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II-27. 【新人】通訳ガイドの動線ナビ:金沢から列車で移動【金沢~京都/新大阪~広島】

動線Navi

金沢から列車で移動

参考記事:32. 公共交通機関利用【長距離列車】

今回は、金沢から広島へ向かいます。
列車と駅の話が続きます;不要な方は読み飛ばしてください。

金沢から広島へ行くには、”特急サンダーバード” を利用し、
京都か新大阪で新幹線に乗り換えます。

サンダーバードは、金沢駅始発がほとんどですが、要確認。
始発だと、早めに到着して列車に乗り込めるのでとても安心です。

名古屋から高山へ行く”特急ひだ”の記事でもお話した通り、
最近の在来線特急には、車内販売がありませんので、
飲物などは、事前に用意してもらいます。
「事前」というのは、ホームに行く前が望ましいですね。
ホームにも自販機はありますが選択肢は僅か、
売店はお弁当が主で、いつも開いているかどうかも定かではありません。

サンダーバードの終点は大阪駅です。
新幹線に乗り換えるときは、ノンビリしないで新大阪で降ります!

逆ルートで、西から金沢へ北上する場合も同じです。
京都駅のサンダーバードの電光掲示板

在来線特急列車

サンダーバードのような在来線特急列車の遅延は、少なくありません。

列車が遅れると、
「日本の鉄道はピッタリに発着するんじゃないのか?」と
ゲストからツッコミが入りまくります。
そんなときに笑っていただけるネタを用意しましょう。
行程表を見て、乗換駅は、京都か、新大阪なのか、
乗換時間が何分あるかは、超重要確認ポイント。
到着予定列車が10分遅れても、焦らずに乗り換えできるくらいの
時間的余裕がぜひとも欲しいところです。
サンダーバードと新幹線の乗換時間については、
京都駅での乗換時間は短く、
新大阪駅での乗換時間は少し長めになる傾向があります。
あくまでも傾向ですから、必ず事前に確認すること。
たとえば、東海道新幹線が遅れた場合、
地方へ出発する特急は、新幹線からの乗換客を待ちます。
ところが、その逆は、あまり聞いたことがありません (-“-)。

城崎発 ”特急きのさき” 遅延の例

城崎温泉から京都で乗換えて東京へ戻る時、
“特急きのさき” が京都駅に15分遅れて到着したときは、
乗車予定の新幹線には、完全に間に合いませんでした。
その場合、団体も個人も同じ扱いで、
京都駅の在来線から新幹線への乗換口にあるみどりの窓口に並び、
全員分の特急券を取りなおすことになります。
その特急を利用して京都で降りる乗客は、
ほとんど同じ行動に出るため、おびただしい行列になります。
そこから、団体を連れて無事に新幹線ホームまで行ける列車を選び、
東京到着は、予定よりも1時間近く遅くなってしまったことがありました。
在来線特急から新幹線への乗換には、このようなリスクがあるのです。
何事もなくスムーズにいったら儲けもの。

金沢発 “特急サンダーバード” 遅延の例

金沢から京都乗換で広島へ向かうとき、
途中からサンダーバードに遅れが出始めました。
京都駅での乗換時間が13分とギリギリでした

ツアー前打合せ時に、これは危ないと思い、
担当者に、乗換時間がギリギリすぎて危ないと言ったところ、
「ホームが新幹線乗場に近いから大丈夫」と言われました。
そりゃあ、自分一人で列車が遅れなければ大丈夫です。
団体は、速やかに移動する、ということができない人の集団ですし、
もし列車が少しでも遅れたら、明らかに乗り遅れます。
実際にツアーに添乗した経験がない人かもしれませんが、
「みんな、これでやってます」と言い放つ。

ならば、遅れがないよう祈るばかりですね、と言いました。
その真意がどこまで伝わったかはナゾ。

団体旅行の指定席は、ハジッコの車両になりがちです。
このような場合、到着のかなり前から全員で車両を移動することも、
やろうと思えばできますが、考えてしまいます;
なぜならば、乗客が皆が同じことを考えるからです。

件のサンダーバードは、京都駅に7分遅れて到着。
そもそも13分しかなかったの乗換時間が8分になってしまうとは、
重大事件なのに、ノロノロ歩きの御一行様を引率して、
その時間で新幹線ホームまで行けるかどうか、
ダメなら改札を通る前に判断して切符を変えてもらわないといけない。

さて、どうしたものか。
事情を説明して、急いでもらおうかとの考えが一瞬よぎりましたが、ダメ!
ガイドが急いで欲しいといって、ゲストがケガでもすれば、
もちろんガイドの責任になり、完全にアウトです。
列車が遅れるどころの騒ぎではなくなります。

もぅ、遅れて乗れなかったら、その時に適宜対応。
次の新幹線、ダメなら自由席でも仕方ない・・・と腹をくくる。
誰にとっても最優先事項は、安全第一。
ゲストにケガをされればガイドの責任となって完全にアウト;
ガイドがケガをしてもツアーに支障をきたします

そうやって急ぐと、たいていの場合ロクなことにはならないものです。
予定の新幹線に間に合わなくても、私達が悪いわけではないので、
これまた仕方ありません。
そのくらいのこと、ありますよ、人生には。
とはいえ、それでも、乗換時間がギリギリなので、
「よそ見はしないで付いて来てね」とだけお願いしました。

よろしいですか、いついかなる時でも、
絶対に、ガイドとして自分の身を守るのです。
何があっても【ガイドの責任にならないようにすること】
フリーランスの私達は、こうして自分で自分の身を守らないと、
この業界で生きて行けないのです。

さて、その時のサンダーバードは、
予定通りに新幹線乗換口に近いホームに到着し、
降りてすぐエスカレーターがあったので大いに助かり、
団体としては、奇跡的に予定の新幹線に乗車できました。

下手に急がせなかったのが良かったのかもしれません。
わたしはニンゲンがデキテいませんから、
物事を隠し通すことができず、あるいは故意に、
「事態はヤバイ」という緊張感を撒き散らし、
多くのゲストがそれを敏感にキャッチした結果と思われます。
こういうことは、どんなに時代が進化しても、
人間の空気、雰囲気、に勝るものはないのでしょう。
【注意】これを推奨しているわけではありません!

京都駅では、サンダーバードは、
烏丸口に近いホームに到着することもあれば、
新下線乗換口に近いホームに到着することもありますが、
直前に、発着ホームが変わることもありますので、
車内アナウンスは、漏れなく聞いておかないとコケます。

この時は、新幹線ホームに着いたら列車が入線するタイミングで、
人の少ない乗車口を選んで人を振り分けて車内で合流、
その後、みんなで指定座席まで移動しましたよ。

もちろん、このような経験をすべきではありません。
これはダメだと判断したら、それに従うほうが安全です。

予定列車に乗れない場合

安全第一で判断すべきとお伝えしましたが、
乗継列車が遅れれば、行程の残り時間が削られて問題が生じます。
【どっちなのよ?!!】と思われることでしょう、申し訳ない。
再三繰り返しておりますように、
ツアーの行程はギリギリで組まれますから、
場合によっては、行けなくなる場所も出てきて、
ブーイングも出たりしますが、
基本は、それでも安全第一で決断すべきです。

もし、列車の遅延により、行けない場所が出てしまった場合、
ツアー担当者と相談して、何かお詫びをするものです。
これにもよく使われるのが、食事のワンドリンク・サービスなど。

但し、ツアーのハイライトになっている場所に行けないとなると、
そんな小手先のお詫びでは済みません。
列車が大幅に遅延して、乗継が怪しくなったときは、
早めにツアー担当者に連絡。
いつ、どのように事情をお伝えするか指示を仰ぎます。
くれぐれも、ガイドの感情で勝手に先走らないこと。

乗車していた列車が遅れて、乗換後の予定列車に乗れなくなった、
⇒こればかりは、どうしようもありません。
上記のように、みどりの窓口で指定券を取りなおすほかありません。

とにかく、ツアー担当者と連絡を取り合うこと。
この場合、ツアー担当者に連絡するのは、
行程変更の詳細を伝えるためであり、
その手続きはすべてガイドが行います。
旅行社が手伝えることは、何もありません。
在来線特急が遅れて予定の新幹線へ乗れない場合、
あまり氣にせずとも大丈夫。
切符取り直しの手間がかかり時間も遅れますが、
インバウンド団体ツアーの場合、
新大阪、京都などでの乗換が多く、
新幹線の本数は、比較的多いからです。
広島へ行く「のぞみ」は、20分に1本、
東京方面行きなら数分~10分おきに出ています。

ツアー催行のモットーは、「安全第一」。
それを犠牲にする選択肢はありません。

広島から金沢へ移動するときも、理屈は同じ。
乗換駅は、京都でも新大阪でも、どちらでもいいのですが、
乗換時間には、ほんと、余裕を持ちましょう。

京都駅、新大阪駅、大阪駅

いま、金沢から広島へ向かおうとしており、
京都駅でも新大阪でも、とにかく、
乗換時間に余裕を持ちましょうということでした。

通訳案内士として業務に就くからには、
京都駅、新大阪駅、大阪駅は、超重要ポイントであり、
駅構内を把握し、動線は必ず覚えておく必要があります。

京都駅構内
新大阪駅構内
ナカナカ複雑で探検しがいがありますよ。

北陸トンネル

恐縮ですが、話は金沢~敦賀間の地点に戻ります。
金沢から大阪方面に向かう途中に、とても長いトンネルがあります。
わたしは、はじめてサンダーバードに乗ったとき、
そんなことは知りませんでしたので驚きました。

業務前の下見は大事;とは言うものの、
利用する在来線特急列車まですべて乗っていたら、
あまりにも大変すぎます。
今は、ネット上に多くの情報がありますし、
乗り鉄ファンがYouTubeに様々な動画をupしていますので、
ぜひ、そのような情報を上手に活用させていただきましょう。

北陸トンネル

その長いトンネルについては、有り難いことに、
サンダーバードでは、車内アナウンスが流れます。
でも、これを読んでくださっている皆さんは、
いまここで覚えて、そのアナウンスが流れる前に、
ゲストにご案内できるようにしてください。
ゲストは、そういうトコロも見ていますよ。

それが、大阪・京都方面から金沢へ向かうときなら、
敦賀をすぎればほどなく北陸トンネルに差し掛かるので、
お客様にご案内できるのですが、
金沢から出発する場合は、いつもタイミングがつかめずヤキモキ。
乗務員様が通ったら、北陸トンネルに近づく時刻を聞きましょう。

ゲストへご案内といっても、大声で一斉に言うわけにはいきません。
座席を回りながらお知らせをしていきますから、
早めに動かないと間に合いません。

車内アナウンスが流れる前に情報をご案内し、
その後にアナウンスが流れると、
「案内が流れる前に情報を言って回っている。
このルートのことをよく知ってる人なんだ」
と言われているのを何度も聞いています。
皆さんは、初回から、ゲストにそう思わせてくださいね。

サンダーバードで流れる車内アナウンス

お客様にお知らせいたします。
電車はまもなく北陸トンネルに入ります。
トンネルの長さは、13キロ870メートルあり、
この列車が通過するのに約7分かかります。
この間は、携帯電話やスマートフォンなど
通信関係の電波は繋がりにくくなりますので、
ご了承ください。

最近は、wifiが途切れるとキレちゃう人もいます。
公共交通機関利用時、車内では静かにしていなければなりませんから、
みなさん、あちこちにメールをしていますから、
事前に、通信が途切れる可能性についてお知らせすることは重要です。

琵琶湖

真暗なハイライトの北陸トンネルを抜けると、
ほどなくして敦賀に到着します。
敦賀を出発したらほどなく左手に琵琶湖が見えてきますのでご案内。
琵琶湖は、途切れながらですが、徐々に視界がひらけて、
ハッキリと見えるようになります。

琵琶湖が見えそうな時間を乗務員さんに聞いておき、
少し前からゲストにご案内をします。
ガイドは、スマホに地図を出しながら車窓と照らし合わせる。
 
日本で一番大きな湖ですといっても、
「海か?」と言われることも多々。
地図を見せながら、琵琶湖のデータと特徴をご案内します。
何でもそうですが、日本一のナントカ、は大事です。

眠ってしまっている方には、少し近くで小声でお話し、
起きるようなら、「寝てるところごめんね・・・」と言いながらご案内。
あまりにもよく寝ているようなら、微妙。。。

もちろん、大阪や京都から金沢へ向かうときは逆で、
京都を出るとまもなく右側に見えてきます。

京都駅

どこの駅でもホームで、よく方向を聞かれます。
自分達の乗る列車はどちらから来るのか?
京都駅の場合、東西470mの巨大駅舎が見えるほうが、烏丸口。

大坂方面が1号車、東京方面が16号車と覚えておくと便利です。

京都駅は見るべき観光スポットとしても優秀ですが、
京都観光の記事に譲り、ここでは割愛します。

新大阪

大きな駅ですが、基本、表示を見れば大丈夫です。
但し、お手洗いの場所は押さえておくこと。
乗換時に、お手洗いに行く余裕は基本はありませんが、
時々、とっても時間が空く時には使えます。

団体バスで新大阪に到着して新幹線に乗車することもありますので、
観光バス駐車場の場所、駅ホームと駐車場間の動線も確認。
新大阪駅は、あらゆる出口と改札口をチェックしてください。
どの出口からどこへ繋がっているのか、
できるだけチェックし、特に使いそうな動線は何度か歩くこと。

新幹線ホームも、引っ込んだ場所から登るホーム、
ホーム番号がよく見えないホームなど、色々あります。
少人数だと、大阪市内も公共交通で歩くこともあります。
新大阪駅だけでなく大阪駅も、入念に下見をすること。

在来線サイド

マルシェというお店屋さん集合体のゾーンがあります。
エキマルシェ
奥に椅子スペースがあり、その近くにお手洗いがあります。
乗換時間までかなり待たなければいけない場合は、
ここを利用しましょう。
もちろん、迷子には細心の注意を払い対策を講じること
そのような場所での集合時間は、かなり早めに設定すること。

新大阪からサンダーバードに乗車する場合

ホームへ行くまでは問題ありませんが、
ホームに降りてしまうと、いささか分かりにくく、
わたしは今でも、毎回不安感がよぎってしまいます。

サンダーバードが来る同じホームに
関空へいく「はるか」も止まる。
早めにホームへ行き、自分達の乗る号車を確かめること。
団体は端っこの号車にされがちであるおとは上記の通りで、
サンダーバードなどは、端っこの車両には
ドアが1つしかないので、乗車時に大変です

うまいこと団体の人数を分けて、お隣の車両のドアを使うにしても、
早く行かないと先頭に並ぶことができません。

新幹線で広島へ

車窓としては、神戸通過時に少しご案内。
大阪から広島方向へ向かっているとき、
姫路に停車すると右側に姫路城が見えます。
場所によって、見えたり見えなかったりしても、
ゲストから先に「あれは何?」と言われるようではマズイので、
とにかく簡単でもいいので、前もってご案内します。

ゲストにとっては、シャッターチャンスを逃したくないので、
最大限、期待に沿うようご案内します。
姫路城はうまくすれば、ハッキリ見えます。

広島駅到着

降車すると、必ずお手洗いに行くと言い出す人がいるものです。
どこかにまとまって、荷物を監視します。
全員すんだら、次の行動に移ります。
・ここから専用車利用
・在来線に乗り換えて宮島へ行く
・公共交通利用で広島市内のホテルへ移動
このなかのどれかになるでしょう。

今回は、金沢を朝8時頃のサンダーバードで出発し、
乗換時間に余裕を持たせて新大阪で乗換えると、
広島に12時半近くの到着になります。

私の失敗談と経験を披露しての移動と列車のお話でした。
列車の乗換、乗換列車が遅れそうな場合の判断と行動について、
それを回避できるよう、ツアー前打合せで行程表をみたとき、
そのリスクを指摘できるようにすることが肝心です。

明日は、広島市内観光へ出発します。

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