ブログの活用法を記事にしました。

II-44. 【新人】通訳ガイドの動線ナビ:京都-3【世界遺産:金閣寺】

動線Navi

金閣寺

金閣寺のサイト
ヴァーチャルツアーができますので、上手に活用しましょう。
もっとも、ゲストもこれで予習している可能性があるので、
それを上回る情報を提供するよう頑張るのです。
金閣寺の駐車場情報
龍安寺からは、5分程度で着きます。

駐車場

駐車場に入るとき、
出発時刻を聞かれますので、事前に決めておき、
ドライバー様にお伝えしておきます。
すぐに、駐車するレーンの番号を言われますので、
すぐゲストにもお伝えします
ガイド自身、忘れないよう、行程表にメモします。

私達のバスは、8番(例です)レーンに駐車します
今は、前に2台別なバスがいますが、徐々に出発します。
私達のバスも前方に動きますよ。

これまで、ほとんどの団体旅行の行程では、
金閣寺の見学時間は1時間が標準です。
駐車場から入口まで少し距離がありますし、
お土産屋さんでの時間も考えると、1時間で済ませようとすれば、
修学旅行のように、駆け足で通り過ぎるだけになってしまい、
それでは、あまりにも残念です。

金閣寺は、日本ツアーの最重要観光地ですから、
脚腰の悪い方、具合が悪くて他の見学場所を諦めた方も、
ここだけは外さずに頑張っていただきたいころです。
境内は、登りの石の階段もありますので、
下手に急がせて怪我をされても困りますよ

一方通行なのに迷子が出る不思議な場所
不動堂前の売店、駐車場の売店でお買物をして時間超過するからです。
お買物の時間も含めて1時間におさめるよう引率できればいいのですが、
かなり難しい芸当ですし、ハイライト級の見学場所で急かせたくありません。
そのため、龍安寺とセットになっている場合は、
龍安寺を10分でも早めに終わらせて、
浮かせた時間を金閣寺に回すとスムーズにいきます。

駐車場入口で、出発時間を聞かれるとき、
筆者は、だいたい1時間15分後程度の時間を告げます。
あるとき迷子がでて、1時間25分駐車して出ようとしたら、
出口のお会計で、こう言われました!

ガイドさん、こんどから1時間で出てくださいね!(駐車場の会計係)

・・・・・・・・はい。。。。。

氣にすることないですよ。(ドライバー様)

1時間25分駐車したら、1時間半分の駐車料金を払うわけですし、
ゲストがお買物をして遅くなることも多々あるのです。
お買物禁止!にすれば、1時間で出発できますが、
それで、いいのでしょうか、ナゾです。

バスを降りる前の伝達事項

・ここは京都観光の超ハイライトなので非常に混雑する。
・持物に注意:有名観光地には泥棒も多い。
一方通行である:絶対に逆戻りはしないこと
・迷ったら、人々のあとに着いていけば自動的に出口に辿り着く
・出口から階段をおりきったら左へ曲がれば駐車場
私達のバスは、〇番レーンに駐車しています。(駐車場所を確認
・今と同じ場所ではなく、前に進んでいるはず。
・迷ったら、何時何分にバスに集合とする。

 レーンの数字が分かりますか?

金閣寺の境内は、一方通行。
絶対に、逆方向に戻ってはいけません !!!!!
違反すると、通訳案内士も、旅行会社も、
大変なお咎めを受けることになります!!!

質問・疑問点はないか聞いて、OKならバスを降りる。
金閣寺はいつも大変混雑します。
駐車場内でも、特に車輌に気を付けることです。

バスから出発

ガイド印を目立つように持って出発。
まず、出口から続く階段をご案内し、
「最後は、ここから出てきます、あちらがお手洗い、
駐車場のバスまで戻り方わかりますね?」と私は言っています。
ある時TLから、そんなことを言うとゲストが混乱するとか、
余計なことは言わなくてもいい、と言われたことがありますが、
混乱するほど複雑ではありません。

順路に沿って進むと、右手に大きな境内図がありますので、
現在地、見学ルートと見所を説明します。
最重要事項は、鏡湖池南側の撮影エリアにゲストを入れること
舎利殿のメイン撮影は、そこでお願いすること。
撮影用エリアの出入口に溜まらないよう、
係員が誘導していますので、それに従うこと。

金閣寺では、写真撮影スポットに誘導することが最重要課題です。

それほど混雑するということです。
そこで写真撮影が終わったら、絶対にバラけてしまいますので、
一方通行ですが、順路を説明しながら、見所確認をし、
最後にはお店があること、
出口から出て階段を降りた左手にお手洗いがあることを、
周囲に誰も居なくなっても一方通行だから、自動的に出口に行くこと、
逆戻りしないことなど、この案内図で説明しています。

五戒(五用心)


ガイドになって暫くの間、ゲストに五戒のご案内はしていませんでした。
ここはいつも沢山の人で混んでいるので、
待ってまで説明する時間的余裕などないからでした。
ある時、珍しく誰もいなかったので、ご案内をしました。

五戒(御用心)
1. 生物を殺さないこと。
2. 他人のものを盗まないこと。
3. 不倫しないこと。
4. うそをつかないこと。
5. 酒を飲み過ぎないこと。

一般的には、ゲストがクスクス笑ってしまうと言われるスポットです。
ところが、私の説明が悪かったのかもしれませんが、
その時のゲストには誰一人にも全然ウケなかったのでした。
その理由はすぐに判明。

ゲスト1:これを書いたのは誰よ?
ゲスト2:自分がそうなんでしょ。
ゲスト3:お坊さんだろうと何だろうと関係ないって。
ゲスト4:アホじゃね?無駄。
ゲスト5:それができれば、警察要らない。

たて続けに、このように言われて恐れ入ってしまいました。
以後、ここへのは立ち寄りせず、説明もしておりません。
これが、ガイドとして良いことかどうかは分かりませんが、
大義名分は「時間節約のため」であります。

拝観券

一礼して山門をくぐります。
突き当りの窓口で拝観券を購入するのですが、
かなり手前から、個人と団体とに分かれて並ぶようになっています。

団体は30名以上ですから、30名未満なら個人に並びます。
よく、ゲストが「グループだからこっちじゃない?」と
お声をかけてくれますが、ここでの団体の定義は30名以上です。

30名以上の場合は、団体専用の窓口が1か所だけあります。
30名未満は、どの窓口でもいいのですが、
今時、たいへん非効率的な並び方を採用しており、
どの窓口が早く進むのか分からないので、賭け。

さて、金閣寺の拝観券は1年間有効なお札になっております。
欧米人ゲストは、全部漢字で書かれた紙を見て舞い上がります。
【金閣寺、京都北山、家内安全】などが書かれており、
ゲストのテンションが最高潮のうちに説明しましょう。
そのあたりは常に混雑しているので、
「あとでバスの中で詳しく説明します」なんて言うのはダメ。
後になれば、もう、ど~でもよくなってしまっているからです。
(経験者は語る)

何時でも、どこでも、
ゲストが初めて何かを見て驚いている時など、
好奇心や驚きの熱量が最高潮に達しているうちが肝心。
—鉄は熱いうちに打て。

他の人達の邪魔にならない場所に少し移動して手短にしないと、

ガイドさん、早くしてくださいね、邪魔です。

と注意されないよう、たとえ手短でも説明する場所には気を付けましょう。

お札の扱いについて、お部屋の高い場所に丁寧に置くか貼る、
1年間有効であることなどを説明します。

  金閣寺の拝観券。銀閣寺の拝観券もお札です。

拝観券を提示して、パンフを受け取る。
今は枯池となった旧南池を左手に見ながら進むと、
自動的に鏡湖池の写真撮影スペースに辿り着きます。
ここで写真を撮り終えた人は、
金閣の建物に向かって右手へ進みます。

写真スペース

鏡湖池での写真撮影が最も肝心!
 1層目は、仏像の形が見える。
晴れて風がなければ、水面に綺麗に金閣の建物が移りこんでとても綺麗。
自分の団体のメンバーがどのへんにいるか、目で追う。
概ね写真が撮れれば、黙っていても通路に出てくる。
先頭ゲストの行動に合わせなが、陸舟の松の前まで行ってスタンバイ。

【金閣寺での必須ガイディング・ポイント】
金閣寺の建築様式とその意味するところ
初代金閣ができた年代
1950年の事件と再建、三島由紀夫の小説
1987年リノベーション後は、
厚さ5倍の金箔を20万枚使用、全部で20kg。
金箔の厚さは、普通、01.μm。5倍なので0.5μm。
金箔を貼るのに糊は使わない。
鳳凰の意味

陸舟の松


30名以上の団体の場合は、陸舟の松へ入る入口にある建物の窓口で、
人数分の拝観券とパンフを受け取る。
そこは、ちょうど、金閣の真横にあたるので、
ゲストを見逃す心配は、ほとんどありません。
陸舟の松は、知らないと通り過ぎてしまうので、
自分のゲストが来たら、順次ご案内

金閣の建物を様々なアングルから撮影する人が多いスポット。
順次、団体用拝観券を渡す建物の横に誘導し、
金閣内部の写真をご案内します。
金閣内部の写真を見て、簡単な説明本が欲しいという人には、
出口付近の売店で英語版を買えるとご案内します。
値上がりしていなければ500円。

金閣の反対側を通って、池伝いに歩くと、
今度は、止まって鯉を見たりします。
それが終わると、あとは道なり。

銀河泉と巌下水は、筆者はご案内していません。
正直な感想として、お茶の水を汲んだといっても、
今は、あまり清々しい感じがしませんし、
ゲストの反応が微妙で、スルーするようになりました。

このブログは、オペレーションと動線についてお伝えするもので、
基本的に、ガイディング内容については触れません。
それでも、金閣寺についてはイチオシの参考書をお薦めします。
この本に書かれている内容を知っているか、いないか、では大違い。

龍門の滝

団体全体を目で追いながら、
早めに龍門の滝の前にスタンバイして、
到着したゲストから説明。
ほぼ全員がバラバラになりますから、
一斉に説明するのは無理。
数人づつまとめれば、効率的。

龍門の滝を通り過ぎ石の階段を登りきると、安民沢と白蛇の塚。

安民沢と白蛇の塚

西園寺家の敷地としての発祥の地とされ、安民沢の水は枯れないと云われる。
 安民沢にある白蛇の塚。

夕佳亭

昔は、木々がこれほど茂っていなかったので、
ここから素晴らしい金閣の建物が見えたことをご案内。
南天の柱、小規模ながらも懸造りであることもネタですが、
あまりにも混んでいるようなら、状況に応じて適宜調整。

あとは、茶室のポイントを説明しています。
茶道に興味のあるゲストは必ずいまして、
様々な質問が飛んでくるスポット。
あとは、この建物がどういうものであるかと、
実は、オリジナルに忠実な再建であることもお伝えします。

貴人石は、人がいなければ説明。混雑していればスルー。
ここで、殆どの部分は終わり。
数段の段を降りると、すぐにお手洗いが目に付き、
生きたがる人がいたりしますが、数が少ないので、
急がないなら、駐車場近くの大きなお手洗いへ行くほうが効率的。

木戸をくぐると、右手に赤い毛氈が鮮やかなお茶席。
普通は、ここへは立ち寄らず、そのまま進むと、
不動堂と売店のスペースに出ます。

お抹茶

このお茶席へ立ち寄って、お抹茶をいただくことが、
行程に入っているツアーもあります。
その場合は、必ず事前にお店に電話をして、
手順を確認し、ゲストをスムーズに誘導します。
予約不可なので、ガイドのオペレーションがすべて。

その際、お茶を淹れるところを見たいと希望する人がいて、
その希望を伝えると、たいへん嫌がられます。
見られると困るような言い方さえされますので、
大人数に対応して邪魔になるからとか、
衛生上の問題になるとか、適当な口実を作って近づけないこと。
お店側が嫌がることは、しないようにしましょう。

不動堂

最後に、不動堂。
横の売店には、色々なお土産が販売されており、
けっこう、ここで盛り上がります。
小さめのお店ですが商品が充実しているので、
使いやすいといえます。
金閣寺のパンフもこちらで販売されています。

何分後にバスに戻るようご案内して、放してしまうことがほとんど。
できるだけ多くのゲストに、
出口方向と、駐車場への行き方も確認します。

御朱印希望者

御朱印帳を持っている人は、優先してヘルプ。
依怙贔屓といえばそうかもしれませんが、
はるばる日本まで来て、御朱印を楽しみにしていて、
「並んでるから諦めてね」というのはあまりにも可哀想です。
御朱印窓口には3名ほどおられますので、
並んでいる人数が多いと感じても、そこそこ進みます。

御朱印帳を持参する人は、毎回「御朱印」の窓口へ行くので、
金閣寺では、不動堂と売店でフリーにする時点で、
一刻も早く御朱印窓口に並ばせます。

出口~駐車場

ソフトクリームやアイスクリームは、外で食べきってもらう。
ペットボトル以外の飲物も同様です、
バスの中で万が一こぼされたりしたら大変ですから。
バスに持ち込んでいいのは、原則、蓋の付いたボトルのみです。
どこでもそうですが、ゴミは分別して捨てることもご案内。

出口を抜け階段を降りきって左折すると、お手洗いと売店。
こちらのお手洗いは大きくて、行列があっても順調に進みます。
お隣の売店も大規模。
ここで、ドツボにハマるゲストもいるので、
なかなか1時間で出発するのは難しいわけです。

金閣寺出発あと

金閣寺は京都中心部から遠いため、
次の行先まで移動に時間がかかります。

金閣寺がその日最後の見学場所の場合、
ホテル到着前に、その日の夕食、翌日の確認を済ませます。
次に別な場所の見学ならば、その説明をします。

京都御所の横を通ることも多いので、一言ご案内。
現在の東京の皇居との大きな違いは、お堀の有無。
京都御所は城塞ではなく、お屋敷。
堀も強固な塀もなく、誰でも侵入しようとうれば容易に入れる。
そのようなところに、天皇がお住まいであった。
天皇は、国民が守ってくれるからと考えていたといい、
実際に曲者の侵入がなかった。
世界的に珍しいことと言われている。

五山が見えたら説明。
南、駅方面へ進んで京都タワーが見えたら説明。
京都タワーは、どの時点で説明するかは行程次第ですが、
いつでも、説明できるようスタンバイしておくこと。

*** *** ***
予期せぬ出来事がいろいろあり、思うように記事投稿ができません。
明日以降も2~3日空いてしまいそうです。
次は、二条城を予定しています。
引続き、どうぞよろしくお願いいたします。

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