古い町並み(上三之町)
国の重要伝統的建造物群保存地区に
指定されています。
飛騨高山観光公式サイト
安川通りから中橋までの上三之町が
「古い町並み」。
不測の事態により、
高山観光ができなくなってしまった時でも、
古い日本の町並みを見られる場所として、
たとえお店が閉まっても、
少しでも歩く価値があります。
高山の地図(全体)
17時頃にが、お店は閉まり始めますが、
町並みの雰囲気を見ることはできます。
行程の組合せ
- 宮川朝市のあと
- 日下部民芸館の前後
- 高山陣屋の前後
古い町並み散策は、普通はフリータイムです。
お買物に興味がない人には、建築を眺めていただく。
安川通りから入ってすぐの右手に、
飛騨高山まちかど観光案内所、
その向かい側に、龍神台の屋台蔵があります。
龍神台情報
ここに限らず、時々屋台蔵の前は、要チェック!
フリータイム後の集合場所-安川通りから開始の場合
安川通りからゲストをフリーにするときは、
直進した行き止まりの地点を集合場所にしています。
そうすると、中橋へ行ってしまって、
写真を撮ってる人も多発しますので、
バラけないよう、何時何分には、
指定の場所にいること!と言っています。
道路を渡る時は、通行車両に注意すること、
突き当りの高山市政記念館の道も、
車輌の通行量が多いので、
とにかく車に注意するよう、注意喚起します。
ガイドは集合時間より早めに集合場所へ行き、
分かりやすく、かつ、
人の邪魔にならない場所に陣取って、
ガイド印を掲げてゲストを集めます。
フリータイム後の集合場所-中橋から開始の場合
高山陣屋の見学後などで、中橋から、
古い町並みでフリータイムにするときは、
道路を2本渡った、
約300メートル先がこの町並みの終わり、
そこで集合、とご案内しています。
地図を渡しても、ゲストは、ほとんど見ません。
建物の名前を言っても、意味不明です。
安川通りは、アーケードで雨が降っても、
傘を畳んで待つことができますので便利です。
晴れていれば、十六銀行前も便利。
フリータイム後の集合場所-中橋から中橋へ戻る場合
時には、そういう事もあるかもしれません。
その場合は、道路を2本渡り、
300メートル先までが「古い町並み」なので、
そこから戻ってくるように、
というお伝えの仕方になるでしょう。
その場合、ガイドは、折り返し地点にいて、
ゲストを誘導します。
歩きながらゲストに、具体的な目印や、
集合時間を繰り返しお話します。
高山陣屋
高山陣屋
高山陣屋の見学時間は、
なぜか1時間程度しか設定されませんが、
見応えあり、ガイディング内容も多いので、
1時間半はかかると心得ましょう。
「急がせればいいのに」と思っても、無理。
ゲストに「急ぐ」という感覚はありませんし、
せっかく楽しみに来ているのに、
なんで急ぐの?と言われて評価が下がります。
見所が多い場所をむやみに急がせるのは問題です。
また、陣屋の廊下は滑るので、
急かされたので転んだ、ということになれば、
目も当てられません。
門構えからして、外国人受けします。
少し前までは、日本語以外は、
英語のパンフしかありませんでしたが、
複数の言語のパンフが用意されました。
ご覧のように大変充実したサイトも整備されました!
靴を脱ぐだけでもモタモタし、
渡されるレジ袋に入れて、
全員が建物内部にあがるまでに、
それなりに時間がかかります。
高山陣屋内部
高山陣屋:館内を巡る
高山陣屋のサイトはとても充実しています。
高山まで下見に行ける場合も、行けない場合も、
必要な説明は、ほとんど掲載されており、
動画もありますので、繰返し見て覚えてください。
実際は、御役所、御用場から、
先に湯呑所へ行きます。
湯呑所
湯呑所
高山陣屋のサイトには湯呑所の説明がありません。
囲炉裏の説明。
釘隠しの形については、
「これは、何の形でしょうか?」と問いかければ、
誰かが「うさぎ」と言います。
「さて、ウサギの特徴は?」と問いかければ、
誰かが「耳が長い」と言ってくれます。
皆が黙っていたら、積極的発言を促しましょう。
インタラクティブに説明できる絶好の場所です。
その後、複数の玄関はチラリとみて、
書役部屋へ向かいます。
その当時のトイレもご紹介。
書役部屋からの廊下は、
たいへん滑ります!!
座敷(客間)
続く座敷が、代官が客を接待したとされる部屋で、
この建物で最も重要と言える場所。
ぜひ、その理由をゲストの皆様に
説明・披露しましょう!
その理由は、
「いえいえ、お代官様ほどでは・・」
「は~っ、はっはっは♪~」
の現場だからです。
「菓子折」の本来の使い方についても説明。
⇒そのあとで菓子箱を見ると、
「下段もお菓子が入っているのだろうか?」
などと言う人が出てきます。
こういう話は、忘れないもののようですよ。
畳の縁について、
この建物では畳の縁に種類があること。
正面玄関から入ってすぐの御役所は、
畳の縁に装飾がありますが、
すぐ次の御用場の畳の縁は、ほとんど無地。
畳の縁を歩いてはいけないこと、その理由。
忍者がいて、下から刃物が出て来たら大変よ、
などと言うと、印象的になるもようです。
台所
使者の間、居間や御奥を見たあと、
いちばん奥の台所では、おくどさん、
台所の様々な道具、流し、大瓶、
雪深い高山で使われるかんじき、
などに興味を持ちます。
台所については、みんな興味深々です。
吟味所・御白洲
掲示関係の取り調べ所で、
拷問の方法も記載されています。
展示に向かって、右手から、
この建物を一旦出て、蔵へ向かいます。
御蔵
年貢米を収めた米蔵。
今は、林業関係、鉱山関係、歴史資料など、
色々なものが展示されています。
林業のほか、地下資源が豊富で、
貴重な鉱石が採掘されたことも重要。
(だから天領になったorされた)
終わりあたりに、米蔵の展示があります:
1合=350g(お茶椀約2杯強)
茶椀1杯が、約150g。
お米は焚くと水を含んで2.2倍になる。
1回の食事にお米を1合食べると仮定
⇒1日に3合必要
3合x365日=1095合になるが、
ざっくり 1000合と調整。
1合=180ml=約150g
1石=180litres=150kg=米俵2.5俵
1石=成人1日が1年分必要なお米の量
10,000石=250人動員可能
日本の伝統建築の屋根は、
かやぶきと思い込んでる人が沢山います。
ここは、釘を使わずに板を木の棒と
石で押さえる方式。
ヒノキ科の材木が使われています。
材木の正確な言い方は難しいので、
日本のヒノキと言う程度でOK。
御蔵を全部回れば自然と出口へ向かい、
最終出口へ行く途中に、
「触って感触を確かめてください」と
書かれた木材がありますので、
ぜひ、触ってみましょう、
不思議に暖かさを実感できます。
出口から
出口で靴を履いたら、ポリ袋は所定の箱に入れ、
少し進んだ所にあるお手洗いへご案内。
小さい売店もあります。
神明駐車場
高山を代表する大型バス用駐車場。
宮川を背に高山市政記念館を直進して、
信号を渡ったところ、すぐ分かります。
階段を登り2階が観光バス駐車場。
高山陣屋朝市、高山陣屋、
古い町並みの見学の際に使われます。
下見に出掛けたら、
この駐車場の場所は押さえてください。
後述する高山別院駐車場と共に、
高山では大変重要な駐車場です。
朝市@高山陣屋前
野菜、果物、漬物、若干の民芸品などが
ありますが、規模が小さく、種類も少ない。
若干の民芸品などを除けば、まだ、
本来の市場としても機能していますが、
地味で観光客ウケしないせいか、
旅行社は、宮川朝市を行程に入れますね。
行程の時間配分が本当にギリギリなのに、
朝市が入っており、高山陣屋と朝市、
という組合せになっている場合、
どちらの朝市でもよければ、
宮川朝市は完全に観光客向けなので、
規模は小さいけれど、陣屋前朝市にしませんか?
と説明をし、お客様の同意が得られれば、
こちらの朝市に変更することもあります。
但し、行程が「宮川朝市」となっていれば、
そちらへいかなければなりません。
それでも、あまりにも時間がなくて、
ゲストに事情を説明したら、
全員が陣屋前で良いと合意してくれて、
変更したこともあります。
当然、ツアー担当者の許可は得ています。
そうです、クレームにならないように!
高山別院駐車場
高山市内を代表する大型駐車場のひとつ。
屋台会館近くの駐車場に停められない時、
高山別院駐車場に行くことが多いと書きました、
その駐車場です。
宮川朝市へ行く時にもよく利用されます。
高山別院駐車場から宮川朝市へは、
いったん安川通り(国分寺通りからの続き)へ抜けて、
アーケード街を歩いて宮川方面へ行く方法は、
少し遠回りにはなりますが、分かりやすく、
特に、雨降りの場合は、雨を除けられて便利です。
お天気が良ければ、
高山別院駐車場の正面を出てすぐ右折、
石垣に沿って直進、
ぶつかったら右折した直後に左折、
小路を進み、道を1本渡り、
さらに小路を進み、もう1本道を渡ると、
松井タンス店さんにぶつかります。
そこから右折してすぐを左折し、
直進すれば宮川朝市の真中あたり。
あるいは、松井タンス店さんから左折して
安川通りへ出て、アーケード街を進み、
鍛冶橋方面から宮川朝市へ。
⇒こちらだと、何も裏道を通らなくても、
高山別院駐車場正面を出て直進し、
最初から安川通りを通ればいいのですが、
裏道を歩くと面白い発見があって、
ゲストには人気です。
朝市@宮川沿い
「朝市」と聞いて、地元の人達の生活を
見られると期待する人達には、
ガッカリポイントとなります。
観光客目当ての店ばかりで、観光客しかいません。
ガッカリされないよう、予め事情を説明します。
基本は、フリータイム。
行程次第でですが、30~40分程度。
たいていは、鍛冶橋ふもとで全員集合し、
次の橋までの間が朝市で、
鍛冶橋に何時何分に再集合と決めます。
お買物をして時間をとる人がいるので、
遅れる人を見込んで、できれば30分、
長くても40分が限度。
短いと文句を言う人も出ますが、
前後の関係で調整し、時間配分で悩んだら、
わたしは、この朝市を短くしています。
理由は、特に見るべきものはない、
ただの、お買物タイムに過ぎないからです。
ここでは、気の利いた人は、
川沿いの店はちょっと見るだけにして、
国分寺通りのアーケードのかかったお店に行き、
ちょっと良い商品を買う人達もいますので、
そのあたりは、ツアーのレベルや
客層などで適宜判断します。
鍛冶橋の彫刻
橋の欄干の中央に、
手長と足長の彫刻がありますので、
お話できるようにしておきましょう。
高山の手長足長の伝説について、
ゲストに披露している内容は、
引用元の許可を得ていませんので、
掲載できません、ごめんなさい。
高山祭
春祭と秋祭とでは、担当する神社が別、
出る屋台も運行ルートも異なります。
お祭は、ツアー前の下見ができませんので、
ネットで可能な限りの情報を見つけて
記事や動画をチェックします。
駐車場と道路規制
高山市役所のホームページに、
詳しい運行案内、交通規制、
からくり人形奉納の時間割も発表されます。
基本的には、運行ルートなどは毎年同じです。
高山祭の日にアサインされるドライバー様は、
事情に詳しい方々ばかりですが、
必ずしも事情に詳しい方に当たるとは限りませんから、
大型バスが通れない道路、進入禁止、一方通行など、
大幅な交通規制についても把握してく必要があります。
いつも使う駐車場は、ほぼ使えなくなります。
高山市が、大型バス専用駐車場を用意するのですが、
それが非常に遠い場所にあるため、
観光客は、駅の反対側からシャトルバスに乗って、
その駐車場まで移動しなければなりません。
それはそれは、めんどくさく、時間もかかるのです。
御祭の見所いろいろ
みんなが是非にも見たいと願い、
大いに楽しみにするハイライトですが、
あまりに早く行っても、
立ちっぱなしで待ち時間が長く、疲れる。
ギリギリだと、道路に規制がかかって、
立ち入りできなくなりますので、
ほどほどのところで調整するのは至難の業。
さらに、【迷子を出さない】という難題も
同時に抱えることになり、
まぁ、ガイドとしては、悩みの種。
どこもかしこも大混雑、
高山の町は昔のままで道路が狭いので、
大混雑すると前に進むことができません。
そんなところで迷子が出たらアウト、
ホテルで落ち合うほかないでしょう。
当日の天気
さらに、前回お伝えしましたように、
高山では、よく雨が降ります。
雨天の場合、お祭は延期ではなく中止となります。
延期になったとしてもツアーとしては、
日程変更できませんから、どうにもなりません。
いちばん難しいのは、
曇りから小雨になるかどうかの状態。
サイトには、小雨でも雨が降れば、
屋台が傷むので中止と出るのですが、
曇りなのでいちおう実施となったものの、
ポツリポツリと雨が降りだしたら、
屋台蔵に戻るということもあります。
その場合、動く屋台を見られます。
この「どうなるか分からない状態」では、
駐車場もどこへ行くのがベストかも、
最後の最後まで分からなくても、
高山市指定の遠い駐車場を利用することに
なると心得ます。
万が一、高山別院駐車場や神明駐車場を
利用できるなら、有り難く変更すればいい話。
曇りから雨がポツポツ振り出し、
屋台が屋台蔵に戻るといっても、
あの巨大な屋台を人力で引くわけですし、
何台も連なるので、結果的には、
間近で屋台を見られたこともありました。
2日目の10時前後
高山祭は2日間開催されます。
からくり奉納は、高山陣屋の前で行われます。
その日の朝に高山陣屋にオープンと同時に入り、
予めゲスト全員に協力を呼び掛けて、
さっさと陣屋の見学をし、
売店は無視してもらい、節約した時間を、
からくり人形奉納に宛てたことがありました。
みなさん、それはそれは、大喜びでした。
そのあと、平湯経由で、
松本へ急ぐ必要がありましたが、
10~15分遅れても、そういう場合は、
からくり奉納が重要と判断しました。
高山観光のあと
西からツアーを進めると、
金沢~白川郷~高山の順に来まして、
高山の次は、松本へ行くケースが多く、
途中、平湯で一旦休憩します。
平湯も、かなり寒い場所です。
このツアー動線編は、
東から来ましたので、
こんどは、高山を出発して、
白川郷へ向かいますよ。
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