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II-25. 【新人】通訳ガイドの動線ナビ:金沢-3【兼六園】

動線Navi

兼六園

岡山の後楽園、水戸の偕楽園とともに、日本3大名園のひとつ、
金沢観光最大のハイライト、兼六園。
2009年版のミシュラン・グリーンガイドでは、3星を獲得。
兼六園
ガイディングについては、上記サイトやその他、情報は溢れています。

兼六園の名称の元となった6つの要素については、
ガイドブックによって若干異なります。
基本は、公式サイトの公表を正しい情報としますが、
自分の持ってるガイドブック情報が正しいと信じたい
ゲストも少なからずいます:
相手がフランス人なら、
ミシュランには、コレコレと書かれているが、
公式サイトの発表はカクカクシカジカです、と言うと、
妙に納得する人、わざわざメモする人もいます。
まぁ、重箱の隅な話だとは思いますが、
その程度のことで、ゲストが大いに納得できるならば、
ぜひ、披露しましょうぞ。

観光バス駐車場

兼六駐車場情報
上記の通り、左折でしか入れません
近くにいても右折しなければならない場合は、
左折で入場できるよう回ってこなければいけませんので、
駐車場に入り停車して全員が降りるまで、時間の余裕が必要です。

【毎度のお約束】
バスを降りる前に、集合場所と集合時刻を複数回確認。
ただ、この観光駐車場から兼六園まで歩いて行く場合、
もし、ゲストが途中で迷子になってしまえば、
この駐車場まで自力で辿り着けるとは思えません。
基本は、全員が一致団結して固まって歩き、
兼六園の入口までは絶対にはぐれない!
途中、お店には絶対に入らないこと。
お店に入る人がいても待てない。
その結果、兼六園を見学できなくなっても自己責任。
厳しいと言われますが、逆に、そのくらい言わないと、
「ガイドがちゃんと説明してくれなかった」と言われかねません。
団体旅行は、全体として行程を守ることが優先です。
兼六園の入口を見学後の集合場所とする。
ドライバー様には、出発時刻を予めお伝えしておく必要があります
その間、ドライバー様は、バスに鍵をかけて離れていることが多く、
連絡なしに、直接バスに戻っても乗ることはできません。
何かあって、バスに戻っていただけるよう、
ガイドが連絡をする場合は別ですが、それは例外とします。

よって、【絶対にはぐれないように】注意喚起。
集合場所は、わたしは兼六園の入口にしています。

散策所要時間

多くのツアーでは、なんと1時間程度の設定になっていますが、
絶対に足りません。
ましてや、観光バス駐車場から桂坂口までの往復も考えると、
絶対に足りません。
有名な観光地ですから、紺屋坂にはお土産屋さんが立ち並び、
金箔ソフトクリームとか、金箔なんとか、とか、
いかにも目を引きそうな品々が揃っています。
何とか1時間半とれるよにするには、他を削るほかありません

そのターゲットとしては、たとえば近江町市場。
市場に1時間費やす必要はないでしょう、40分もあれば充分です。
次のターゲットは、ひがし茶屋街でしょうか。

駐車場から桂坂口へ

兼六園の出入口は複数ありますが、
観光バス駐車場から紺屋坂を上り【桂坂口】へ向かいます。
ここは、向かい側にある金沢城へ石川橋で繋がっているので、
いつも混雑していますが、観光的にはベストスポット。
桜の時期は、それは見事で一服の絵のように美しいのですが、
ガイドはそれに見とれている場合ではない、
とにかく迷子を出さないことに全神経を注ぎましょう。

集合場所と集合時刻は、桂坂口で改めてご案内!
ここで、ゲストを一か所にまとめて待機していただき、
ガイドは入場券を買います。
パンフレットは数カ国語で用意されていますので、
ゲストのお国の言語をお願いします。

全国通訳案内士はもちろん無料ですが、必ずガイド証を提示のこと。

兼六園では、桜の花が咲いている時期は無料!でした。
2021年以降、どうなるか分かりませんが、続くといいですね。
それでも、パンフレットはいただけますよ。

観光バス乗降所

上記に、観光バス駐車場から桂坂口までの動線と、
注意事項を記載いたしました。

それとは別に、兼六園横に、観光バス乗降所があります。
兼六園に沿った、お堀通りの少し上の細めの通り、
桂坂料金所と蓮池門料金所の間に、観光バス乗降所があります。
地図で見ると、ちょうど、九谷焼窯元のお店前の階段を降りた付近です。
ここには、次々と観光バスが来ますので、
空いたスペースに停めていただいて降車。
帰りは、ガイドがバスに連絡をして、
全員揃ってここでバスを待ち、
同じように空きスペースに泊まるので乗車します。

Google mapのストリートビューで、
観光バスが停まっているのを見ることができます!

観光バス駐車場ではなく、こちらの観光バス乗降所に、
自発的に止めていただけるドライバー様だと、
団体としては、感謝感謝となります。

こちら発着にできれば、駐車場からの往復の時間が節約でき、
途中に遭遇するお土産屋さんも目に入らないので迷子も出にくく、
かなりスムーズにツアーを催行することができますので、
ガイドからも、できるだけ、こちらの利用をお願いしましょう。
桂坂口料金所は、すぐ目の前で、本当に助かります。

但し、無理を言ってはいけません。
必ず駐車場を利用する規定になっているバス会社さんもあるからです。
それもすべて、安全な催行のためですから、仕方ありません。

入場前の説明

パンフレットには兼六園内の地図が書かれています。
それを皆で見ながら、現在地を確認。
それでも、なんとなく分かりにくいので、
「桂坂口」とある掲示の写真を撮ってもらいましょう。
もしも迷ったら、それを誰かに見せれば、
身振り手振りで方向を教えてもらえます。
 金沢城と石川門、この手前が桂坂口料金所
いつものように、ガイドと一緒に来るグループと、
自由に歩きたいグループを分けます。
ただ、兼六園は広いし、迷子が出るとガイドがてんてこ舞いで、
心臓がいくつあっても足りないほど走ること必定、
できるだけガイドと一緒に動いてもらいましょう。

地図があるから大丈夫といって、
入口から、自由行動にしてしまうガイドもいるようですが、
オススメしません!
理由は、ガイドの業務放棄と見做されるとクレーム対象となるからです。
ガイドと一緒に歩いていて、途中、ゲストのほうから、
自由に歩きたいと言われるのは問題ありません。

私の経験では、兼六園散策でガイドから離れたゲストは、ほとんどいません。
いちど、途中から自由行動になった人達がいましたが、
数人のグループでしたし、私の携帯番号も持っていましたので、
はぐれた時の対策もできていました。

常に、ガイドはサービスを提案・提供し、ゲストに付き添うのが基本。
そのうえで、ゲストから自発的に離れるというのならば問題なしですが、
必ず対策は講じておくこと。
クレーム問題になりそうなことは、おもてなし感覚とも連動しており、
最終的には、ガイドの保身にも直結しています。

いつでもどこでも、途中から自由行動を希望する場合は、
必ずガイドに申し出てから自由行動に入ること
ガイドは、団体から離れた人数を把握しておくこと。
クドイですが、その際には集合場所と集合時刻を再確認。

兼六園散策前の注意【成巽閣】

兼六園散策中に成巽閣へも行く行程の場合は、
成巽閣までは必ず全員一緒に動くこと。
成巽閣は、別途入場料が必要になります。

兼六園散策前の注意【ランチ】

兼六園内にあるお食事処で昼食をとるツアーの場合も、
できる限りガイドと全員一緒に動きましょう。
桂坂口まで戻ってしまうと戻るロスタイムが生じます。

兼六園見学ルート

やっと、兼六園に入ります。
兼六園散策マップ
上の地図を見ながら以下を追ってください。
各名所には解説と美しい動画があるお宝サイトです!

もちろん、どこからどのように歩いてもいいわけです。
ここでは、いつも私が通るルートをお伝えします。

徽軫灯籠

何が何でも徽軫灯籠(ことじとうろう)。
ここでは、必ず記念写真を撮ってもらいましょう。
いつも混雑していて写真撮影の行列ができているので、
「別に、そんなの、ど~でもイイし……」という人がいても、
ここでの写真撮影が兼六園に来た証明になるのよ!とオススメします。
それでも、必要ないと言われるならばいいのですが、
あとで、ガイドが親切に誘導してくれなかった、と言われると困ります。
写真撮影の行列待ちに時間がかかりますが、徐々に動きますから、
水に落ちないよう注意しながら、綺麗な写真を撮っていただきます。
水に落ちないよう、左側から回り込みます。

唐崎松

兼六園の雪吊りでも有名。
第何代ダレソレがといっても意味不明ですから、
何世紀(初・中・後)の、どういう人が、何をどうした、
そして、これは何なのか、冬にどうなるか、とお話します。

霞ケ池と蓬莱島

蓬莱島は、唐崎松方向に、島の先端に亀の頭を表す大きな石があります。
反対側には尾を表す石塔があるそうですが、
こちらはなかなか見られません。
鶴は千年、亀は万年、おめでたさのお話もします。
但し、時間的に厳しいので手短に。

雁行橋と七福神山

他の団体はどうかわかりませんが、雁行橋の説明は、
ほとんどしていません。
最初の頃お話していましたが、ウケないのです。
七福神山までは行きません。
そりゃあ、行った方がいいのでしょうが、モタモタしていると、
もはや、このあたりでバラけてしまう気配が濃厚になるので、
団体を纏めることに神経を使います。

この広場は、複数の団体がかちあう場所にもなっています
日本人のバス旅行団体は、ガイドさんが猛スピードで突進して来て、
拡声器でガンガン説明をし、凄まじいスピードで去って行きます。
これには、インバウンドのゲストさん達も、唖然として目がテンです。

ガイド印を高く掲げて次へ進みます。

兼六園菊桜

花は季節次第なので、咲いていなければスルーでOK。

根上がりの松

どのように形成されたかの説明と、
根上がり⇒値上がりについて、日本語の事情をお伝えしています。
まぁ言葉遊びなのでしょうが、この松の前に立て札があるため、
「何と書いてあるのか?」と聞かれます。

明治紀念之標

ここにそびえる日本武尊像は、かなり外国人ゲストの目を惹き、
必ず、あれは誰か?という話になります。
要は、江戸から明治に変わる時の戦争で亡くなった方の霊を弔うために
建立された碑であることだけお伝えすればよく、
それよりも【日本武尊とは誰か】、皆さん興味津々です。

神話やおとぎ話

神話、おとぎ話は、とても喜ばれますよ。
「そ~ゆ~話を聞きたかったのヨ♡」とウケます。
こういう観光スポットで、時間が限られた時にはそこまで
お話できませんから、ロングドライブの時のネタにするといいのです。

少し脱線しますが、イザナギとイザナミのお話をして、
死んだ妻を追いかけて黄泉の国へ行き、
見てはイケナイものを見てしまって云々・・・の話は、
オルフェウスの話と実によく似ていますから、
「みなさん、どこかで聞いたことありませんか?似たような話」と
問いかけると、何人かの方が反応してくれます。

天照大神は父親の左目から生まれました。
アテネは、父親の頭から生まれました。
これもなかなか似ています。

誰でも自分で知っている話と似た話や、
聞いたことのある話には親近感を覚えますから、
そのようなお話は、忘れにくいようです。

あと、日本で初めて聞く話でも、
「お主も悪よのう・・・」の菓子折の件は、
いちど聞いたら忘れられないようです。

花見橋

色々なお花と、水辺にカキツバタが咲くそれは美しい水辺の風景。
ここで記念撮影をする人は沢山いますので、
あまり急がせないこと。

梅林へ

花見橋を過ぎたら、そぞろ歩きながら梅林方面へ。
その日のお天気次第や混雑具合に応じて歩く場所を変えます。
梅林の近くの尾船御亭にみんなで入って、
少し座ってお休みし、お話をしたり、
みんなで記念写真を撮ったりしますよ。

時雨亭

こちらでは、お抹茶をいただけます。
普通の団体ツアーで入ることはありません。

わたしは、いちど少人数のツアーで入ったことがありました。
その日は雨降りでしたので、雨の兼六園を歩き、
寒くてみんな震えてしまい、
正直なところ、もう何でもいいから、
建物の中に入りたい・・・の一心でした。
ゲストさん達は、特にお抹茶が飲みたかったわけでも、
ましてや好きなわけでもありませんでしたが、
ビタミンCが豊富、風邪除けになるわよ、といいながら、
みんなで雨宿りしたのでした。

それよりも、お客様は内装・インテリアをたいそう気に入り、
また、時雨亭から見える日本庭園にもたいそう満足されていました。
それは、少人数だったことと、かなり高額のツアーでしたので、
予定外に料金がかかることなど全く気にされないお客様方でしたので、
ガイドとしても、たいそうやりやすかったケースです。
一般の団体ツアーでは、そんなことは、とてもできません。
ガイドから提案することすらできません。
⇒予定外にお金を払わせるのか?と言われると問題になりますから。

時雨亭の手前に、公衆トイレもあります。

瓢池

時雨亭から坂を降りると徐々に大きな水音が聞こえてきて、
じきに瓢池に出ます。
兼六園はこのあたりから始まったと言われる場所。
池沿いに進み、右折して橋を渡ると、
さらに石の橋を渡って池の中の小さな島まで行けます。
一度に沢山の人でごったがえさないよう、徐々に誘導。

戻ったら、静かな水音を聞きながら2軒のお茶屋の間を通り抜け、
わたしは、いつも、左の小路を進みます。
右の小路は丘を登りますが、そんな時間はありません。
道なりに進むと、最後のスポット噴水に到着

噴水

日本最古の噴水とはいえ、正直、欧米人ゲストが目をテンにしてしまう場所。
ここでは、仕組みを説明するほうが得策。
霞ケ池が水源で、池の水面との高低差による自然の水圧で
水があがっているので、霞ケ池の水位によって高さが変わること、
水の高さは3.5mであるとだけお伝えしますよ。

兼六園見学終了

噴水近くにある食事処で昼食をとるツアーもあります。
そうでない場合は、そのまま進むと左手にお手洗い。

頃合いを見計らってバスに連絡します。
上記の観光バス乗降所でピックアップしていただくときは、
15分くらい前にバスに連絡
お手洗いタイムを入れて、全員揃ったら、
その場所へ向かえば、だいたいその程度の時間になります。

観光バス駐車場へ向かう場合も同程度の時間をみれば大丈夫。
但し、お店に吸い込まれるゲストがいなければ。

桜の季節

兼六園も金沢城も桜が咲いているときは、
石川門と桜の組合せも絶景です。
黙っていると、ゲストは、自動的にそちらへ消えて行きますので、
兼六園散策が終わったら、必ず、ガイドから提案をします。
そして、何分後にどこに集まるかも確認してご案内ください。

どのみち、金沢城の石川門から入る人がいるにしても、
それほど遠くまでは行かないはずです。
桂坂口で指定時刻に、ガイド棒を目立つように持って、
全員を集め、バスへ誘導します。

*****
なんと、兼六園だけで1回分になってしまいました。
次回は、兼六園に隣接した成巽閣、ひがし茶屋街へ向かい、
金沢観光を終わりたいと思います。

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