
地図は1枚のもので、1人1枚(はぐれると困るので)
カラーのパンフは部数が少ないので、1部屋1枚にするなど、
適宜工夫をして、参考資料をいただきます。

同時に、帰りの船の時刻を再度確認。

出発前に人数確認を兼ねて地図を配布。
まず、はぐれたら、どこに何時何分に集合するかを決め、
複数回確認します。
集合場所は、桟橋ターミナルにしてる人がほとんどです。
そのアチコチに散らばるのではなく、
指定時刻に集合するピンポイントの場所を指定。
(⇒まぁ、無駄なんですけど…一応)
ガイドの携帯電話番号を持っているかも確認。

一般的には、まず厳島神社へ行きます;
拝観券が必要ですから、必ず一緒にいること。
はぐれたら、自費で入場していただくことになります。

これからの散策ルートを説明し、
もう一度集合時刻と場所を確認して出発します。

鹿がいっぱいいて、紙類を食べるので注意するようお伝えします。
地図を食べられた人は、そこそこいます。
聞いた話では、お札を食べられた人もいるそうです。
とても静かに近づいてきて、気が付くと、
バッグから出ていた紙(地図など)を食べられてしまった、
ということは、よくあるようです。

***
次回は、厳島神社、表参道でフリータイム、
お買物に興味ない人は、千畳閣と五重塔へお連れします。

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