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【通訳案内士 2次試験対策-6】通訳問題とメモ取り方法

2次試験攻略法

「通訳案内の現場で必要となる知識等に関する外国語訳及び全国通訳案内士として求められる対応に関する質疑」

この長~い項目の試験の中に、通訳問題と、
通訳案内の現場でいわゆる困った問題が設定され、
それにどう対処するかという問題とが、セットになっています。

参考:試験のガイドライン

ここでは、まず、通訳問題について考察します。

通訳問題

紙と鉛筆を渡されます。
すぐに試し書きして、不具合があったら即座に申し出ること。

日本語は一度しか言わないので、
メモ取りに全神経を集中させつつ、
全体に伝えるべき内容を頭に焼き付けます。
⇒通訳の現場とまったく同じです。

通訳試験では、知らない単語が登場すると、焦りがちになりますが、
単語1つ知らない程度で怯えてはいけません
イライラしたところで、脳のパフォーマンスが下がるだけです。

確かに、キーワードが分からなければ困ってしまいますが、
別な単語や表現、それも思いつかなければ、
回りくどくても説明的にするなど、何とかカバーするよう全力を尽くします。
黙ったらその時点でアウト確定です。

どうしても分からないなら、思い切って落とす
要は、全体の内容が伝わればいいのです。
知らない1つの単語にかまけている余裕はありません

上手な「お茶の濁しかた」も、通訳技術の範疇です。

口述試験では、
自分で制御可能な単語や表現以外は、使わない

単純な構文、易しい言葉で充分、要は全体がほぼ伝わればよい

通訳とは、単なる単語直訳の連続ではありません
英和辞典・和英辞典の項目内容をそのまま当てはめて並べても、
必ずしも正確な訳にはならないのです。
スピーカーが言わんとするエッセンスを汲み取り、
通訳者の言葉で再構築することが通訳の技術ですから、十人十色です。

2次試験では、分かりやすく外国語に通訳することがポイントですから、
Wikipediaのような説明を滔々と述べてもダメ。
特に、英語の場合は、英語圏に属さないお客様も多く含まれるため、
容易で正確な表現が求められます。

単純な構文、簡単な単語を駆使し、
中学校1~2年生レベルでも、内容が伝わればOK。
英語のはとバスに乗ってみると、中学校1~2年生レベルの文法で、
とても易しい単語を選びつつも、驚くほど多彩で深い内容を、
1日中話続けるプロのお仕事を目の当たりにできます。

書き言葉と違い、声の出し方、強弱、速度、
イントネーション次第で、印象が激変します

全く同じことを話しても、声が明るいか暗いか、
元氣な声か、蚊の鳴くような声か、笑顔で話すかどうかだけで、
印象は天と地ほど違います
明るい印象は、評価基準にも記載されている【おもてなし】の基本で、
当然採点の対象になりますので、ただ音読するのではなく、
ステージ上で観客に向かって話すイメージで練習しましょう。

早口に話すことを流暢だと勘違いする人がいますが、
通訳ガイドの業務は「相手に分かりやすく伝える」ことです。
適度な「間」を設けることは、大事な点を強調する有効な手段にもなります
当たり前ですが、言い間違えて、I’m sorry と言い直すのは全然問題ありません

メモ用紙

メモ用紙を3枚ほど渡されます。
通訳問題の長さを考えると1枚で充分、他は予備と考えましょう。

多くの通訳者は、用紙を真中から縦に折り、左の上から下に向かってメモし、
左の下まで行ったら、右の上に移動し、下へ下へとメモします。
この方法は、最も目の動きが少なく効率的だからと言われています。
別な方法のほうがやりやすければ、それでも全く問題はありません。

通訳メモに慣れていない方は、このオーソドックスな方法をお薦めします。
長い間、多くの通訳者が実践してきた方法は、効率性が最も優れているからです。

用紙を縦に3分割する通訳者もいます。
こうすると、さらに目の動きが少なくて済みますが、
縦3分割方式は、本格的なビジネス通訳の場合に推奨されるもので、
この試験では、縦2分割で充分です。

なお、メモ用紙は、試験後に試験官が回収します
わざわざ回収する理由は、情報の漏洩を防ぐためでしょうが、
メモの内容や方法が検証されるかもしれません。
私の試験の時は、メモ用紙を回収した瞬間に、ガン見していましたよ。

メモは、スピーカーさんの発言内容を再現するための記憶補助ですから、
自分で一番やりやすい方法が一番効率的と言われています。

メモ取り

メモは速記ではありません
聞こえた音をそのまま書くのではなく、
要点、キーワード、数字、などを短く書き取ることです。
メモの目的は、正確に発言内容を訳出するための補助手段ですから、
記号でも何でも、自分で分かればよく、
できるだけ簡単な記号などを自分なりに決めておきます。
そのために、

 ≒ < > & x 〇 ← → ↑ ↓ などの記号を最大限に活用

各外国語、日本語、記号など、チャンポンでも、自分で分かればすべてOK
画数の少ない漢字、大、中、小、などは大いに活用し、画数の多い漢字は避ける。
日本語のほうが便利なもの、外国語単語の始めの数文字など、
自分にあった記号や標記法を決めて、通訳問題の練習をする。
もちろん、日本語・外国語・記号・その他のチャンポンでOK !!!
固有名詞、数字は、必ず解読できるように記録すること。

2019年12月の通訳問題

1回しか聞けないので正確ではありませんが、だいたい、このような内容でした。

日本では、案内が日本語だけのことが多く、外国人旅行者が困っています。
特に、地震や台風などの自然災害が発生した場合は、
外国人旅行者は、どうしていいか分かりません。
電車などの交通機関も、いつ動くのかも分かりません。
したがって、通訳ガイドが、正確な情報を伝えてあげる必要が高まっています。

私がメモした内容:

  • 日本=J
  • 日本語=jご
  • 外国人旅行者=外たび
  • 困っている=(-“-) 【顔文字】
  • 地震=じしん、【Earthquakes と書くのは間に合わない】
  • 台風=たいふう、【typhoonでもたいして変わらないかも】
  • 自然災害=natural disast  
  • どうしていいか分からない=?how  x ?
  • 電車などの交通機関=transp / train
  • いつ動くのか=when?
  • 従って= 【故に】
  • 通訳ガイド=tour guide
  • 正確な情報を伝える= give / accurate infos

こんなところだったと思います。他にも、
「なぜならば」=
「大事/需要」=
「たとえば」=
ビジネスでも頻繁に使われる「できるだけ早く」=ASAP 【as soon as possible】

など、いかに簡単に、印象深くメモするか、が問題です。
私はこのような感じにメモしましたが、
もちろん、人それぞれですから正解はありません。

オンラインで練習

通訳問題では、確かに瞬発力は大事です。
焦る必要はありませんし、間を持たせることも適度ならば効果的。
とはいえ、実際の通訳現場では6秒の空白は、長すぎると判断されます。

プレゼン問題は、参考書や自作原稿を音読するほうが効率的ですが、
通訳問題は、問題を1度しか聞けないこと、
慣れない人は、メモ取りで緊張してしまうこと、
ちょっと知らない単語があると、やはり落ち込んでしまいがちな事で、
焦りが雰囲気に滲み出てしまうと、印象は下がります。

オンライン無料レッスン体験はいかがでしょうか。
ここは、通訳訓練のサイトではありませんが、
簡単なセンテンスの言葉の選び方など含めて、
強制的にスピード感を持ったリズムでの話し方に慣れます。


無料レッスンのあとの、契約・継続などについては、
ご自身の責任でお願いいたします。

次回は、これに続く、現場での「困った状況と、その対応問題」をご紹介します。
【通訳案内士 2次試験対策-7】困った状況で求められる対応問題

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