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II-43. 【新人】通訳ガイドの動線ナビ:京都-2【世界遺産:龍安寺】

動線Navi

龍安寺

インバウンド・ツアーの多くは、この2か所をセットで行程に入れます。
朝一番にこの2ヵ所に行くときは、先に龍安寺へ行きましょう。
【理由】
3月から11月、龍安寺は、朝8時から拝観可能
金閣寺の拝観時間は、朝9時から
行程の予定時間より10分でも早く行動すると、
早く駐車場に着けばかなり空いていますし、
人が少ないうちだと、ゆっくり拝観できますし、
10分早い行動が、大きなメリットになります。

バス配車と同時に乗り込み、人数確認でき次第出発するのがオススメ。
ドライバー様との打合せは、それほど時間がかかりません。

行程通りでいいですね。

だけだからです。
もちろん、当日の経費を入れた封筒はお渡しし、
内容は確認していただきますよ。

龍安寺へ行くには、京都市内を北上し、
西方向へと左折して、きぬかけの道へ進みます。
龍安寺・金閣寺のあとは、また京都市内に戻るので、
先に龍安寺へ行ってから金閣寺へ行くほうが効率的です。
金閣寺のあと龍安寺に行くことになっていれば、
ドライバー様は、

先に龍安寺へ行きませんか?

と提案してくるほど、一般的です。
もちろん、その日、その時の状況次第ですが

龍安寺【世界遺産】

龍安寺のサイト

アクセスとガイディング

京都市中心部から龍安寺・金閣寺方面へは、20~30分かかります。
清水寺から龍安寺までの移動なら30分程度かかります。

その間に龍安寺についてのガイディングを行います。
龍安寺へ行く前に、「禅」と「石庭」についての説明が必要。
「禅」は、静かにしていることだと信じている人も沢山います。
嘘ではありませんが、そもそも、そういう問題ではありません。
そそのような感想が、ガイドを動かす燃料になるのです。

龍安寺のガイディング・ポイント

龍安寺の簡単な歴史:簡単でOK。
龍安寺のデータ:
・創建:1450年。
・敷地面積:50ヘクタール
ゲストの国の講演などと比較すると分かりやすい。
観光旅行で行く寺院は、大規模複合施設です。
・本日訪れるメインの石庭の特徴
・それは何を表すのか
・なぜ15個の石が置かれているか
・それはなぜ見えないのか
・どこからなら見えるのか
・この石庭はなぜ有名になったのか
⇒1975年エリザベス女王が希望されて訪問してから。
それまでは、鏡容池周辺のほうが有名な観光地だった。
・スティーブ・ジョブズのお気に入りの瞑想場所だった。

拝観目安時間は1時間ですが、
50分程度で回れるうよう頑張りましょう。

理由は、金閣寺も1時間設定にされることが多いのですが、
歩く距離と混雑具合から考えると、同じにはできません。
少しだけ龍安寺を早めに切り上げて、
浮かせた時間を金閣寺で使いたいからです。
もちろん、時間に余裕がある場合は、
ぜひ、ゆっくりと散策もいたしましょう。

駐車場

龍安寺の駐車場は無料です。(変更がなければ)
金閣寺よりも参拝者は少なめ。

駐車場内の車輌通行に気を付けながら、
「石庭」と書かれてある方面へ進む。
左側にお店がある小路を進むと、右側にお手洗い。
必要に応じてご案内。
突き当りの窓口で拝観券を入手。
減員がある場合、減員証明書はその場で書いてもらうほうが得策
「書いておきますので帰りに取りに来てください」と言われますが、
迷子が出て走り回ることもありますし、
うっかり忘れると困ってしまうからです。
減員証明書を書くのに時間がかかるといっても、せいぜい2~3分です。

拝観券は、ここでは渡しません!
失くすと困るので、庫裏に入る直前に渡します。

山門付近での注意事項

ここで、ゲストに向けてご案内すること:
基本はいつものように全員で動きますが、

・はぐれたらバスに何時に集合。
・その場合、ここから、いま来た路を戻ります(最短コースの場合)。
山門から出てくると、Busと書かれた看板を見て進み、
迷子になる人が出たことがありましたので、
この”Bus”とは、路線バスのことで私達のバスではありません。

このように、ご案内するようになりました。
帰りに山門を出ると分かるのですが、
つい、そちらへ行ってしまいそうになる雰囲気ですから、
前もって注意しておきます。

龍安寺境内

一礼して山門から入ります。
すぐ右手に、境内の地図がありますので、
これからの見学ルートを簡単に説明します。

行程の時間割が1時間の場合は、矢印は無視して、
「石庭見学後は、元来た路を戻る」とご案内しています

石庭のある方丈(庫裏)を出ると、
順路の矢印があり、境内を一巡する方向の矢印がありますが、
一巡できる時と、できないときがあります。

時間ギリギリの時は、
「建物近くの矢印に従うと、非常に時間がかかってしまい、
次の金閣寺をゆっくりと鑑賞する時間が減るので、
元来た路を戻ります、はぐれないようにしましょう」
とご案内して、まとまって動くようお願いしています。

山門を入り、鏡容池を左手に見ながら直進。
白い小さな砂利の上を歩くと靴が真白になってしまいます。

この池周辺の四季折々の植物は、いつも美しい。
石庭が有名になる前は、こちらのほうが有名な観光地だった
ということがよく分かります。
5月以降には、睡蓮の花が見られて本当に綺麗です。
蓮ではなく、睡蓮です

三笑橋という小さな石の橋を渡ったすぐ先で一旦停止。
少人数づつ弁天島へご案内しています。
もちろん、時間が厳しければ無し。
一度に大人数は行けないので、到着順にご案内、
見終わった人から出てきてもらいます。
もときた路へ戻ると「石庭」の表示がありますので、
それに沿って進みます。

このあたりも、四季の花が咲いており、
ゲストは、植物園を満喫しているようになります。
直進して階段を登りますが、
ここも「誰もいない風景」の写真を撮りたい人が多いスポット。
 この階段の上の白い建物が庫裏。

拝観直前の注意事項

入口前に、「拝観順路」の矢印があります。

上記の通り、龍安寺の時間割が1時間の場合は、
全部を回る余裕は、ありませんので、
【矢印は無視して、元来た路を通ってバスに戻る】(最短コースの場合)
もし、時間に余裕ができて、鏡容池をひと巡りできそうなら、
「ちょっと時間があるので、向こうを回って戻りましょう」と
追加をすることにして、標準コースに格上げすればゲストも大歓迎。
この2つのコースは、さして時間的に違いはありません!
それでも、行程の時間がギリギリだと、
10分の違いが、大きく影響してしまうのです。(迷子も出るし)
2段構えにしておくのがオススメです。

ずいぶんシツコイわけは、石庭をさっさと見て外に出て、
自分一人だけ、矢印の通りに進んでしまい、
迷子になる人が出るからです。

池をひと廻りするだけの時間があれば、
このような問題は起こらないのです。
この注意事項を伝えたら、チケットを配ります。

人数によって入口が異なります。
大人数の場合は、拝観券を購入する際に、
「団体入口から入るように」言われます。

20名程度なら、手前の個人拝観口から入り、
1名づつチケットを見せ、
多言語で書かれたパンフを受け取ります。

靴を脱ぎますが、
靴のまま、すのこにあがらないよう注意!

稀に、帰りに自分の靴がない!
という人が出るそうです。
そのようなリスクを減らすためにも、
靴は、できれば近くにまとめるといいのですが、
てんでバラバラのところで脱ぐことになるので、
自分の靴をどこに置いたかさえ覚えていれば問題ありません。

大人数の場合は、団体入口から入ります。
個の場合は、必ず団体ごとにまとめて靴を置きます。

石庭

中に入ると、石庭の手前に、
石庭の視覚障碍者用の模型があります。(触っても良い)
本物は、15個の石が同時には見えないわけですから、
この模型はとても便利で、ゲストが喜んで写真を撮ります。

石の数がなぜ15なのかについて、
ここで説明すると皆さん、真剣に聞きます!

ギリギリの時間で行程が組まれるツアーであっても、
よほど混雑していない限り、ここでは、
せめて5分程度でも、座って石庭を眺めるようお薦めしています。
立って見ているのと、座るのとでは、雰囲気がまるで違います。
このことは、ゲストも実感されます。
座っている人が沢山いますが、次々と立ちますので、
順番に空いたところへとオススメをしましょう。

心落ち着く良いところで、こんな経験は初めてで、
ここから動きたくないという人達ばかりの団体もありました。

みんな、石の数を数え始めます。
黙っていても、5分前後で徐々に立ち始めます。
次は、方丈を回り込んで、蹲をご案内しますが、
全員にもれなくご案内できるよう、
ガイドは少し早めに、蹲の前にスタンバイ。
 蹲までちょっと距離があるので、よく見えません。
カメラで撮影してズームしてもらうと、good。
パンフの写真を使ってもいい。
漢字の説明は、ちょと難しくても、
大きメに漢字を書いた紙を用意しておいて見せる。
ヨーロッパのゲストなら、理解不能な人もいますが、
納得して喜んでしまう人もいます。

あとは売店に出て靴を履いて出るだけ。
こちらの売店でお買物をする人がいたらヘルプ。

売店の筋向いにお手洗いがあります。
個室数が少ないのでゲストにはご案内せず、
急ぎの希望者にのみご案内。
ここで、皆に行かれると大変な時間損失となりますので、
基本は、大人数で行けるところをご案内します。

靴を履いたら、時間がなければ、元来た路を戻ってバスへ戻る。
時間に余裕があれば、当初の予定を変更して、
矢印の通りに進んで、池を一周して山門まで行き、ばすに戻る。

もっと、細かく寧に全部を見るフルコース版もありますが、稀です。

バスに戻る途中、お茶屋さんが試飲のオススメをしています。
それが、梅昆布茶の場合、ほとんどの欧米人にとっては、
おそらく耐えられないでしょうから、事前にお知らせしておきましょう。
知らずに飲んで「本当に困ってしまった」という声が多数。

出発前

龍安寺から金閣寺へは、5分前後で到着してしまいます。
つまり、龍安寺から金閣寺へ行く場合は、バスの中で、
金閣寺の説明ができないまま到着してしまうことになります。

さらに、金閣寺では、入場時はチケットが必要なので全員一緒ですが、
必ず途中から、バラバラになってしまいます。
基本情報もお伝えできければ、業務放棄と見做されて、
クレームになる危険性があります!

他のガイドはどうしているのか分かりませんが、
筆者は、龍安寺の駐車場に5分程度留まって、
(ドライバー様にお話してOK出してから出発していただく)、
金閣寺の概要を説明してから、出発をお願いしています。

*** *** ***
1つの記事で、龍安寺と金閣寺をまとめるつもりでしたが、
別にすることにしました。
次の記事は、金閣寺です。

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