ブログの活用法を記事にしました。

II-18. 【新人】通訳ガイドの動線ナビ:箱根-4【箱根神社・関所跡・成川美術館・新幹線】

動線Navi

箱根神社

箱根神社のサイト

団体旅行で箱根神社へ行く行程はは、それほど多くない印象です。
箱根神社はとても歴史のある立派な神社で、
日本人、特に関東地方在住者にとっては重要な存在です。

インバウンドの場合、京都や奈良の観光のほとんどが神社仏閣であるため、
神社仏閣ばかりでは、お腹いっぱいになってしまうという事情から、
あまり行程に入らないのかもしれません。

また、繰り返しになりますが、箱根のお天気は変わりやすく、
芦ノ湖クルーズができない、駒ヶ岳ロープウェイが運休になった場合に、
箱根神社は、空いた時間を埋めるには都合が良いのです。
もちろん、予算的には駒ヶ岳ロープウェイの代わりにはなりませんが、
今風に言うとフォトジェニックなスポットが多いので、人気はあります。

注意事項

駐車場へ到着する前に、ご案内しておくこと。
手水舎のある正面の鳥居から階段を登ります、約90段

箱根神社の参拝道
このように、実際は3種類の参拝道が案内されています。
基本は、やはり正面から進むのが王道ですし、
団体で行く場合、複数の選択肢をご案内する余裕はありません。
 正面鳥居  続く石段

足腰の悪い人はどうするか?

バスが駐車場に到着する前に解決しておくべきです。

車椅子利用者でも上まで行けるエレベーターがあります。
TLがいるツアーで、そのTLが頼りになる人ならば、
足腰悪くてエレベーター利用の人達のご案内を頼めます。

通訳ガイド1人だけの場合は、分割サポートはできませんので、
ゲストに地図を示し、行き方・帰り方を示して、
その人(達)だけで行って、時間迄に戻ってこれるかどうか
その判断次第になります。

黙っていれば、分からないしメンドクサイことも起こらないと
思うかもしれませんが、箱根神社の情報は多いので、
≪エレベーター利用ができるのに、ガイドが教えてくれなかった・・・≫
と言われるとクレームになりますから、隠すわけにはいきません。

箱根神社へ下見される場合は、ぜひ、エレベーター利用の確認もどうぞ。
本隊は、正面から階段突破します。

正面鳥居~平和の鳥居をご提案

ガイド無しでエレベーターを利用して往復するのが厳しいと判断されれば、
正面の鳥居、平和の鳥居あたりの散策も提案できます。
後述しますが、平和の鳥居は、写真撮影の順番待ちの行列ができます

但し、平和の鳥居へで行くにも、階段の昇り降りがあります。
20~30段ほどだったかと思いますが(定かではない)、
時間はたっぷりあるので、ゆっくり行ってこられます。
下にも同じことを書きますが、道路横断の際には車に注意!

【重要】本体と一緒に動けない場合の選択は、
お客様に最終判断をしていただくようにします。
後になってから、ガイドの言う通りにしたらつまらなかったと
クレームになっては困るからです。
もちろん、ガイドは、問題が起こらないよう、
ツアー全体をスムーズに催行できるよう、
その人達にベストな選択になるよう仕向ける必要がありますが、
最終的な選択の判断は、本人に決めてもらいましょう。

駐車場

箱根神社境内案内をご覧ください。
ご覧の通り、大型バスの駐車場は一番奥です。
下見に行ったら必ず場所を確認してください。

車の出入りが激しいので氣を付けるよう注意喚起します。
バスを降りる前に、はぐれたら直接バスに何時何分に集合、などと、
最終集合場所と時刻を、繰り返してお伝えします。

正面鳥居へ向かう途中の左側に、休憩所とお手洗いがありますので、
出発前には立ち寄るようご案内。
女性用は混雑して時間がかかりますので、
参拝は早めに済ませるようにします。

参拝

手水舎の前には、坂上田村麻呂の矢立杉があり、とても立派です。
ゲストに、さかのうえのたむらまろ、と言うよりも、
何世紀のどういう人で、なぜこの木に矢をさしたかを説明すること。

鳥居前で一礼して進みます。
役90段の階段を登ると、ところどころに、小さなお社がありますが、
団体旅行では、それにいちいち寄っていると時間がなくなります。
ただ、写真を撮りたくて立ち寄る人はいます。
ガイドは、「上に行ってますよ~」と声をかければ付いて来ます。
 登り切ったところから下をみたところ。

階段上

階段を登り切ったところで立ち止まらないよう注意喚起
ちょうど鳥居もありフォトジェニックなので、
写真撮影をする人が多い場所ですが、少し後ずさりすると落ちますよ!

ご本殿

正面からご本殿に入り参拝、終わったら出る。

九頭竜神社新宮

あらためて、九頭龍神社新宮の鳥居をくぐって進みます。
九頭竜神社新宮の説明
 鳥居前の九体の龍神様

ご本殿と九頭竜神社新宮

ご本殿拝殿に向かって右から直接、九頭竜神社新宮へ繋がっています。
本来の参拝なら、ご本殿を参拝したら、いったん出て、
改めて手水舎でお清めをし、九頭竜神社新宮の鳥居をくぐるべきところですが、
団体旅行では、適宜・臨機応変に動きませんと時間が足りなくなります。

参拝後

とにかく、登って来た階段を降りなければなりませんが、
あせらず注意して降りるようご案内してください。

平和の鳥居

箱根神社が一番の人氣スポットは、ここかもしれません。
正面鳥居からさらに階段を降り、≪道路を渡って≫さらに階段を降ります。
この道は、車両の通行量も多いので、交通安全に注意!
 
平和の鳥居の真下で写真を撮りたい人が多すぎて行列ができます。
順番に待っているとたぶん、出発時刻に間に合いません。
その事情も事前に説明して時間厳守に協力していただきます。
繁忙期や土日祝日でお天気がよければ、写真は諦めたほうが安全。
その場合は、思い切って、平和の鳥居をご案内しないのも方法です。

箱根神社へ代替案として行く場合はともかく、

行程に組まれている場合は、平和の鳥居がマストになっているかどうか、
ツアー前に必ず担当者と確認してください。
万が一、必須訪問場所になっているのなら、先に行くべきです。

御多分に漏れず、集合時刻に遅れる人が多発しますので、
集合時刻は、10分程早めに設定すると安心です。

箱根関所

箱根関所のサイト
ここも、行程に入っていることが少ない印象で、
天候不良により、予定されていた乗物に乗れない場合、
代替見学場所になることが多い印象です。

箱根旧街道杉並木沿いですが、杉並木の雰囲気は味わえません。

天候不良が理由でここに来る場合は、見学が大変です。
船が出ない、ロープウェイが運休という事態は、かなりの悪天候ですから、
大雨・暴風雨であることが多いわけです。

箱根関所は最初の部分がほとんど屋外展示に近いので、
暴風雨だとずぶ濡れになります。
資料館までも少し歩きますから、そこでもまた濡れます。
 左へ進むと旅物語館の建物と関所跡桟橋へ続く。

 上の窓口で切符を買って進んだ所にある江戸口御門。

特にガイドは、濡れて風邪をひいたりしないよう、
色々な対策をしてください【切実】
わたしは、ビニールのカッパを持参しています。
コート部分のカッパはコンビニにもありますが、
スラックス型は、100均で買えます。
少なくとも、洋服自体が濡れなければかなりリスクを回避できます。

あとは、防水仕様の靴を選ぶことも必要。
新聞紙を持参して、濡れた靴にくしゃくしゃにして入れておくと、
水分をかなり吸収してくれます。
靴用の吸水グッズもありますが、併用がベスト。

箱根関所は、入場料がお手頃なうえ、とても日本的な展示が多いので、
ガイドとしても説明しやすく、ゲストも納得しやすい場所です。
 
バスは、お土産と団体用レストランが一緒になった旅物語館前に駐車。
旅物語館の中を通って関所の受付へ向かう場合は、
お客様がお買物をしないよう、事前に協力をお願いします。

成川美術館

成川美術館のサイト

行程に入っていることが極めて少ない場所です。
船やロープウェイが運休の際の代わりの見学場所として行くことが多いですね。
悪天候で、船もロープウェイもどちらもダメだった場合は、
予算的にも、緊急避難場所としても、最優先候補になります。
上記の通り、暴風雨だと、箱根関所では、ずぶ濡れになってしまうからです。

観光バス駐車場は下にありますが、登りはエスカレーターがあります。
エスカレーターの乗換地点では傘をささないと濡れます。
帰りは、エスカレーターはなく、下り坂を歩いております。
美術館入口の坂道はかなり急勾配なので要注意。

暴風雨だと、エスカレーターの乗換地点と美術館入口付近では、やはり濡れます。
帰りは、エスカレーターがなく完全に外を歩くので、雨降りだと濡れます。
それでも、美術館に入れば、ゆっくりと日本画を鑑賞できます。

日本画は、欧米ゲストにはあまり知られていないので、
どのくらい喜ばれるかどうかは、何とも言えませんが、
暴風雨でも、落ち着いて時間を過ごせることが有り難い場所です。
展望テラスが有名なので、お天気なら絶好のスポットになります。

新幹線

箱根観光が終わったあと、バスで次へ移動する場合は問題ありません。
新幹線を利用する場合は、時間に遅れないよう大変氣を使います。
小田原駅、三島駅、どちらも、のぞみ号は止まりません、
ひかり号の運行は、だいたい1時間に1本です。
ときどき、30分に1本来るときもありますが。

三島へ向かうときは、箱根旧街道杉並木をしばらく通り、
雰囲気を味わえますので、ゆっくりご案内できます。

駅の貸切バス停車場所に到着し、荷物を全部出してもらい、
車内に忘れ物がないかどうか、ガイドとドライバー様が確認する、
それだけで10~15分かかります。
そこからモタモタと駅舎へ移動し、基本的にはお手洗いをご案内しますが、
時間をハッキリと決め、間に合わなければ新幹線車内での利用をお薦めします。

団券で駅に入場

全員揃ったら、駅員さんに団券を見せると、
通る場所を指定されますので、1列で通過します。
ガイドが先頭、駅員さんとガイドと両方で人数を確認。
参考記事:32.:公共交通機関利用【長距離列車】

減員の場合

減員の場合は、必ず毎回、減員人数を確認し、
入場駅と出札駅で、ハンコを押してもらいます!
これを忘れると、払戻ができなくなりますので大問題です。

ホームへ移動

団体用の座席は、多くの場合なぜか14~15号車が多く、
エスカレーターや階段から、かなり遠い場所になりますので、
とにかく乗車号車の場所まで移動します。

バスを降りてから、ホームの乗車号車前まで移動するのに、
早くて20分、ちょっとすると30分かかると心得ましょう。

小田原駅も三島駅も、降りる人はほぼいませんので、
速やかに全員が乗車しないと、途中でドアを締められかねません!

人数によりますが、車両ごとにドアが2つあますから、2つに分ける。
30人以上なら、その隣のドアも利用して、3つか4つに分けます。

自分達が乗る新幹線が入線してくるときに、
一斉に写真やビデオをとりはじめるのですが、
とにかく黄色い線から出ないこと、
気持ちはよく分かりますが、危険回避の徹底が急務です。
ヘタすると、マイクで叫ばれますよ!

乗ったらとにかく中へ中へ入りこんで、入口で止まらないこと。
わたしは、問題のありそうなゲストがいるグループに入り、
ゲストをさっさと乗せこみ、全体を見渡してチェックし、
これまでのところ、出発ベルが鳴る前に、
無事に確認して車内に体を入れることができています。

大人数の団体で乗車するときは、駅員さんにその旨を伝えて、
注意をお願いするというベテラン講師のお話を聞いて、
それを実行しようとしましたが、
いちいち、そんなことはしない、と言われてしまいました。

それに今は、あちこちに設置した監視カメラで確認しているでしょうから、
明らかに乗りこもうとしている人がいるのに、無理矢理ドアを閉める、
ということは、ないだろうと思います。

三嶋大社

箱根観光のあと三島から新幹線で出発するときに、
稀に、時間が大幅に余ってしまった、、、という事態も発生します。
そんなときは、ドライバー様のご了解をいただければ、
そして、もちろんエージェントのツアー担当者に連絡のうえ、
三嶋大社にちょっとだけ立ち寄っていただくという選択肢もあります。
 
三嶋駅までも近いので安全圏ではありますが、
こちらに立ち寄って迷子を出して、新幹線に遅れるようでは、
本末転倒になりますので、くれぐれもご用心ください。

お天気の悪い時は、たとえかなり早くても駅に行ってしまい、
コーヒーでも飲んで時間を過ごしていただくほうが安全です。

河口湖

河口湖へ宿泊した翌日朝に箱根へ向かうツアーや、
その逆で、箱根観光のあと河口湖へ行って宿泊するケースもあります。
河口湖⇔箱根間は、約60km、順調に走行して1時間かかりますが、
ホテルの場所によっては、もう少し時間がかかる場合があります。
 
わざわざ河口湖に宿泊する場合の理由は、主に2つあり:

  • お天気がよければ雄大な富士山がはっきりと見える、逆さ富士も見える
  • 箱根には「お手頃」なホテルや旅館があまりなく、値段も高め、
    河口湖だと箱根よりはリーズナブルに宿泊できる。

ただ、60km、最低でも1時間の移動時間が惜しいところです。
しかも、濃霧だと全く何も見えません。
箱根も河口湖も、最も重要な目的は、富士山を見ることです。
お天気が悪くて富士山が見えないときでも、
雲間から見える瞬間があるかもしれないので、常に注意することと、
ドライバー様にも少しでも見えたら教えていただけるようお願いしておきます。

富士山がクッキリ見えると狂喜乱舞。
何度でも見えたら、すかさずご案内します!
時間に余裕があれば、大石公園から写真を撮れるとベスト。

*** *** ***
箱根観光は、このあたりで終わります。
次は、名古屋経由で高山へ向かう予定です。
名古屋乗換で、とても心臓に悪い思いをしたことがありました。
次回は、その時のことを書きます。

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